2015年06月14日

保育士の経験を活かして絵本作家になった人たち

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こんにちは!保育士バンク!編集部です。

保育士のお仕事は毎日やる事が山積みで、体力勝負。
子どもの命を預かる責任も伴う、決して楽な仕事ではありません。


ですが、その分保育士をやり遂げた貴重な経験は、その後様々な場面で役立ちます。

その一つが「絵本作家」です。

保育士を知らない人は

絵本作家って芸術家のイメージだけど繋がりがあるの??

と疑問に思うかもしれません。


でも、保育士さんはお絵描きや工作のプロ!
毎日子どもたちにたくさんの絵本や紙芝居を読み聞かせています。

何より、子どもの心を深く理解しています。


今日は保育士さんから絵本作家となった人たちをご紹介します。

●初の男性保育士の実体験も盛り込まれた『ピーマン村』シリーズ


・中川ひろたかさん

 

1954年埼玉出身。上智大学法学部中退後に、
日本で最初の男性保育士となりました。

その後バンドを結成し子ども向けの歌を作るシンガーソングライターとして活躍し、
1995年に『さつまのおいも』で絵本作家デビューを果たしました。
そして、2005年の『ないた』では第10回日本絵本賞大賞を受賞しました。
現在神奈川県鎌倉市で歌と絵本とお茶を楽しめる「SONGBOOKcafe」を開いています。

中川さんの絵本はたくさんの画家やイラストレーターと一緒に作られており、
子どもの目線のタッチがとても楽しい作品です♪

また保育士さんならではの経験も描かれています。

おっちょこちょいな園長先生がでてくるピーマン村シリーズの『えんそくバス』には
中川さんが実際にやってしまった出来事が載っているとか...!?

子どもに「こうしなさい」と上から語りかけるのではなく、
一緒になって、失敗したり、喜んだりするありのままの姿を見せながら、
子どもたちに自然と「何か」が伝わって行く。

そんな中川さんが考える理想の先生と子どもたちの関係がのびのびと描かれています。

●誰もが子どもの頃に親しんだ「ぐりとぐら」

・中川李枝子さん


『ぐりとぐら』や『いやいやえん』などで知られている
児童文学作家である中川李枝子さん。

あの『ぐりとぐら』は保育園で保母として働いていた時に描いた作品なんです♪

中川さんは現在の駒沢オリンピック公園にあった「みどり保育園」という小さな保育園で働いていました。
元々は地元の婦人会が立ち上げた「青空保育園」で、解散するときにそこで働いていた先生が作りました。

出来たばかりの保育園は建物はバラック小屋、
先生は立ち上げた園長先生だけ、という状態でした。

それでも周りは見渡す限りの原っぱがいっぱいに広がり、
子どもたちがのびのびと成長とするには理想的な保育園でした。

そうして日々の保育士としてのお仕事の中で、
「保育園の子どもたちに読んで聞かせる為のお話」
として何度も書き直して、最初に出来上がった作品が「いやいやえん」です。


★「ぐりとぐら」が生まれたきっかけはまさに「ホットケーキ」!

当時保育園にはホットケーキを食べたことがない子どもたちが沢山いました。
そこで先生がホットケーキを作ってごちそうしたところ子どもたちは大喜びで保護者にその話をしたそうです。

そこからさらに保護者の間で「保育園でとっても素晴らして、おいしいホットケーキを焼いてもらったそうで・・」
と、とっても楽しい噂が広がり、お礼を言われたそうです。

そこで、子どもたちにもっと楽しくて喜んでもらえる物をあげたい、と思い
とびきりのカステラを作るお話をプレゼントすることが決まりました。

いかがでしたか?

一見奇想天外で、思い掛けないような絵本の物語たちは、

「子どもたちの為に何かしてあげたい」

という純粋な気持ちから生まれていたんですね。