今の職場に納得がいかず、 転職や再就職を考えているなんてことはありませんか。でも実際、今の職場を辞めたあと、保育士はすぐに新しい仕事を見つけられるものなのでしょうか?そこで今回は、保育士の資格を生かした再就職先を大特集。副業の実態にも迫ります!
■目次
前職を生かし、より条件の良い保育園や幼稚園に再就職するには?
保育士さんが今の職場を辞めようと考えたとき不安になるのは「再就職先があるか」ということでしょう。結論から言えば「あります」!ただし、それは条件をつけなければという話。そこでここでは、前職を生かしてより条件の良い保育園や幼稚園に再就職したいという方のために、再就職探しのポイントや探し方をご紹介していきます。
保育士の再就職のポイント
転職を決断したら早めに動きましょう。自分の条件に合う再就職先を見つけるのは意外に時間がかかるものです。まずは、自分が再就職先に求める条件を整理しましょう。また、前の職場を辞めたい理由も洗い出し、その悩みを解決できる再就職先を探しましょう。
再就職先の探し方
転職サイト、保育士求人サイト、ハローワーク、求人誌、知人の紹介などすべてを活用することがポイントとなってきます。いろいろな所から情報を集めることによって、求人の比較ができ、保育士以外のいろいろな仕事も視野に入れることができるからです。
今と同様に保育士として再就職したいと考えているなら、まずは保育士専門の求人サイトを利用しましょう。
保育園・幼稚園以外の保育士の再就職先を紹介
保育士として働ける場所は、保育園をはじめとした児童保育施設が中心になります。
ですが、近年の規制緩和によって民間の株式会社が参入してきたのに伴い、企業主導型保育所や事業所内保育所など、今までの「保育園」という枠にとらわれない新たな育児施設が続々と誕生しています。学童保育や幼児教室の講師など、保育士のスキルを活かしてできる他の職種もたくさんあります。自分に合った仕事は何なのかをじっくり考えてみましょう。
保育士の資格が役立つ就職先
以下に挙げる施設は、いつでも経験豊富な保育士を求めています。
・保育所
・知的障がい児通園施設
・盲ろうあ児施設
・重症心身障がい児施設
・児童厚生施設
・母子生活支援施設
・乳児院
・児童養護施設
・児童家庭支援センター etc…
認可外保育士施設や民間企業も選択肢に
現在、民間企業による認可外保育施設が増え、そこで働く保育士も増加してきています。スキマ時間に働ける施設も多いので、自分のプライベートを優先しながら、土日のみや週3回など自由な働き方を選択することも可能です。
・ベビーホテル
・習いごと・塾などの講師
・学童保育
・雑貨・子ども服などの販売員
・アミューズメント施設職員
例を挙げると、このような働き方がありますが、最近特に注目されているのが「ベビーシッター」というお仕事です。
資格を生かして自由に働ける!ベビーシッターのお仕事
女性の社会進出に伴い、共働き家庭は年々増加しています。待機児童を減らすため、政府も自治体も積極的な取り組みをしていますが、まだまだ需要と供給が追い付いていないのが現状です。
そんな中、注目されているのがベビーシッターの存在です。
「安全性に不安がある」「利用料金が高い」など、ネガティブなイメージもあったかもしれませんが、現在は以前と比べて、各企業ごとにコンプライアンスが見直され、東京都では2018年度から「ベビーシッター利用支援事業」の拡大が決定しています。
利用のハードルが下がりつつあることで、「潜在保育士」と呼ばれていた方たちの間でも「ベビーシッターならやってみようかな」という考えが広まっているようです。
ベビーシッターは、働く側としても良いところがたくさんあります。
一人ひとりの子どもとじっくり関われる
ベビーシッターは基本的に1人、もしくは兄弟姉妹を含めた2~3人のお世話をする形になります。そのため、子どもがぐずっているときも無理に急かさず、じっくり耳を傾けてあげることができます。「これをやらなくては」という決められたルールも基本的に無いので、子どもの好きなことを優先し、たくさんの笑顔を引き出してあげることができます。
子どもの個性に寄り添い、成長を実感できるのは、ベビーシッターならではの大きなメリットと言えるでしょう。
自由な働き方ができ、高収入も可能!
ベビーシッターの多くは、シッター会社に登録して働く派遣社員や、短時間のアルバイト・パートとして働いています。
そのため、子育てや介護、プライベートな予定を優先して、自分の都合の良い時間に勤務できる魅力があります。
時給もほかの職種に比べて高めに設定されていますので、がんばり次第によっては高収入が望めます。通常の保育業務を終えたあと、副業として夜間だけベビーシッターをしている、という方もいます。深夜手当を含めると、高額なお給料をもらうことができるようです。
園勤務と比べ、雑務が大幅に軽減される
通常、保育園で勤務する際には、年間カリキュラムの作成やイベントの準備など、子どもの保育とは 別に膨大な雑務が発生します。「書類作業が苦手で、いつも残業になってしまう」なんていう方も中にはいるのではないでしょうか?
ベビーシッターなら、そうした雑務に翻弄されることはありません。会社や保護者に向けた報告書の作成は必要ですが、園に勤務していた頃に比べれば、大幅に負担は減るはずです。
その分、子どもと遊ぶ手作りおもちゃを作成したり、喜びそうな遊びを考えたり、時間を有意義に使うことができますよ。
保護者や子どもと信頼関係ができ、やりがいを持てる
ベビーシッターの良い面ばかりを取り上げましたが、もちろん大変な面もあります。子どもの安全について一人で責任を持たなくてはならないので、勤務中は楽しいばかりではいられないでしょう。
ですが、ベビーシッターは保護者や子どもとダイレクトに関わることができるので、信頼関係をしっかり築いていけます。「もう一度、あのシッターさんをお願いします」と指名をいただけたときには、今までにないやりがいを感じることができるでしょう。
保育士バンク!から生まれた「KIDSNAシッター」にも注目
このように、ベビーシッターのお仕事は嬉しいことだらけです。人気なのも納得ですよね。
保育士の専門転職サービス「保育士バンク!」から生まれた「KIDSNAシッター」は、保育士・幼稚園教諭の資格を持つ方のみが登録できる、プロフェッショナルなベビシッターサービスです。充実したサポート体制で、あなたの希望に合わせた働き方を応援します!
その他、保育士の資格を生かせる人気のお仕事
上記で示した以外にも、保育士の資格を生かせる仕事があります。
学童保育指導員
学童保育とは、留守家庭の小学校低学年(~高学年)の子どもたちが放課後安全に過ごせるようにする保育のこと。子どもを預かるのは放課後や長期休暇中のみになります。指導員になるには、保育士の資格が必須ということではありませんが、保育士資格や教員免許の取得者を優遇する傾向にあります。
保育ママ
「保育ママ」とは保護者が就労のため家庭での保育が困難にも関わらず、保育園に入園できない子どもを自宅で保育する家庭福祉員のことです。
保育ママになるためには地方公共団体からの認定を受ける必要があります。認定の基準は各公共団体によって異なります。各自治体によって条件は変わりますので、必ずお住まいの自治体に確認してください。
保育士の仕事を活かせる副業とは?
少しでも収入をアップさせるために、仕事が終わった後や休日に副業したい、という方も多いのではないでしょうか?ここでは保育士の資格を活かせる副業例や、また副業する場合の注意点などを挙げておきます。
そもそも保育士に副業は認められているの?
公立の保育園で勤務する保育士については、公務員の扱いとなるため、原則として副業が禁止されています。私立の場合は、就業規則に就業規則に副業を禁止する項目がなければ、基本的に副業することには問題はないでしょう。
保育士に向いている副業とは?
保育士さんが実際にしている副業や、資格を活かせる副業を以下に列挙します。資格が活かせる副業には★マークをつけています。
・飲食店
・レジャー施設
・ベビーシッターなど子どもの預かり(★)
・院内保育(★)
・ピアノ講師(★)
・塾、ホビースクール(★)
保育士の副業で気をつけたいこと
副業でいくら収入が得られるからといっても、本業と両立をしなければ意味がありません。睡眠時間を削って、体力も奪われ、ストレスをためてしまったり…ただでさえ大変な保育士の仕事ですが、あくまで本業があっての副業と考えて上手に両立できるようにしましょう。 そして一番気をつけたいのは、副業の選び方。保育士としての資質が疑われるような職業、保護者に知られた際に、子どもたちを指導する立場としての自覚が疑問視されてしまうような働き方はNGです。
保育士の資格&経験は再就職・副業に役立つ!
保育士の資格を活かした再就職先や、副業についてお伝えしてきました。
想像よりも多くの種類の職業があるなと感じた方も多かったのではないでしょうか。
保育士の資格というのは、それだけ社会に役立つということですね。保育士であることに誇りを持って、ぜひ資格を活かせる仕事を選んでください。