2016年06月21日

乳児院

乳児院は児童福祉法に基づき、生後間もない新生児から3歳くらいまでの乳児(孤児)を保育士・看護師・栄養士などの専門スタッフによって養育する施設です。状況によっては就学前までの幼児を養育する場合もあります。
 私生児や被虐待児、親の死亡や病気・離婚・経済的理由などの様々な事情により家庭での養育が困難な乳幼児が対象です。
 預かる期間は一ヶ月未満から一年以上にわたる長期など個々の状況によって異なりますが、昼夜を問わずに24時間体制の保育が行われます。
 
 3歳までに家庭への引渡しを行いますが、戻ることの出来ない場合は、特別養子縁組等で里親の元へ行くか、児童養護施設への措置変更を行います。

・勤務体制は

 乳児院は24時間体制で子どもたちの生活を支えます。乳児院をお世話する保育士・看護師にはそれぞれ担当児が決まっていて、職員は交代制の勤務体制をとっています。1日の労働時間は8時間で、乳幼児の生活リズムに合わせて、平常勤務・早番・遅番・夜勤などを組み合わせて勤務が組まれます。

・乳児院で働く職業は

 保育士・看護師・児童指導員・医師・家庭支援専門相談員・心理療法担当職員・栄養士・調理師・事務員などが勤務しています。

 入所している乳幼児はまだ体の抵抗力が弱いので、医師・看護師のもと医学的管理を中心としたスタッフ構成となっています。
 
 保育士の仕事は、ミルクを飲ませてあげたり、沐浴をしたり、おつむの交換をして、お散歩しながら外気浴をさせたり、保護者が家庭で行っていることそのものです。
 保育園と大きく違うのはお迎えがないことです。入所している乳幼児はずっと乳児院で過ごしているため、精神的安らぎや安心・安全に生活出来るよう配慮していくことが大切です。

 栄養士と調理師は、乳幼児の発達段階に合わせた食事の提供を行います。新生児にはミルク、幼児には離乳食を中心とした発育に欠かせない栄養バランスを考えた食事管理を行います。

・乳児院の今後

 乳児院の新設はわずかながら増加傾向にあります。現代の複雑化した育児環境が乳児院の存在を必要としているのです。

 さらに福祉制度改革の一環として、家庭における仕事と育児の両立を支援するための一時あずかり事業や、地域の育児相談の拠点としての役割を担うといった、「子育て家庭の支援事業」などの新しい取り組みが行われるようになってきました。
 子育て環境の変化みられてきた今、求められるのは専門知識による質の高い公的なサービスのようです。