2016年08月16日

保育士の給与が安い理由とは?

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子どもたちを保育園で一日預かるのが保育士のお仕事。

預かった子どもたちの一時の親代わりとなり、その成長を促し、見守る役割を担う、とても責任の重い仕事です。

 

体力的にも精神的にもかなりキツく、その上残業や持ち帰り業務もたくさん...にもかかわらず、

保育士のお給料はとても安い...。

昇給率も低く、離職率も多い現状にあります。

 

 保育士のお給料は、なぜ低いままなのでしょうか?

お給料のしくみはどのようになっているのでしょうか?

 

今回のコラムでは、保育士のお給料が安い理由について、ご紹介いたします。

 

保育士のお給料の平均額

 

まずは保育士のお給料が一体いくらぐらいなのかを見ていきましょう。

 

保育士全体の平均年齢は34歳。

月収は平均21万円、年収は平均で310万円となっています。

 

ちなみにこちらは、保険料や所得税などを引く前の金額ですので、手取りならばもっと安くなります。 

さらに、これを時給化すると平均時給は1200円。

国家資格であることを考慮に入れると、あまりに安いような気がしてきますよね。

 

保育士の給料が安い理由その1...サービス業であるため

 最近では社会問題として大きく取り上げられることも多くなったので、

行政も、保育士のお給料を改善するという声を上げています。

 

しかし、誰もが納得するような改善はまだ見られません。なぜ一向に給料は上がらないのでしょう?

 

考えられる原因の一つには、保育士という職種の特徴があげられます。

 

世の中にある仕事の大半は、サービスや商品に対する対価を収入としています。

子どもを預かるという保育サービスも、他の職種同様サービス分に利益をのせて「月謝」という形で対価をもらうべきなのですが、

保育のようなサービスはサービスの対象者、すなわち子どもや保護者から高額の対価をもらうことが難しい職種なのです。

 

ちなみに「月謝」はだいたい公定価格で決まっているため、保育園が勝手に上げることも難しいと考えられます。

 

保育士の給料が安い理由その2...補助金が増えないため

 月謝を過剰に上げるわけにもいきませんので、国は保育園に補助金を出し、保育園はそれを運営や給与の費用としています。

 

公立保育園の場合なら、市区町村が国や都道府県から補助金、保護者から保育料を受けとり、

市区町村から各保育園に運営費が届く...という流れになっています。

 

補助金があるのなら、保育士のお給料はもう少し上がるのでは?と考えてしまいそうですが、

補助金は税金が使われているため過大に上げにくい、というデメリットもあります。そのためなかなか給料が上がらないのです。

 

ですが月謝を上げられない以上、こういった補助金を増やさなければ

保育士不足を解消できる日は来ないでしょう。