2016年07月29日

保育士の平均年収は323万!年収から派生する保育士不足問題

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保育士は国家資格なので、取得にはかなりの労力と時間が必要になります。

 

苦労しなければなれない職業であるにもかかわらず、保育士は年収がとても低いことで有名です。

最近では「保育士のお給料をあげよう!」と国でも自治体でも様々な動きがあるのですが、すぐさま保育士の年収アップにつながるとは言えないものばかり...。

保育園や保育士不足を要因とする待機児童問題がメディアで連日のように取り沙汰される中、保育士のなり手は劇的に増えてはいません。

 

今回は保育士という職業と保育士不足について、"年収"という側面から見ていこうと思います。

 

保育士の概要

 まず、保育士になるには、

①保育士資格が取得できる養成学校(大学・短大・専門学校)の単位を取得して卒業する方法

②年に一度おこなわれる保育士資格試験を受験して合格する方法

の二通りの方法があります。

 

保育士資格試験の合格率は1割程度とかなり低いため、

保育士の養成学校へ通い、養成学校の就職課などから就職情報を得て、保育士として就職するというルートを選ぶ人がほとんどです。

 

保育士の平均年収

 さて、それでは保育士の平均年収の話にうつります。

 

平成27年度の調査の結果、保育士の平均年収は323万円(平均年齢35歳)ということがわかっています。

ちなみに、ここ10年ほど保育士の平均年収は300万円台前半あたりを安定的に推移していることもわかっていますので、

時代に左右されず、安定した職業だ、ということは一応言うことができます。

 

男性保育士の平均年収は346万円、女性の平均年収は322万円。

月収は22万円、ボーナスは60万円、時給換算するならば1,251円が平均となります。

 

保育士の年収が上がらない要因

 保育士の平均年収323万円(平均年齢35歳)という金額は、

一般的な35歳会社員の平均年収が400万円を超えることから考えて、かなり少ないといえます。

 

これで保育士が、世間的に需要の低い職業なら、年収が低いのもまだわかるのですが、

ご存知のとおり、共働き世帯が増えた昨今の社会では"待機児童"が大きな社会問題になるほど保育士の需要が高まっています 。

 

需要は高いのに保育士の年収が上がらない要因としては、保育園の制度があげられるでしょう。

 

保育園を運営していくには、子どもをあずける保護者からの保育料金が必要になります。

ですが保育園は"サービス業"に近いため、この保育料金を無理に引き上げることはできません。そうすると今度は、子育て家庭全体の生活が苦しくなることになりますから。

 

保育料金を上げる事が無理ならば、国からの補助金を増やしたらどうなのか?と考えますと、

保育士の年収を一律にあげるほどの補助金の財源をどこから調達するのか...という話になってしまい、なかなか話が進みません。

 

保育士の年収が改善しない限り、保育士不足解消もなかなか進まないと考えられますが、

まだまだ道のりは遠そうです。