2016年03月30日

事業所内保育所とは

事業所内保育所とは、事業主が主として従業員のために事業所の敷地内、事業所の近接地、従業員の通勤経路、従業員の居住地の近接地で設置・運営する保育施設のことです。

その設置場所からも明らかなように、親が出勤前に子どもを預け、退勤後に子どもを保育所に迎えに行き一緒に帰宅することが可能です。

働く親にとって、通勤と同時に子どもを預けることができたり、仕事に割くことができる時間が増えたり、子どもに体調不良が発生してもすぐ見に行くことができたり、ランチを子どもと一緒にとることができたりするといったメリットがあります。

事業所内保育所の類型

事業所内保育所は設置主体によって二つの類型に分かれます。

第一は単独型で、一社が単独で設置・運営する形態で、利用者は主として自社の従業員の子どもです。

第二は共同型で、一社が単独で設置・運営し、近隣企業やグループ企業と共同で利用する形態と、複数企業が共同で設置・運営し、共同で利用する形態です。

また、利用者を地域住民にも開放しているケースと、開放せず従業員だけを対象にしているケースにも分けられます。

区市町村の認可と補助を受けて運営される方法と、認可外保育施設として運営される方法があり、それぞれ認可保育所、認可外保育所と同等の事業を行っています。

認可保育所の場合は、国や地方自治体からの設置費や運営費への補助金を活用することができる一方で、国や地方自治体が求める基準をクリアしなければなりません(設置主体が大企業か中小企業かによって補助率には差があり、地方自治体によっても補助金の形態は異なる)。

事業所内保育所のメリット

事業所が保育事業を行うことで、育児中の従業員は育児と仕事の両立することができるというメリットを享受できます。

一方、事業所にとっても数多くのメリットがあります。

1.従業員の業務への復帰を早めることができること

2.従業員の離職を防ぐこと(離職に伴い発生する社員教育コストの発生を回避できること)

3.従業員の事業所に対するロイヤリティが高まり、社風が向上すること

4.有能な新入社員確保の可能性が高まること(将来的に子どもをもうけるライフプランを描く新入社員にとって大きな誘因となる)。

5.当該事業所のブランド価値の向上につながること

6.従業員や地域住民というステイクホルダーに対して企業の社会的責任(CSR)を果たしていることをアピールできること

等がメリットとして挙げられます。