2016年06月15日

モンスターペアレント

モンスターペアレントとは、自己中心的な理由から、学校・教職員に対して非常識で理不尽な要求を突きつけてくる保護者のことを言います。いわゆるクレーマーの一種です。元小学校教諭の向山洋一が命名したと称されており、略してモンペア、モンペともいいます。2008年に同名のテレビドラマが制作され、話題となりました。

・モンスターペアレントの行動

モンスターペアレントは本来ならば児童の自助努力や親同士、コミュニティ間で解決が図られるべき事柄に対しても、一方的に学校に対応を押し付けようと圧力をかけてきます。校長、教育委員会、自治体などより権限の強い部署にクレームを持ち込み、間接的に現場の教員や学校に圧力をかけるという形式も増えています。具体的な行動として、「自分の子どもを手厚く指導するために専用の教員をつけろ」「我が子を学校代表にして地域行事に参加させろ」などと要求する。子どもの教育方針を巡っての学校側との交渉の際、「自分は物書きだ。これを、世間に公表されたいか?」と迫る。自分の子どもの非を一切認めず、被害者へのいじめや嫌がらせを行った事実を黙殺させる、気に入らない教員を辞職させるため、自分の子どもを欠席させ、授業をボイコットさせる、子どもに教員への嫌がらせを指示する、などがあります。

・モンスターペアレントの原因

モンスターペアレントは、2000年代頃から特に多く報じられるようになってきています。その背景には、従来の「教師は尊い職業である」という認識の希薄化、少子化による過保護傾向、サービス業としての教育に対して消費者としての児童、親であるといった偏った認識があるなど、複数の時代的な要因があると指摘されています。教育社会学を専門とする門脇厚司氏は、2000年代に子どもが学齢期を迎えた多くの親は、おおむね1965年前後の生まれで、1970年代終盤〜1980年代序盤の校内暴力時代に遭遇したので、元来教師への敬意を持っておらず、さらに就職市場が圧倒的な売り手優勢の状況下で教職の人気が低かったバブル景気の時期に社会に出たために教師を愚弄している、と述べています。

・モンスターペアレントの対策

教育再生会議ではモンスターペアレントに対応するため、学校協議会等地域社会と学校との連携を図る試みを行っています。

教職員が個人で訴訟費用保険(教職員賠償責任保険)に入るケースもあります。この保険は、教職員の不法行為による被害者への個人賠償責任保険に加え、不法行為の有無に関わらず訴訟を起こされた際の訴訟費用も負担されます。