2016年05月02日

施設保育士とは

施設保育士とは、児童福祉施設のうち保育所(児童福祉法第39条、以下同)以外の施設で働く保育士のことを指します。

具体的には、助産施設(第36条)、乳児院(第37条)、母子生活支援施設(第38条)、児童厚生施設(第40条)、児童養護施設(第41条)、障害児入所施設(第42条)、児童発達支援センター(第43条)、情緒障害児短期治療施設(第432)、児童自立支援施設(第44条)、児童家庭支援センター(第442)の施設で働く保育士のことです。

施設保育士の業務

保育士の業務は児童福祉法(第184)に「専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と定められています。

しかし、保育所と施設保育士が活躍する保育所以外の児童福祉施設は、入所施設であるか否かの点において多く異なります。

言い換えれば、乳児院や児童養護施設は、入所施設のため昼夜を問わず子どもたちの生活を支える必要が出てきます。

24時間態勢で勤務に携わらなければならない点において、通常の保育士と施設保育士は異なります。

また、施設保育士にはそれぞれの施設に応じた付加的な役割が求められます。

乳児院においては乳児の養育そのものが求められ、児童養護施設においては子どもたちの生活と自立の支援を行う役割も求められます。

また、障害児入所施設に勤務した場合は、入所者の状況に応じて食事や排せつ、入浴などのサポートや、生活習慣や集団生活を送るうえで必要なルールを教えることまでが施設保育士に求められます。

乳児院とは

施設保育士が活躍する児童福祉施設の一つが乳児院です。

乳児院は原則として、保護者の病気や死別、離婚などで子どもを育てることが難しくなった場合など、何らかの理由で保護者のもとで生活することができない乳幼児を育てる施設です。

児童福祉法において乳児とは1歳未満の子どもを指しますが、乳児院では必要に応じて小学校入学前の児童までを養育することが可能です。

乳児院はかつて「孤児院」と呼ばれたように、以前は捨て子等がその入所児の大半でした。

しかし、近年では、虐待、婚姻外出産、母親の病気・離婚・死別等で母親がいない、子ども自身の障害等の理由で養育が受けられないものが入院する傾向にあります。

乳児院に入所していた子どもは、最終的に両親や親族のもとへ引き取られるか、養子縁組み等で里親のもとへ引き取られるか、引き取り手が無い場合は児童養護施設へ措置変更となります。

児童養護施設とは

施設保育士が主として活躍する施設の一つが児童養護施設です。

児童養護施設には、保護者がいない児童、虐待されている児童、その他何らかの理由で家庭での生活を続けることが難しくなった児童が入所する施設です。

幼児(1歳以上)から20歳未満の子どもたちが利用しており、入所は児童相談所長の判断に基づき、都道府県知事が措置を決定しています。

児童養護施設は入所児童の養護、退所した者に対する相談、自立のための援助を行うことを目的としており、施設保育士にもそのサポートが求められます。