2017年05月20日

朝の保育園、子どもが泣いて登園して来たら・・・

「泣かないの!男の子でしょ」「男は人前で涙を見せちゃダメでしょ!」男の子なら大人へと成長するまでに何度も言われる「泣いちゃダメ」のセリフ。



朝の保育園、子どもが泣いて登園して来たら・・・

厳しい社会で生きていくため、このような言葉をかけてしまいがちだったりしませんか?
でも、「泣かない子は強い子」、「泣く子は弱い子」、本当にそうなのでしょうか?「泣く子は育つ」という言葉もあるのに、なぜ男の子だけが泣いちゃダメなのでしょうか?

泣かない子は強い子なの?

〇泣くことの意味

人間はオギャ〜と生まれてから成長していくなかで、悲しい、苦しい、怖い、寂しいなどの感情を味わいます。
これらの感情は、本来はこうしたいという欲求が満たされないために生まれるもので、これらの感情がある一定の限界まで達した時、人は「泣く」ことによって自分の感情を表します。
これが泣くことの一つ目の意味になります。
泣くことにはもう一つ意味があります。
それは、緊張やストレスによってカチコチになった心を開放する働きです。
「泣いたら気分がスッキリする」というやつですね。

悲しい、苦しい、怖い、寂しいなどの感情の器があったとして、まだ小さな子どもはこの器の容量は少なく、すぐにいっぱいになって溢れ出してしまいます。
お兄ちゃんにちょっといじわるされた時、「本当は仲良くしたいのに・・・」という欲求が満たされず、涙がこみ上げてきます。
でも泣いた後は、何事もなかったように、また一緒に遊びます。
泣くことによって、自分の感情を相手にも分かりやすく表現し、そして自分の感情の器をリセットして気分スッキリです


〇「泣く子は弱い子」ではない

では、もしいじわるされた時、上手に泣けなかったらどうでしょう。
いじわるした子に対するマイナスの気持ちばかりが溜まっていき、それを吐き出すことも出来ず、自分の感情に嘘をついて、何もなかったように振舞うことになります。
一度きりなら良いかもしれませんが、いつもいつも泣きたい気持ちを我慢していたら、感情を表現することが上手に出来ない子になってしまうかもしれません。
そう考えると、にわか雨のようにさっと泣いて吐き出してしまった方が、心のもやもやも晴れて、また笑顔で遊ぶことが出来ますよね。
そうなんです。
泣く子は決して弱い子ではないのです。
上手に泣けない子が大人になった時、見かけ上は我慢強くタフな男性に見えるかもしれません。
でも実は多大なストレスを溜めやすく、何かのきっかけによって感情の器ごと壊れてしまうかもしれません。
鬱病にかかりやすい人は、我慢強く、あまり泣かない人が多いと聞きますが、なんだかうなずけるような気がしますね。

子どもには、泣くことを我慢させるのでなく、自分の感情としっかりと向き合うことが大切だということをしっかりと教えてあげたいものです。

朝の保育園、子どもが泣いて登園して来たら・・・

入園当初は新しい環境に馴染めず、保護者と離れる時に泣き出してしまう子どもは少なくありません。
保護者側もそのような状況だと、見送るのは本当にせつないものです。
保育者は、保護者が安心して見送ることが出来るように、上手に子どもの気持ちを受け止めてあげましょう!


〇上手に切り上げましょう

子どもが泣き止まないからと言って、別れを惜しんでいては子どもにとっても余計につらくなるもの。
「ママは○○したら、○○ちゃんを迎えに来るからね」と約束事を作るなど、見通しがつくような言葉をかけるようにして、上手に切り上げましょう。



〇愛情確認してから別れた方がいい場合も

不安や寂しい気持ちを自分でどうしていいか分からず、泣いてしまう子どもは多くいます。
保護者としっかり抱き合って愛情を確認してから、別れた方がいい場合もあります。



〇気持ちが落ち着くまでそばにいてあげよう

話しかけながら抱っこをしていると落ち着く子、ひとしきり泣くと気が済む子など、子どものそばにいて、状況を良くみながら対応していきましょう。



〇気持ちの切り替えを上手に促しましょう

なかなか泣き止まない子には楽しい遊びを提案したり、少しでも気が紛れるように促しましょう。
慣れてくると少しずつ友達にも関心を持つようになるので、友達と一緒に楽しいことが出来る環境作りをしましょう。



〇泣き止んだ後もフォローしましょう

一時的に泣き止んでも、まだ不安な気持ちを抱えている子どももいます。
気にかけて、笑顔で接してあげましょう。



〇友達に協力してもらいましょう

みんなより遅れてしまったことで、場にとけ込めずに泣いている時は、仲良しの友達に協力してもらい、誘い出してもらいましょう


〇約束事を作ってみましょう

環境に慣れたりと、泣かずに登園できるようになればいいのですが、ちょっと自信のない子には、「明日は一緒に○○しようね」と楽しい約束事を作るといいですね。

保育のプロとして、自信を持って保護者を送り出そう!

子どもが常に一緒にいる保護者と離れるのが不安になったり、寂しくなるのは当然のことですが、保育士は保育に関するプロです。
「お母さん、私たちに任せてください!」と胸を張ってバトンタッチしてもらいましょう。
帰る時の子どもの笑顔で、結果は証明してくれますよ。