保育士のイメージといえば、どんなものでしょうか?動きまわる子どもたちを笑顔で追いかけている姿、添い寝しながら子どもたちを寝かしつけている姿などはもちろん、「子どもたちの歌に合わせて、ピアノを弾く保育士の姿」が浮かぶという人も、結構多いのではないでしょうか。今回のコラムでは、保育士とピアノについて、お話していこうと思います。
ピアノが弾けない私でも、保育士になれますか?
保育士には必須と思われがちな「ピアノ」。しかし、ニガテだったり、全く弾けないという方がいらっしゃるのも事実。
「資格をとってみたけど、実はピアノが苦手!」と悩みを持っている方もいるようです。
ただ、弾けない(苦手)よりは、弾ける(得意)方が断然、有利です。
大学の教育課程により、 ピアノが必須な場合と、そうではない場合があります。
専門学校の場合は、ピアノが必須なところが多いようです。
保育園へ就職する際の採用時の実技試験でも、やはりピアノを弾く、もしくはピアノを弾きながら歌うという試験がある場合が多いです。
では、保育士になるには、必ずピアノが弾けないといけないのでしょうか?
実際はそんなことはありません。
上手に芸術的に弾くというよりも、 止まらず、楽しそうに弾けるかが大事だと思います。
弾いている曲を、鼻歌や口ずさみながらやると、良い練習になりますよ!
ピアノが弾けなくても実は大丈夫!?
保育士資格試験の実技試験には、確かに「音楽表現に関する技術」を見る試験がありますが、この実技試験は選択制なのです。
ピアノが苦手ならば、ピアノは飛ばして受験することが可能です。
つまり、資格試験においても、ピアノは必須ではないということです。
とはいえ、やはり保育士として音楽演奏ができないのは気になると思いますが、ピアノの他にも楽器は数多くありますから、そのどれかでも演奏できればいいのではないでしょうか。
実際、「ピアノの代わりにギターならできる!」と、ギターの弾き語りをする保育士もいますし、フルートやサックスなど、子どもがあまり見る機会のない楽器の演奏をしたりして、子どもに「こんな楽器もあるよ!」と楽しく音楽に触れてもらうという素敵な時間を作っている保育士もいるそうです。
そういった形で子どもたちに刺激を与えられる保育士は貴重なので、在籍している保育園では重宝されているそうですよ!
◆それでもやっぱりピアノを弾きたい!!という人への練習法
ピアノが必須ではないとはいえ、「保育士になったのなら、子どもたちとピアノの音色で楽しく歌いたい!」という方は、やはり多いです。
「これをやれば、わずかな時間でピアノが弾けるようになる!」というような魔法のような方法はありませんが、下記のような練習を繰り返せば、簡単な曲なら弾けるようになるかもしれません。
〇片手ずつ練習する
初心者がつまずく要因として、「右手と左手で違う動きができない。
」ということがあります。
最初から無理せず、片手ずつ練習しましょう。
それぞれの指で、間違いなく弾けるようになって初めて両手を合わせて弾くというようなルールを作り、焦らずに弾いて下さい。
〇ピアノを弾く動画を見る
今の時代、ピアノの練習動画などがたくさんアップされています。
「指の動かし方がどうも上手くいかない。
」とお悩みの方は、動画で見ると分かりやすいかもしれません。
楽譜を用意して、動画を見ながら実際に指を動かしてみれば、習得スピードがアップしますよ!
〇ルビ付の楽譜を用意する
譜読みができない場合、それぞれの音符に「ド」「ミ」「ソ」というように自分でルビを振ることが多いですよね。
あらかじめルビが付いた楽譜は、シャープやフラットが少なくなるよう、キーが調整されているものも多く、より簡単に演奏することが可能ですので、ぜひ購入してみて下さい。
◆ピアノ上達のコツは、努力することC
いかがでしたか?
ピアノや他の楽器が弾けるようになるために大切なのは、「演奏できるように努力すること」です。
子どもたちは、ピアノが上手く弾けない保育士のことが嫌いでしょうか?
そんなことはありませんよね。
たとえ上手くピアノが弾けなくても、子どもたちは元気いっぱいに、あなたのピアノに合わせて歌ってくれます!
もし悩んでいる方がいたら、もう少し楽に考えてみてもいいかもしれません。