2017年04月22日

「いじめられている君へ」と「いじめている君へ」

◆世の中から決してなくならない「いじめ」



自分たちが幼い頃よりもずっと前から学校には「いじめ」が存在していました。
いじめが起こるたびに学校では「いじめはダメだ」と対策委員が立ち上がり、いじめの首謀者たちを糾弾し、収束させます。
それでもまた別の場所で再び同じようないじめが起こり...今、この瞬間、どこかの学校ではいじめ問題に悩む子どもたちがいます。




「いじめられている君へ」と「いじめている君へ」



保育士として働く皆さんにとって、学校でのいじめ問題というのは直接的には関係のないことかもしれません。
しかしながら、保育園や幼稚園に通うまだ幼い子どもたちの間でも、いじめの芽のようなものが存在することもまた事実。

そこで今回は、いじめから子どもたちを守るため幼少期に大切なことをおさえ、さらに著名人からのいじめ問題へのメッセージを読み解くことで、保育士としていじめ問題にどう関わって行くのかを考えます。



◆多発する「いじめ」から守る...幼少期で大切なこと



大変痛ましい事件も数多く起きていながら、学校生活の中で大人が発見・対処することが難しいことがいじめの問題の現状です。
いつ、どこで起こるか分からない「いじめ」に備えて、幼少期から大切にして欲しいポイントをご紹介します。



〇「嫌だ」と言えない子が狙われてしまう

子ども同士のトラブルは幼少期でも関係なくいつでも起こるものです。
保育園・幼稚園の時はまだ先生が一人ひとり気にかけることが出来るので、喧嘩が起きても間に入って行くことも出来ます。
小学校に上がると子どもたちだけの時間が増え、また成長に伴い人間関係などの社会性も複雑になって行きます。

トラブルがあった時に気を付けたいのが「我慢しない」ということです。
嫌なことをされて我慢してしまうと、「あいつは何言ってもチクらない」という危険な認識をされてしまう可能性があります。
我慢してやり過ごすとすると却ってエスカレートしてしまう場合もありますので、耐えられない、と感じた時は「先生○○君がたたきました」とすぐ訴えたり、「先生に言うよ!」と反撃が出来ればターゲットになりにくいでしょう。



〇万が一の時にSOSを発信出来るように

このように、もしもの時自分から意思を伝えられるように幼少期から導いてあげることが大切です。
ポイントは「何でも大人が先回りしないこと」です。
子どもが何か言い出す前に、「おなかがすいたの?」「トイレ行きたいの?」と、気を利かせて進め過ぎてしまうと子どもは自分から何も発信しなくなってしまいます。

自己主張のやり方が分からないまま小学校へ上がってしまうと、「トイレに行きたい」の一言が授業中恥ずかしくて言い出だせなかったり、先ほどのようにからかわれたりいじわるされてしまうかもしれません。
子どもの気持ちがよく分かっても我慢して、自分から何か言って来るまで黙ってみましょう。

また、「先生、お茶!」「先生、おしっこ!」と単語だけで伝えてきた時は、「先生はお茶じゃないでしょ、『お茶ちょうだい』って言おうね」などと、ちゃんと文章で伝えられるように教えてあげましょう。



〇SOSのサインを見逃さない

また親や先生に心配をかけるのを嫌がり、SOSをはっきり表に出さない子どもも多くいます。
普段と何か違う、小さなSOSを見逃さないこともとても大切です。
いじめられていたり、心にトラブルを抱えている子どもは次のような行動を取ることがあります。



・寝つきが悪くなる

・笑顔が消える

・食欲がなくなる

・感情の浮き沈みが大きくなる

・園または学校であったことを話さなくなる

・登園・登校を嫌がる

・物がなくなっていたり、傷がついている



もし幾つか思いあたった時は、早急に対応しましょう。
また、親御さんからの相談があれば、園内でチームを組んで解決にあたるようにしましょう。
先生はいじめを絶対に許さないという強い態度で臨むことが大切です。



◆著名人からいじめ問題へ熱いメッセージ「いじめられている君へ」と「いじめている君へ」



いじめ防止ネットワークに掲載されている「いじめられている君へ」という、今まさにいじめにあっている子へ向けた文章が話題になっています。
また、「いじめている君へ」という、いじめをする側になってしまった子に向けてのメッセージも非常に興味深いものがありましたので、ご紹介したいと思います。



〇「いじめられている君へ」

■さかなクン

さかなクンらしく、さかなの世界に例えてのメッセージですが、とても説得力があります。
「小さな世界に閉じ込めると、なぜかいじめが始まる」とはまさにその通りですね。
学校から離れて広い海を泳ぐだけで、世界は素敵なものに変わるのかもしれません。



■鴻上尚史さん

いじめに「立ち向かわない」ことを教えてくれる人は、なかなかいないのではないでしょうか。
大人では鈍ってしまっている辛い思いを「遺書」で伝えて、生きて欲しいというメッセージには本当に人を救う力が込められているように感じます。



〇「いじめている君へ」

■乙葉さん

いじめている子へ向けたメッセージですが、安易に「ダメ」というのではなく、大人の社会においてもそういう人がいるということを伝えているのがポイントではないでしょうか。
まだ時間がある子どもたちに、考える機会を与えて、後悔しないようにという、優しいメッセージだと思います。



■宮本亜門さん

誰しもが持っている、子どもの頃の後悔を綴っています。
人の心には良い部分と悪い部分があり、そのバランスによってひどいことをしてしまう。
ひどいことを嫌だなと感じる心を大切にして、いじめをやめる一歩を踏み出して欲しい、そんなことを教えてくれるメッセージです。



〇双方に向ける、二つのメッセージ

子どもたちの心は繊細で、そしてどんな社会よりも小さく、狭いものです。
でもそれが分かるようになったのは、自分が大人になってからだったということを思い出しました。
そう考えたら、身近にいる大人や、こうしてネットを通じてメッセージを発信している大人の存在が、何かの力になるのでは、と思います。



◆いじめ問題はいわば社会の縮図



いじめ問題というのは、本当に難しい問題です。
どうして難しいのか...それは、いじめ問題が社会の縮図であるからです。
すなわち、いじめ問題は大人の社会でも存在する問題だということです。
大人の社会の汚さがそのまま子どもの世界へと移行しているだけの話なのです。



それでも、皆さんは保育士です。
保育士にしか出来ないいじめ問題への関わり方というのがあるはずです。
保育士になっている皆さんの中にも、学生時代にいじめに加担したり、また逆にいじめられたりした経験があるのではないでしょうか。
そこで感じたそれぞれの胸の痛みをしっかりと成長へと結びつけ、絶対に子どもたちに同じ思いを味合わせないようにしてください。



そのためには、保育士となった今、日々、いじめ問題についての考えを深めて行くことが大切です。
先ほどの著名人からのメッセージを読むと、「世界は広い」ということを子どもたちに教えたいという気持ちになった方も多いのではないでしょうか。
絵本を読み聞かせる時、お外遊びの時、そういう意識を持って子どもたちと関わることによって、世界は広くて美しくて楽しいものなのだということを子どもたちに実感させるような保育を目指してください!

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