2016年05月01日

児童養護施設とは

児童養護施設とは児童福祉法に定める児童福祉施設の一つです。

児童福祉法第41条により「児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義されています。

入所措置は児童相談所長の判断に基づいて、都道府県知事が決定することになっています。

環境上養護を要する児童とは

父母と死別した児童、父母に遺棄された児童、家庭環境不良の児童(父母の行方不明、長期入院、拘禁、離婚、再婚、心身障害など)、保護者がいても児童虐待を受けている児童が「環境上養護を要する児童」とされています。

これは言い換えると「保護者の健康上・経済上の理由などで監護を受けられない児童、または保護者の元で生活させるのが不適当な状況にある」と児童相談所が判断した児童とも表現できます。

児童養護施設の分類

大きく分けて4つのタイプに分類できます。

第一に「大舎制」です。1舎につき20人以上の児童が居住するタイプです。一つの建物の中に必要な設備が全て配置されています。一般的には男女別、年齢別に58人が一部屋で暮らし、食堂で共に食事を行います。管理は容易ですが、児童たちのプラバシーが保護されないという問題点が指摘されています。

第二に「中舎制」です。1舎につき1319名の児童が居住するタイプです。一つの建物の中を区切りながら、小さな生活集団に分類し、それぞれに必要な設備を設けて生活をする点が特徴的です。

第三に「小舎制」です。1舎につき12人までの児童が居住するタイプです。生活単位を細かく区切っていますので、家庭的な雰囲気で生活体験を営めます。しかしその反面、職員の確保に苦労するタイプでもあります。

第四に「グループホーム」です。地域小規模児童養護施設とも呼ばれていて、2000年以降制度化されました。原則として定員は6名です。専用の施設ではなく、既存の住宅などを活用して行う点が特徴的です。

児童養護施設での保育士の役割

児童養護施設は設置基準により保育士の設置が義務づけられています。

仕事内容は、児童に遊びの提供、生活の指導、保育をすることです。

一般的な保育士と大きく異なる点は、24時間態勢で児童たちと一緒に生活す中で、指導をしていく点にあります。

また、一般的な保育所が小学校入学前までの乳幼児を相手にするのに対し、児童養護施設では20歳未満の未成年を保護の対象としている点です(もちろん、保育士が中心となって接するのは6歳未満の未就学児童です)。

児童養護施設の乳幼児はそれぞれ複雑な背景を持っており、各人の背景を理解した上で保育することが求められます。