2017年03月18日

保育園の保護者参観を成功させるコツ

◆保護者に保育園のイベントで満足してもらおう!

保育園に子どもを預けている保護者にとって、子どもがどんなふうに園で過ごしているのかはとても気になるところです。
保護者にとって子どもの様子を知る術は、保育士からの話や、また保育園でのイベントで目にする我が子の姿のみ。
特に、保育園でのイベントでの我が子の姿は実のあるものとなって保護者の目に映るはずです。



保育園の保護者参観を成功させるコツ

つまり、保護者にとって保育園のイベントはとても重要なものなのです。
保護者参観のあるイベントをいかに成功させるかは、保育士の手腕にかかっています。
そこで今回は、保育園の保護者参観を成功させるコツをお伝えしたいと思います。

◆保育園で保護者参観のあるイベント一覧

まずは、保育園で1年間にどんな行事があるのかをみていきましょう。
ここでは主に保護者参観のある行事についてピックアップしています。
それぞれ、大まかにどのように保護者対応すべきかも記載していますので参考にしてください。



○【4月】入園式

もっとも慎重に行わないといけないのが、新入園児の名前の読み方の確認です。
初対面で名前を間違ってしまうと、保護者は間違いなく不快に思うでしょう...。
入園式の前に、何度も読み上げの練習をしておいてもいいかもしれません。



○【6月】保育参観

保育園での子どもの過ごし方を、保護者に見てもらうイベントですね。
もっとも気をつけなければならないのは、子どもに対し適切な対応をすること、それだけです!当たり前のことができていなければ、保護者は「本当にこの保育園大丈夫?」なんて思ってしまうかも...。
(※保育参観に関しては別途後述します)


○【6月】懇談会

保育参観の後、一緒におこなう保育園が多いようですね。
懇談会は事前準備が最重要!保育園の保育方針や、ぜひ聞いてもらいたい子どもたちの普段の姿や行動を、前もってしっかりまとめあげておいてください。
保護者からの質問の時間が長くなることを考えて、短めに考えておいてくださいね。
(※懇談会については別途後述します)


○【10月】運動会

保護者は何より子どもの勇姿を見よう、写真を撮ろうと必死になっていますので、少しでも子どもの姿が探しやすくなるような配慮を忘れずに。
子どもの出番がわかりやすいよう、出番の前のアナウンスははっきり言いましょう!


○【11月】お遊戯会

ここでも保護者は、子どもをよく見られるか、良いアングルで写真が撮れるかに関心が向きます。
保育士みんなで、舞台の小道具や飾りなどを頑張って作っていたとしても、「写真を撮るのに邪魔!」なんて思われたら不満の種になりかねません。
保護者の視点に立ったお遊戯会になるように注意してください。



○【12月】クリスマス会

サンタさんが登場し、子ども達にプレゼントを渡す時には、子どもの夢を壊さないように注意!子どものイメージ通りのサンタさん像を崩さないようにしてください。



○【3月】卒園式

お祝いイベントではありますが、子ども達との寂しいお別れイベント...。
最後のイベントだからこそ、保護者にたくさんの喜びと感動を味わえる演出を加えてあげてください。
お別れの時には、子どもにも、保護者にも、保育士から感謝の言葉をしっかりかけてあげてくださいね!

◆大イベント=保育参観を成功させるには?

保育園での恒例行事、保育参観日。
保育士さんにとっては、普段にはない「保護者の目」に大きなプレッシャーを感じさせられる日でもあります。
様々なタイプの保護者が集まる一日ですから、トラブルなく無事に乗り切りたいですね。
ここでは、保育参観日を成功させるコツをご紹介します。



○印象の良い身だしなみ

保育参観日といっても、実際に保育をするわけですから、服装、ヘアスタイル、メイクなど、普段のスタイルで問題ないはずです。
もし迷ったら、保育士として働き始めたころの身だしなみを思い出してみてください。
仕事に慣れてくるうちに、このくらいは大丈夫そう...と、手を抜き始めた部分があるかもしれません。

とにかく清潔感と、子どもの安全面などをきちんと配慮した身だしなみであれば、保護者も特に悪い印象は持たないはずです。
逆に、多くの保護者が観に来るから、といって、必要以上におしゃれをしたりはNGです。
ラフすぎず、きちんとした清潔感がある服装を選びましょう。



○主役はあくまで子ども達!

保護者が一番に知りたいのは、保育園での子供たちの様子です。
保育士がどのような保育を行っているのか、というのも、もちろん重要ですがやはり主役は子ども達。
まずは子ども達と保護者が楽しい時間を過ごせるように心がけましょう。
長々とした挨拶や、この日のために頑張りました、というようなアピールは必要ありません。
参観日の挨拶は、手短に済ませましょう。
保育士さんが一生懸命に準備したことは、わざわざ言葉にしなくても、自然に保護者に伝わりますよ。



○思い出に残る企画をたてよう

参観日は、保護者に日常の保育をみてもらうことも大切ですが、せっかく来てもらったのですから、保護者にも子どもにも思い出に残る日にしたいですよね。
そこで、保育園にはいつもいない保護者と、子どもが一緒にできる企画を考えてみましょう。

例えば、親子で一緒に工作を作る、体操や踊りをする、または簡単なゲームやレクリエーションを行うなどです。

ただし、ここで注意したいのは、それぞれの家庭環境に配慮する、ということ。
多くの保護者が集まる中、子供たちの家庭環境も実に様々です。
若いお母さんもいれば、年配のお母さんもいますし、お父さんが来ているケースもあるでしょう。
そもそも参観日に、保護者が来ない場合もあります。
企画する際は、そうったことも前提にしたうえで、みんなが楽しめるものを考えたいですね。

◆保育参観後の大イベント=懇談会

先ほどの保育参観も保育士さんにとっても保護者にとっても大イベントになることは間違いないのですが、実はその後の懇談会も、保護者との関係を築く上で大切なのです。
ここで保護者からの質問攻めにあい、「うまく答えられなかった」と落ち込む新人保育士...必ずいるはずです。

そこでここでは、実際に保護者から相談を受けた内容を保育士さんにお聞きし、よい返答の導き方をアドバイスしてもらいました。



○質問1:子どもを見てもらうのが申し訳なく思います

小さいうちは家庭で見るべき、という風潮がある事も事実。
申し訳ないと感じてしまう保護者さんもいらっしゃるようです。
とくに、親戚等から「小さなうちから保育園なんてかわいそう」と言われ、保護者が悩んでしまうケースが多いようです。
やむを得ない事情があるから保育園へ預けているのに、という保護者の気持ちを汲んで対応できるといいですね。

×⇒「できれば家庭で見てあげられるといいですね」やというような言葉は保護者を余計に追い詰めてしまいます。

〇⇒一緒に子育てしている、という気持ちを共有できるような返答が好ましいですね。
「〇〇ちゃんの笑顔に、私もとっても癒されていますよ」という風に伝えてみたところ、安心して下さったようです。



○質問2:友達とケンカが多く、うまく遊べているかが不安です

とくに一人っ子のお子さんだと気にされる方が多いかもしれません。
ひとり遊びからお友達を意識する時期の子どもたち、たしかに保護者の方には不安ですよね。
そんな時は、園の様子を伝えたうえで成長の兆しとしてお伝えするのがいいかもしれません。

×⇒「〇〇ちゃんとよくケンカしてしまって、園でも心配しているんです。
」この言い方では保護者を不安にさせてしまいます。

〇⇒「お友達と良い関係が築けるよう、これからもしっかり見守っていきますね」というように言うと、安心してくださいました。



○質問3:子どもが自分の事をきちんとできません

他の子が当たり前に出来ることができない、と不安に思う保護者さんは多いですね。
そんな時は、園での生活の様子を伝えてあげると喜ばれると思います。

×⇒「お母さんが何でも手伝ってあげるからではないでしょうか?」これでは責めるような言い方になってしまいます。

〇⇒「園では〇〇をがんばってくれていますよ。
一つ一つ出来るよう、じっくり見守っていきましょう」成長のスピードは人ぞれぞれ。
焦ってしまってはうまくいかないことも多いので、一緒に見守る提案をしてみます。

◆保護者参観に行けない親への配慮

それではこのコラムの最後に、保護者参観に行けない親への配慮についてお伝えします。
保護者にお知らせをし、「参加できない」という保護者さんがいた場合、どう対応していますか?せっかくの日に参加できないのはとても残念。
なるべく心遣いをしてあげたいですよね。
実はこの項目がこのコラムの中で最重要課題かもしれません。



○保育参観に行けない保護者の気持ち

まずは保育参観に行けない保護者さんの気持ちとはどういったものか考えてみましょう。
そもそも保育園は、仕事などの事情があって保育のできない保護者が子どもたちを預ける場所。
「参加できない」という方がいるのは当然です。
でも、「ほかの子は、ママと一緒なのにうちの子だけ一人じゃかわいそう」と思ってしまうかもしれません。

他にも、

・事情があって参加できず、申し訳ない

・子どもが一人でさみしがるのではと心配

・他のご両親の参加具合はどうか

など、保育参観に行けない保護者は上記のような内容も気になるようです。



○保護者への返答の仕方

保護者参観に行けない保護者への返答の仕方のNG例とOK例について記載しておきます。



【してはいけないの返事の仕方】

参観日は子どもたちの普段の様子がわかる貴重な機会ですので、欠席というのは残念ですね。
次回は参加して下さると〇〇ちゃんも喜ぶと思います。

⇒やむを得ない事情で参加できないのに、わかっている事を言われると、悲しくなったり、怒りの気持ちが湧いてしまうもの。
また、次回に関してもまだ参加できるかどうかわからないのに話題に出すのはプレッシャーに感じてしまう。
子どもの事を引き合いにだすと、「今回は子どもは悲しむ」と言っているのと同義になってしまいます。



【OKな返事の仕方】

・保護者参観においでになれない事、承知しました。

・当日は、「今日は一日、先生が○○ちゃんのママだからね」とそばについていますので、ご安心くださいね。

・他にも都合がつかない保護者の方もいらっしゃいますので、〇〇ちゃんが目立ってしまう事はありません。

⇒まず端的に承知したことを伝えます。
同情する言葉を添えても良いですが、あくまでも都合が合えば参加していただく、という姿勢でお伝えするのが好ましいです。
そして、当日の対応を具体的に挙げます。
具体性をもたせることで、保護者も安心してくれます。
さらに、他にも都合がつかず参加できない保護者がいることをお伝えすれば、保護者の申し訳なさも和らぎます。

◆保育園の保護者参観を成功させるには保護者の気持ちを満足させることが大切

今回は、保育園の保護者参観を成功させるコツについて取り上げてみました。
保護者参観のある行事というのは意外にも多いものですが、それらすべてに共通することは、すべての保護者の気持ちを満足させることが大切ということです。

保護者参観に来られる保護者の気持ちはもちろんのこと、保護者参観に来られない保護者の気持ちも穏やかに持っていけるよう、保育士は心を砕かなねばなりません。

すべての保護者の気持ちが安定することによって、普段の保育活動も上手くいくようになります。
保育参観の意義は、保護者に安心して園に子どもを預けてもらえるように、保護者からの信頼を得ることにあります。
保護者参観が成功するよう、気を引き締めて取り組んでくださいね。