子どもたちが楽しめる遊びの中のひとつにかけっこがあります。走る中で運動機能の発育を促すだけでなく、友だちとのやりとりを通してコミュニケーションの大切さを学ぶこともできそうです。今回は、保育園で取り入れられるかけっこ遊びについて詳しく紹介するので、保育士さんは参考にしてみてくださいね。
子どもたちが行うお遊びにはいろいろなものがありますよね!
一番シンプルで楽しく遊べるのはかけっこ遊びではないでしょうか?
みんなで一斉に走り出すとそれだけで気持ちがいいですし、勝った場合は嬉しく、負けてしまったら悔しい気持ちにもなります。
かけっこでは勝敗がすべてではなく勝っても負けても得ることがあり、そこから学んだり努力をしたり。
みんなで走るという行為がさまざまな事を教えてくれます。
■まずは走る楽しさを!
小さな子どもには、まず走ることの楽しさを覚えさせることが大切です。
走る楽しさがあれば身体の健康にも繋がりますし、そこから他の遊びにつながっていったりします。
まずは身体を動かす喜びを感じさせてあげられたらいいですね。
昔は地域の子どもたちが年齢を問わず走り回り、沢山のコミュニケーションを交わしていました。
最近では思いっきり走れる場所も少なくなり、公園などに行かないと走れない場合も多くあります。
そんな時は少し広い公園へ出かける事も必要ですが、それまでの道中も楽しめるようになれば身体を動かすことはどんどん増えていきますね。
そして運動には怪我もつきものですが転んでしまう事によって学習することも多いので怖がらずに走らせてあげたいものです。
ただ、大きな怪我や心配になることがあればすぐに病院やお医者さんにかかることも忘れずに。
■楽しみながらかけっこしよう
子どもは毎日の遊びを通して体づくりを行います。
毎日かけっこをするためには、楽しみがないと続きませんね。
その為には少しの工夫が必要。
例えば腰の部分にひもを付けて後ろに垂らして走ってもらってはいかがでしょうか?
この状態で走るとひもがふわふわと浮くので子ども達はとても喜びます。
この状態で自分一人で走るのもいいですが、保育士がひもを付けて後ろから子どもが追いかけてつかむなどしてゲーム感覚にするのも良いでしょう。
また、マットを用意し、マットを水たまりに見立て、ジャンプしてマットを超えるなど、かけっこにジャンプを取り入れるのも良いでしょう。
マットの数を増やしたり、マットを重ねて距離を伸ばすなどレベルアップしていくこともできます。
楽しみながらできる鬼ごっこもあります。
鬼がみんなを追いかけタッチするのですが、タッチされた人は鬼と手をつなぎ、一緒にみんなを追いかけます。
鬼はどんどんみんなをタッチしていき、タッチした人と手をつないで、鬼を増やしていきます。大人数であればあるほど楽しいですね。
この他にも、単に走るだけではなく、他の動きを取り入れたかけっこや、ふうせんやバトンなどの道具をつかってアレンジしたかけっこなど、いろいろ楽しめます。
保育士自身も楽しみながら、かけっこの楽しさを教えてあげましょう。