2016年05月11日

保育計画とは

保育計画とは、幼稚園や保育所において、一定の保育理念に基づき保育目的を決め、その目的を達成するために、手段や方法をどのようにしたらよいかを考えてまとめたものです。

保育計画と指導計画

保育所では、入所している子どもの生活全体を通じて、設定した保育の目標が達成されるように、全体的な「保育計画」と具体的な「指導計画」とから成る「保育の計画」を作成します。

このような「保育の計画」は、すべての子どもが、入所している間、常に適切な養護と教育を受け、安定した生活を送り、充実した活動ができるように柔軟で、発展的なものとし、また、一貫性のあるものとなるように配慮することが重要です。

保育計画は、設定したねらいと内容を基に、地域の実態、子どもの発達、家庭状況や保護者の意向、保育時間などを考慮して作成します。

また、指導計画はこの保育計画に基づき、子どもの状況を考慮して、乳幼児期にふさわしい生活の中で、一人一人の子どもに必要な体験が得られる保育が展開されるように具体的に作成します。

長期的指導計画と短期的指導計画の作成

・各保育所では、子どもの生活や発達を見通した年、期、月など長期的な指導計画と、それと関連しながらより具体的な子どもの生活に即した、週、日などの短期的な指導計画を作成して、保育が適切に展開されるようにします。

・指導計画は、子どもの個人差に即して保育できるように作成します。

保育の内容を指導計画に盛り込むに当たっては、長期的な見通しを持って、子どもの生活にふさわしい具体的なねらいと内容を明確に設定し、適切な環境を構成することなどにより、活動が展開できるようにすること。

一日の大半を保育所で生活する子どもの行動は、個人、グループ、組全体など多様に展開されるが、いずれの場合も保育所全体の職員による協力体制の下に、一人一人の子どもの興味や欲求を十分満足させるように適切に援助します。

子どもの主体的な活動を促すためには、保育士が多様な関わりを持つことが重要であることを踏まえ、子どもの情緒の安定や発達に必要な豊かな体験が得られるように援助を行います。

長期的な指導計画の作成に当たっては、年齢、保育年数の違いなど組の編成の特質に即して、一人一人の子どもが順調な発達を続けていけるようにするとともに、季節や地域の行事などを考慮して、子どもの生活に変化と潤いを持たせるように配慮します。

短期の指導計画の作成に当たっては、長期的な指導計画の具体化を図るとともに、その時期の子どもの実態や生活に即した保育が柔軟に展開されるようにすること。その際、日課との関連では、一日の生活の流れの中に子どもの活動が調和的に組みこまれるようにします。

保育計画の留意事項

保育計画は、保育者側の立場にたって考えられたものが多く、子供の自発的活動を束縛するものになりがちであることが、批判の対象になっています。

これは、子供の自発的な活動は、しばしば保育者にとって予測がつかないことがあるからです。

保育計画では、年間計画に基づいて、月案、週案、日案がつくられます。

子どもたちの自発的な活動が、保育計画のなかのどの柱に該当するかを考えるとともに、11人の子供の発達が、自発的な活動のなかでどのように実現されているかを確認していく必要があります。

決して日案を子供に強要してはいけません。それが自発性の発達を阻害し、意欲に乏しい子供をつくりだしてしまいます。

現在のわが国の幼稚園や保育所には、その傾向が著しいと言われています。