2016年04月30日

異年齢保育とは

保育所には乳児(0歳児)から小学校入学前の幼児までが通所しています。


一般的に、保育所では同年齢の乳幼児ごとに分類し、保育されています。


しかし、時として異なる年齢の乳幼児が混合で保育される場合もあります。


この「異なった年齢の乳幼児でクラスを構成する保育形態」が異年齢保育と定義されています。


異年齢保育は保育所や識者によって様々な呼ばれ方をしています。


「異年齢児保育」「縦割り保育」「混合保育」などの呼ばれ方をする場合もありますが、その内実は同じものと言えるでしょう。



異年齢保育の教育的意義


異年齢保育の教育的意義は5つ挙げることができます。



第一に、子ども同士の縦・横の豊かな関わり合いが年齢という枠を越えて構築されることです。



第二に、個々の子どもにとって拠点となる場所や居場所が広がることです。



第三に、異年齢でクラス編成を行うことによってクラスの状態が安定することが多いです。


これは、年下の子どもたちが年上の子どもに対して憧れを抱き、目標として行動する一方で、年上の子どもたちは年下の子どもたちから慕われることで自己肯定感が醸成されることによるものと考えられます。



第四に、観察学習が行えるというメリットです。遊びや学習において未成熟者である年下の子どもたちが、成熟者である年上の子どもたちを観察し、成長の手本とすることが出来ます。



第五に、友だち関係の選択肢が増加するというメリットです。子どもたちの中には同年齢の子どもたちと友人関係を築きにくい子どももいます。


そのような子どもであっても、年下の子どもあるいは年上の子どもであればスムーズに遊べる場合があります。



異年齢保育の留意点


異年齢保育を実施するにあたって保育者が留意すべき点は以下の2点です。



第一に、年上の子どもたちにとって過度の負担にならないよう配慮することです。


保育者は年上の子どもに対し、年下の子どもの世話をするよう促します。


しかし、それと同時に年下の子どもへの対応に困った場合に対処する方法や意思の伝達方法を教えておく必要があります。



第二に、保育者は異年齢保育を実践する上で、子どもたちの発達に関する深い知識と、同年齢保育とは異なる独自の指導計画の策定が求められます。


そのためにも、異年齢教育を実践、観察、フィードバック、省察、計画の見直し、再調整などの手順が保育者には与えられるべきでしょう。

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