2016年08月27日

潜在保育士とは?潜在保育士が増える理由

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「潜在保育士」という言葉をご存知でしょうか。近年、テレビなどでも取り上げられ、保育の世界では社会問題になっていると同時に、保育士不足解消の救世主ともいわれている、注目のワードです。ここでは、潜在保育士に関する情報をお伝えしていきます。

 

●潜在保育士とは

潜在保育士とは、保育士の資格を所持しているにも関わらず、保育園など保育の現場で働いていない人のことを指しています。

保育士資格を取得している方の人数は、累計で150万人を超えていますが、そのなかで潜在保育士の人数は、2015年11月の時点で全国に68万人もいると言われているのが現状です。

ということは、保育士資格を所持している人の半分近くの人が、資格を持っていながらも、保育の現場で働いていないということになりますね。

 

●潜在保育士が「潜在」し続ける理由とは

どうして、これだけの多くの人数の保育士資格取得者が「潜在保育士」になってしまったのでしょうか。

その大きな理由としては、以下の2点が考えられます。

 

・結婚・出産による職場離れ

結婚や出産を機に職場を離れてしまう女性は多いでしょう。それは、どんな職業でも言えるのですが、特に保育士は職業柄ということもあり、「子どもは責任を持ってしっかりと育てたい」と考える傾向が強く、子育てに集中するために仕事を辞める方の割合が高いようです。ある調査によると、潜在保育士の内の約7割が子育てをしているのだとか。

 

・職場での待遇への不満

保育士のお仕事は、給与が十分でないことが大きな問題となっています。

保育士の資格を取得して働きだしてみたら、仕事の量と給料の金額が見合わないことで違和感を感じ、退職してしまう方も多いようです。

それ以外にも、拘束時間の長さや、職場や保護者との人間関係等で悩んでいる保育士の方もたくさんいます。

そのため、保育士を辞めて他の職業に転職してしまうことで、潜在保育士が増えているのが現状です。

 

●潜在保育士は保育界の救世主になるかも?

近年、保育施設への入園を希望していても入園をすることができない「待機児童」の増加については保育業界でも大きな問題となっています。

2015年4月の時点で待機児童の人数は2万人を超えており、潜在的な人数も合わせると最大で約80万人の待機児童がいると予測されています。

そうなると、2017年には49万人の保育士が必要になるといわれていますが、このままでは約10万人もの保育士が不足してしまう計算です。

そこで今、保育士不足解消の救世主として政府が注目しているのが潜在保育士です。

保育士の人材不足解消として「保育士の給与改善」「保育士・保育所支援センターの設置」などの潜在保育士を職場復帰させるために、厚生労働省が様々な取組みを行っています。

保育の現場への復帰を考えている潜在保育士にとって、待遇が改善されつつある現在はチャンスと言えるかもしれません。

潜在保育士の方は、この機会に保育士への復帰を考えてみてはいかがでしょうか。