みなさんは、どんな食べ物が好きですか?
疲れた時に欲しくなる食べ物は何でしょうか?
そして、その食べ物は、小さな時に培われた味覚が関係しているってご存知でしたか?
味覚とは
食べ物を口にした時に、甘~い、酸っぱいなど主に舌で感じる味、その感覚を味覚と言います。
生理学的には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが基本だそうです。
薬膳では酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩から味)を五味とし、食べ物はこのどれかに区分されます。
幼児期が大切なわけ
味覚の完成はおよそ3歳!といわれています。
オレゴン大学のコーンウェル教授が、幼少期に食べたものの味付けがその後の味覚に大きく影響するという実験結果を発表しています。
教授によると3歳~6歳までの間に味の好みがほぼでき上がるといいます。
つまりは小さいときの食べ物がとても大切!ということになりますね。
最近発表されたデータによると、味覚を判別する力のない子が多くなっていると言われています。その子どもたちは、うま味、甘味、塩味、苦味、酸味のうちの、苦味とうま味を経験していないそうです。
小さな時期にいろいろな味を経験することが味覚形成に重要ということになりますね。
純粋な味覚を⼤切に育みたい!
小さな子どもの味覚の細胞は大人の2~3倍も多いそうです。
幼児の味覚は偏りのない、純粋なもの。
その純粋な味覚を大切に育てるには、小さな頃から自然な食べ物をたくさん口にすることで培われていくと言われています。
純粋な味覚を鍛えるシンプルな方法。
その方法としては、実にシンプル。大切なポイントはたったふたつ。
(1)素材の味を知ること。
例えばトマトをそのままかじって、甘い、酸っぱい、を感じ、おいしい、好きを知ることが大切だと思います。最近、味噌は体によい食品として見直されていますが、きちんと熟成された味噌には、うま味、甘味、塩味が含まれていて味覚の形成にはとても良いです。
(2)毎日の食事では、できるだけ薄味で素材の味を生かして。
旬の、新鮮な食材を選び、茹でる、蒸すだけで十分。
赤ちゃん時代はできるだけ薄味で、(第二子、第三子と味付けが濃くなるのが早まる傾向がありますが、できる範囲で!なるべくゆっくりと。^^)加工品はできるだけ避けましょう。
決して無理じいはせず、その子の個性を大切に、日々楽しみながら長い目で見てあげましょう。
楽しい食卓で、違いの分かる舌を育てましょう!