2014年11月07日

【シリーズ】海外の育児行政 No.6 スウェーデンの幼児教育方針

こんばんは。ハカセです。

ちゃんとコンスタントに火曜日・金曜日と執筆を続けておりますよ(=ω=)偉い!(笑)

 

さて、本日はスウェーデンの幼児教育の方針について、です。

これも調べてみたら、180度違うのではないかというくらいの違いがありました。

 

スウェーデンでは、

「テファリキ(Te Whariki)」

という教育指針を採用しているのだそうです。

 

1996年にニュージーランドで定められた幼保統一カリキュラムが「テファリキ」。4つの原則と5つの要素が織り込まれ、これを元にして各教育機関がオリ

ジナリティを加えているのだそうです。

 

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■4つの原則

 

◎エンパワメント(Empowerment) 子ども自身が力を付ける

◎ホリスティックデベロップメント(Holistic Development) 全人的成長

◎ファミリーアンドコミュニティー(Family and Community) 家族と地域の中

で育つ

◎リレーションシップ(Relationships) さまざまな関係をつなげる学習

 

 

■5つの要素

 

◎子どもの健康と幸福(Well-being)

◎子どもの学び(Contribution)

◎体験による探求(Exploration)

◎子どもの個性と性格(Belongings)

◎対話力・発言力(Communication)

 

 

 

特徴的なのはその、児童に対するスタンスです。

 

みんなでワイワイ遊びたい児童については、集めて実際にそういう遊び方をさせる。1人でコツコツ、集中した遊び方を望んでいる児童については、思う存分にそうさせる。「一人一人が、好きなように、好きなだけ」という、とにかく「個性を伸ばす」という教育方針なのだそうです。先生が教壇に立ったりして、同じ内容をみんなでやる、というスタイルに慣れている僕たちからすると、別世界ですね。 

そして、その個性を伸ばすというところには、「とにかく褒める」ということが表裏一体になっているようで、スウェーデンの先生達は皆さん褒め上手で、子ども達をありとあらゆる角度から褒めてくれるのだそうです。

 

個性からわき出る「内発的なモチベーション」というのは無敵で、そこにはお駄賃とかの報酬がなくとも、行為自体が楽しいのでそれがさらにモチベーションを

生み出すという好循環をもたらします。

 

心理学の分野で、霊長類の実験でも分かっているのですが

 

・Aグループには、知恵の輪が解けたらエサをやった

・Bグループには、知恵の輪だけをあげた

 

この2つのグループで、どちらがより知恵の輪を解くという行為に熟練し、かつモチベーションが長続きしたかという試みがありました。

 

一見、Aグループに決まっていると思いますよね。ところが、Aグループは、お腹が空いてさえいなければ知恵の輪なんぞに見向きもしないというグループになりました(笑)現金ですね。逆に、Bグループは、知恵の輪を解くという行為自体に意義を見いだして、競ってそれを解くようになり、圧倒的に速く、そして長く知恵の輪に取り組んだのだそうです。

 

 

個性というのはまさにこの、内発的なモチベーションに結びつくもので、ここに集中させてあげた方が、本人にとっても社会にとっても断然、プラスになるということです。

 

もっとも、この「内発的なモチベーション」というのは、芸術的な分野とかにしか通用しないのでは?という反論はあるものの、「人間の動機」に対して新しい知見をもたらすものとして最近、着目されています。

Gazou_2.jpg

より人間について、心も含めた深い理解からの教育というのが普及するとしたら、それは子ども達が本当に幸せな世界ですよね~。