2017年01月11日

准保育士ってなに?准保育士の仕事と問題点まとめ

准保育士ってそもそも...


看護の世界では正看護師、准看護師という言葉がよく使われますが、保育士にも准保育士という仕事があるのをご存知でしょうか。
「よく知らない!」という方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は准保育士の仕事と、その制度の問題について考えてみたいと思います。


准保育士とは?


保育士になるには、保育士資格が必要ですよね。保育士養成学校を卒業すれば資格の取得が可能ですが、学校に通えない場合、保育士国家試験に合格することで保育士の資格を得ることができます。
この保育士試験、実は、合格率は10%〜20%の難しい試験なのです。難易度の高い試験が保育士不足の原因とされるなら、育児経験者であれば無資格でも保育士として働くことの許される資格を作ろうという制度がこの准保育士です。

一見すると良い資格のように思われがちですが、実際に一緒に働く保育者、子どもを預ける保護者、そして保育を受ける子どもにとっては、どのような影響があるのでしょうか。

◯准保育士の概要

そもそも「准保育士」という新しい資格は、2014年3月に政府の産業競争力会議が提案したものです。
子育てや孫の世話の経験があれば、専業主婦でも簡単に取得できる民間資格にするという案ですが、この准保育士資格が大きな問題になっています。

◯待機児童問題と保育士不足

この准保育士制度は、保育士不足が原因とされる待機児童問題解決方法として、提案されました。ですが、准保育士が一般化されることによって、保育の質の低下が懸念されています。

◯准保育士制度によって、本当に保育士不足が改善されるの?

前述したように、保育士資格の受験者は年々増加しています。また、女の子の憧れの職業ランキングにも入るほどの人気職業です。
それでは、なぜ保育士が不足するのでしょうか?

保育士の離職理由として一番多い理由が、「低収入」だと言われています。子どもが好きで保育士の資格を取得しても、定収入を理由に職場を離れたり、そもそも保育士にならないなど、「潜在保育士」が増えているのです。


准保育士が求められる背景と問題点


保育士資格を有さなくても保育園で働ける准保育士・・・。
子どもの命を預かる責任の伴う仕事だからこそ、慎重にならねばならない問題です。
そもそも准保育士に頼らなければならないほど保育士が不足しているのはどうしてでしょうか。また、准資格にはどんな問題点があるのでしょうか。



◯保育士不足の原因

そもそも准保育士が提案されたのには、深刻な待機児童問題と保育士不足という背景があります。少子化が叫ばれる昨今、なぜこのような問題が取り沙汰されるようになったのでしょうか。

一般的には、保育士の待遇に原因があると言われています。人のこどもを預かる責任のある仕事にもかかわらず、保育料金の制限などにより待遇が一般職と比べると低い傾向にあり、仕事量と報酬が見合っていない場合があります。
その結果、離職者が増加、もしくはそもそも保育士の資格を取得しても保育士にならないケースもあり、人手不足の結果、少数の保育士に負担が傾き、さらに仕事量が増え、という悪循環に陥ります。それでは、一体どうしたらこのような悪循環は解消されるのでしょうか。



◯准資格の問題点

人手が足りないなら増やせばいい。そういった考えで発案されたのが准保育士ですが、下記のような問題点も挙げられます。

・専門性のある保育士への負担の増加。

・それに伴った、監督者の目の届かない範囲での事故の増加の懸念。

・准保育士が一般化することによる賃金水準の低下

准保育士資格で職場環境が改善されるとしても、あくまで一時的なものに過ぎず、根本的な賃金・制度の見直しを図らなければ、大きな一歩とは言い難い状況にあるといえます。


潜在保育士が示す、保育現場の根本的問題




◯保育士資格を持っていても、保育士にならない理由

前回お話ししたように、保育士さんは女の子の憧れの職業且つ、人気資格でもあり、資格取得者は年々増加の傾向にあります。
それでは、なぜ保育士不足に陥るのか......厚生労働省の調査で潜在保育士に、保育の仕事を希望しない理由を複数回答で尋ねた統計があります。

◯2014/1/5日本経済新聞web版より抜粋

調査は昨年5月、ハローワークで求職した潜在保育士を対象に実施し、958人から回答を得た(回答率47.1%)。保育の仕事を希望しない理由を複数回答で尋ねたところ「賃金が合わない」が最多で47.5%。厚労省によると、保育士の平均給与(2012年)は月21万4200円で、全業種の平均より10万円以上低かった。
そのほかの理由は「他業種への興味」43.1%、「責任の重さ・事故への不安」40.0%、「自身の健康・体力への不安」39.1%、「休暇が少ない・取りにくい」37.0%と続いた。こうした問題が解消された場合は保育士を希望すると回答した人は63.6%に達した。保育現場での勤務経験がない人は30.3%。経験者668人のうち、5年未満が50.7%を占めた。
厚労省の推計では、「潜在保育士」は全国に60万人以上。政府は昨年4月、17年度末までの5年で40万人分の保育の受け皿を整備する「待機児童解消加速化プラン」を打ち出したが、定員の急速な拡大で保育士が約7万4千人足りなくなると予測している。


まずは潜在保育士の顕在化を


このように、准保育士の制度が創設されたり、保育士不足が騒がれる背景には潜在保育士の存在があることがわかりました。
准保育士という中途半端な制度で人手だけを確保するのではなく、有資格者である潜在保育士をどのように保育の職場へ引き込むか...それが現在保育の場で起きている問題を解決する糸口になるのではないでしょうか。
潜在保育士が保育園、こども園で働きたくなるような環境作りは、現役で保育士として働かれてる方にとっても必ずいい方向へとつながると考えられます。

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