2017年05月30日

幼稚園教諭のお給料は保育士よりも高い?


保育士と幼稚園教諭では、どちらのお給料が高いと思いますか?「教諭」という言葉の響きから、お給料は、幼稚園教諭の方が良さそうという印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。




幼稚園教諭のお給料は保育士よりも高い?



保育士と幼稚園教諭は、ともに子どもを保育するのがお仕事ですが、異なる点もあります。
保育士と幼稚園教諭の違いとともに、今回は幼稚園教諭のお給料についてご紹介します。



転職の基礎知識!保育士資格と幼稚園教諭免許の違いとは?



◯保育士資格とは?

保育士資格とは、

「国家資格である保育士資格を保有し、都道府県知事への登録をした者。また、日々保育を必要としている子どもに保育所などにて保護者に代わり保育をする者。」

と定義されています。

保育園などの児童福祉施設で、家庭に変わり子どもを保育することができる資格となっています。



〇保育士資格を取得するには

(1)年2回の保育士資格試験を受験し、合格する

(2)保育士資格が取れる養成学校(大学・短大・専門学校)で、所定の単位を取得し卒業する



という、上記の2パターンがありますが、保育士資格試験の合格率は、毎年1~2割程度とかなり低いため、大多数の保育士が(2)の養成学校に通うルートを選びます。



◯幼稚園教諭免許とは?

対して幼稚園教諭免許も、保育士資格と同じく国家資格です。

その違いですが、保育士の場合は「児童福祉施設」とされている保育園に勤務しますが、幼稚園教諭の場合、幼児のための「学校」である幼稚園に勤務し、教育を施すのがそのお仕事となります。

法律の上では、幼稚園教諭は「先生」というわけです。



〇幼稚園教諭免許は3種類

それぞれ取得するには



(1)1種免許状の場合:4年制大学にて幼稚園教諭養成過程を修了し、卒業する

(2)2種免許状:短大・専門学校を卒業する(通信教育でも可)

(3)専修免許状:4年制大学を卒業後、大学院にて修士課程を修了する



という形になります。
基本的にどの資格でも仕事内容に違いはありませんが、多少お給料に差が出る場合があるようです。



◯保育士と幼稚園教諭はどうして違う?

ここからは、より詳しい違いについて見ていきましょう。

違いには、2つの資格の根拠法と、管轄省庁が深く関わっています。

保育士の管轄は厚生労働省。
根拠法は児童福祉法であり、保育所の保育は「福祉」という考えから派生したものということを表しています。

対して幼稚園教諭の管轄は文部科学省。
根拠法も学校教育法ですから、保育士と幼稚園教諭は異なる出自を持っているというわけです。



◯2つの資格を取る方が増えている

保育士も幼稚園教諭も、小学校入学前の子どもと関わる職業ということは同じ。
関わり方にもそう大きな違いがあるものではありません。


そのため近年、幼稚園・保育園が分かれている、という運営の非効率さを是正するために、
保育園と幼稚園を一元化した「認定こども園」への統合が進んでいます。

また、認定こども園では、幼稚園教諭免許と保育士資格、両方を持っている人が保育することがのぞましいとされています。
ですから保育士資格を持っている人は幼稚園教諭免許を、幼稚園教諭免許を持っている人は保育士資格を取得しやすくする特例も出ています。


幼稚園教諭のお給料は保育士よりも高い?



◯幼稚園教諭の給料は?

様々な職業の中でも、保育士のお給料は低すぎる、と世間的にも問題視されつつある現在ですが、保育士と同じく幼児を保育する、幼稚園教諭はどうなのでしょうか?
保育士と幼稚園教諭は、行政的な管轄は異なるものの、「子どもが好き」「子どもに関わる仕事がしたい」という気持ちは共通。

これから資格取得を目指す人や、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方の保有者で就職を控えている人、また、幼稚園教諭を目指しながら保育士をしている方にとっては、かなり気になるところではないでしょうか?



◯幼稚園教諭の平均給料はどのくらい?

幼稚園教諭のお給料の前に、現在の保育士の平均収入を見ていきましょう。

平成25年の保育士のお給料は、平均月収で21万円、平均年収は310万円、平均時給は1,247円でした。

これは、勤続年数によって給与や賞与が上がりやすいと言われている公立の保育園も含まれているため、私立の保育園、また雇用形態などにより、園によっては、この平均をかなり下回っていることもあります。

一方、保育士よりも安定している、お給料が高いと言われる幼稚園教諭ですが、平成25年の調査では、平均月収は23万円、平均年収は335万円、推定時給は1,345円でした。


確かに幼稚園教諭の方が、平均的なお給料は高いですが、保育士を大きく上回るものではないですね。

また、その他の職種と比較すると、平均を大きく下回っているのは、保育士の現状と同様です。



◯なぜ、幼稚園教諭の給与が良いと思われる?

世間一般的には保育士よりも、幼稚園教諭のお給料の方が高い、と思われていることが多いようです。

実際に平均収入でも、保育士より幼稚園教諭の方が若干上回ってはいますが、そこまで大きな差ではなく、おそらくお給料や年収というよりも、安定という意味で「お給料が良い」と言われているように思われます。

特に、公立の幼稚園の場合は公務員となるため、勤続年数に合わせて昇給していきます。

ただし、私立の場合は幼稚園によってかなり差が出てくるため、仮に同年齢で養成校を卒業をされた新卒の方でも、就職する幼稚園によっては給料に差が出てきます。


こうして考えると、この状況は保育士とほとんど変わりがありませんね。

とはいえ、保育士のお給料よりは高いのは事実ですから、現在保育士だけど幼稚園教諭を目指したい、という方は、挑戦する意味はあると思います。



保育士と幼稚園教諭、両方の資格を取るには?



◯保育士・幼稚園教諭どちらも持っている方が有利

幼保一元化という考えが一般的になりつつあり、認定こども園などが多数できている昨今。

認定こども園では、これら二つの資格を持っている人が「保育教諭」として働くことがのぞましいとされており、保育士資格と幼稚園教諭免許、この2つを持っていると

就職時や転職時に、選択肢が広がるといえます。

そのため、これから資格を取るために学校を選ぼうとしている方は、ぜひ保育士と幼稚園教諭の両方の資格が取得できる学校を選択するのがおすすめです。



◯2年制?それとも4年制?

保育士と幼稚園教諭の両方の免許を取得する方法として最短な方法は、どちらの課程もある短期大学や専門学校で学ぶことです。

もちろん、4年制大学で両方の資格を取得できるというところも多数ありますが、大学は短期大学や専門学校に比べると、2年間長く学ばなくてはいけません。

そのため、一日も早く保育士や幼稚園教諭として働きたいと思っている人は2年生の学校を選ぶことをおすすめします。

とはいえ、専門学校や短期大学は4年制の大学よりも、ハードであるという面は否めません。

4年制の大学であれば4年間かけて勉強するところを、その半分の2年間で終わらせるには、毎日タイトなスケジュールで講義や実習を行わなければ間に合わないからです。

そのため、保育学科は、1日の講義数が他の学科と比べて倍だと感じるほど、毎日が忙しく過ぎていきます。



◯短期大学や専門学校は休みにくい?

その点、4年制大学の場合なら、例えば、実習中に病気にかかってしまい休んでしまっても振り替えてもらうだけの余裕があります。

短期大学・専門学校では、実習中でなくても欠席をしてしまうことで、単位取得が難しくなってしまう、ということもあります。

2年生の短期大学や専門学校を選択した場合は、それだけ体調管理には気をつけなければいけません。



2つの資格を持っておこう



幼稚園教諭と保育士。平均収入は保育士より幼稚園教諭の方が若干上回ってはいますが、そこまで大きな差はありません。

お給料や年収というよりも、安定という意味で保育士より幼稚園教諭の方が「お給料が良い」と言われているようです。

認定こども園もますます増えていますので、これから保育の道を目指すのでしたら、2つの資格を取っておくと良いでしょう。

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