2015年03月21日

【シリーズ】海外の育児行政 No.32 オーストラリアの幼児水泳教室!

皆様

こんにちは。ハカセでございます。

 

コラムは当初、週2本書くということで仰せつかったのですが、ハカセもこの会社での歴史が深くなり、色々と任せられることが多くなり多忙で御座いまして週1本が限界でございます。

 忙しくなると、映画『マトリックス・リローデッド』の「大勢のスミス」というシーンをBGMにして頑張り始めるのが私の習性です。

 

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 ネオが量産型スミスを電光石火のスピードで捌いていく様子が、良いイメージトレーニングになるのです。

一対多数が戦いの基本。されど二人が同時に一人に攻撃を仕掛けることは物理的に不可能。

つまり一瞬一瞬を切り取ってみればそれは一対一の決闘であり・・・うんたらかんたらと頬にキズのある昔の人が言っていました。

 

さてさて(笑)脱線が長かったですが引き続きオーストラリアの幼児水泳教室についてのレポートです。

 

調べれば調べるほどオーストラリアの水泳に掛ける情熱というか、すごいこだわりぶりが分かります。

ざっと、現地にお住まいの日本人の方が書いたブログを見ただけでも、 

・オーストラリアに住んでいて泳げないと言うのはあってはいけないことだから、水泳教室にいけと言われた。

(オーストラリア人の男性と結婚した方の話)

 ・広大な土地のオーストラリアですから、海の無い内陸部で育ち、かつ家にプールもなかったために泳げない人もいるといえばいる。

しかし、そんな大人は大人向け水泳教室に通って、大人になってからカナヅチを克服するのである。

 

・家にプールがあることはかなり一般的。しかしおかげで毎年悲しい事故は起きている。

このために、プールの枠部分にフェンスを付けることが義務化された。

このおかげで随分事故は減ったのだが、事故は起きている。

それでも家からプールを取り除けという運動は起きず、真逆で「やはり、水難事故に遭わないためのSwim&Surviveの訓練が必要だ」という論調になる。

 

 なるほど日本人で米を食ったことがないというのと同じような次元なのでしょうか(笑)

 それと、前回触れた「水泳で頭が良くなる!」という論文、詳細が出てきました。

 

「豪グリフィス大学はオーストラリア、ニュージーランド、アメリカに住む5歳以下の子ども約7,200人を対象に3年の月日をかけて調査を行った。

調査を指揮したRobyn Jorgensen教授によると

「早い時期から水泳を習っている子は就学前の時点で幅広い技術を身につけており、それらの技術が今後幼稚園や学校での学習に大いに役立つだろう」とのこと。

また特筆すべきが、

「スイミングに通う子どもたちは同年代の子どもに比べ、家庭の経済的な事情に関係なく成績が良い」

「早い時期から水泳をやっていれば当然体も鍛えられる。加えて視覚運動能力が発達し、紙をハサミで切ったり、色を塗ったり、線や形を描いたり、数学関連の問題でも高いスコアをマークしていることがわかった。更に自己表現能力に優れ、読み書き、計算でも高い能力を示したという。男女の差もない」

グリフィス大学というのは、オーストラリアのクイーンズランド州で最大の総合大学だそうです。

40年以上の歴史があります。

 http://www.griffith.edu.au/

 

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 さらに、日本人で田澤俊明さんというスポーツドクターの方が書いたコラムがまたすごい。

 

 <水泳の癒し効果>

柔らかな水の感触、身体に感じる浮力、心地よい水温などが、脳内に神経伝達物質のドーパミン、βエンドルフィン、セロトニンなどの分泌を促し、癒し効果が発生する。

 母親の胎内で羊水に包まれていたときまたは、生命が誕生した原始の海の記憶が、脳のどこかに残されている可能性も考えられる。

  

<年をとっても脳は若返る!>

通常、成人すると脳細胞は1日に10万個づつ死滅するが、脳細胞が増えることもあり、中高年も運動によりまだまだ脳が若返る可能性がある。

  

<水泳が脳を刺激するメカニズム>

身体全体で水の感触や流れ、水圧や浮力を感じ取り、「小脳」で姿勢をコントロールする。

水泳のテクニック・身体制御の仕方の記憶は「手続き記憶」といって、いったん記憶されるとなかなか忘れない。

子供のころに泳げた人が数十年ぶりに泳げるのも小脳の手続き記憶のおかげ。

さらに、水中姿勢をコントロールするには、全身の筋肉の緊張状態を微妙に変えていく必要があり、そのため小脳だけでなく、大脳皮質全体を刺激する。

 

 <陸上のスポーツに比べて水泳は脳に優しい>

脳は極めて熱に弱い、ランニングなどは熱中症の危険があるが、水泳は水が身体の熱を適度に冷ましてくれるため、脳がオーバーヒートすることなく、長時間続けられる。

そのため脳に異常な負担がかかりづらい。

  

<泳ぎ方を工夫することで頭を使う>

水泳は脳と身体をリラックスさせた状態で、筋肉に刺激を与えることができる。

また練習で筋肉を痛めつけることなくテクニックの習得、改善でタイムが良くなる。

この工夫の過程で頭が良くなる。

 

 <ぐっすり眠れる>

水泳により増えたセロトニンが夜になると睡眠を引き起こす物質メラトニンに変換されるため、快適な睡眠がとれるようになる。

 

 <3大生活習慣病の予防に最適>

糖尿病、高血圧症、高脂血症の運動療法に最適。

運動療法は、血圧が下がりすぎることなく、水泳の場合、水圧のおかげで下半身の静脈還流がよくなり、脳血流が減少しないため、脳梗塞が進行しない。

 

 うーむ、こりゃ私は長女にはまず最初に水泳を習わせるか(笑)

 

これだけエビデンスも出揃っているなら、専門に扱った本も沢山あるんじゃないかと思ってAmazonしてみたら、出てきました。

 

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・・だけどそれじゃあ海辺の町や島で育った人が優位に頭脳のレベルが高いっていう調査結果のようなものは・・ないなあ(笑)

 

しかしオーストラリアがほぼ国策としてやってるものですからね、効果は疑いようのないものなんでしょう。

 

次回はラストとして、実際に生後半年から水泳教室に通わせるとなった場合に、一体どんなカリキュラムになるのかを調べてみます!

 

また来週!