2016年01月29日

保育士と介護福祉士の資格を統合!?政府が目指すものとは

2015年4月、厚生労働省は「介護・福祉サービス・人材の融合検討チーム」を省内に設置しました。


そこで、保育士と介護福祉士の資格を一本化する、という構想が検討されました。



保育士は子どものケアをする専門職、介護福祉士は、高齢者や障害者のケアをする専門職です。


一見、関連のなさそうな資格を、どうして一本化するのでしょうか。



どうして保育と介護福祉なの?


そこには、保育・介護分野における、人材不足が影響しています。


介護分野では、2025年には団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となり、現在の試算では、約30万人の介護職員が不足するとされています。


一方、保育士も、2017年度末には約7万人が不足するとされており、慢性的な人手不足に陥っています。



特に山間部などの過疎地は、必要な職員数が確保できないために、介護福祉施設や児童福祉施設の運営が困難になると見られています。



どんな資格になるの?


政府が参考にしているのが、フィンランドが導入している「ラヒホイタヤ(lähihoitaja)」という基礎資格です。ラヒホイタヤとは、「日常ケア」という意味で、保育士をはじめ、准看護師、歯科助手など保健医療関連の7つの資格と、ホームヘルパーなど、介護関連の3つの資格、計10個の分野の資格を一本化したものです。


政府は、ラヒホイタヤをそのまま日本に導入するのではなく、介護福祉士と保育士、双方の資格を習得しやすくすることを検討しています。


たとえば、保育士が介護福祉士試験を受ける際に、一部の科目を免除するなどです。



どんなことができるようになるの?


保育士と介護福祉士の資格の一本化には、次のようなメリットがあります。


最も大きいのは、地方の人手不足解消に貢献できる、ということです。


1人の職員が子どものケアから介護まで行えることで、保育所、障害者福祉施設、介護福祉施設などの福祉施設を1つの施設に統合しても、スムーズにサービスが提供できるようになります。


すでに富山県などで取り組まれているような、高齢者向けのデイケア施設で幼児を預かる、といった複合的なサービスを、より展開しやすくなるのです。


また、資格取得には幅広い知識が求められることから、多角的な視点をもって業務に当たることができると考えられます。



一本化には、反対の声も


人材確保を主眼とした、保育士と介護福祉士の資格の一本化には、強い反対の声もあがっています。


サービスの提供範囲を広くすることで、質の低下を招くのではないか、という意見です。


保育士と介護福祉士は、ともに国家資格であり、養成機関や大学を卒業するか、高難度の国家試験に合格する必要がある、専門性の高い資格です。


しかし、政府が参考にしているラヒホイタヤは中学卒業の学力レベルの資格であり、求められる知識や技術量に差があります。


保育と介護とでは、求められる技術が大きく異なるため、現場で求められるレベルの知識や技術をすべての分野に関して習得することは、難しいのではないか、と指摘されているのです。


 


人材不足の解消に向けて、政府は様々な取り組みを行っています。


介護・保育関連の施策の動向に、今後も注目していく必要があるでしょう。

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