託児所とは子どもを預かる施設を指しますが、保育園との違いや、何歳から預かるのかが気になる方は多いでしょう。保護者の多様なニーズに対して柔軟に応えられるため、需要の増加が予想されます。今回は、託児所の役割や仕事内容などをまとめました。働くうえで知っておきたい、必要な資格や求人状況についても紹介します。
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託児所はどんな施設?
「託児所」とは、一般的に認可外保育施設を指す呼称です。
商業施設に設置された保育ルームや小規模な保育施設など形態はさまざまです。
そもそも認可外保育施設とは、児童福祉法に準ずる認可を受けていない保育施設のことで、「認証保育所」といった地方自治体が独自で設けた制度に基づく施設も含まれます。
開設するには自治体への届け出が必要であり、条例や設置条件に適合していることが求められるようです。※商業施設内の託児スペースなど一部を除く
託児所は主に4つの種類に分けられます。
一般的な託児所
一般的な託児所は独立型の施設や歯科医院や商業施設に併設されているもの、ビルの一室で運営されているものなどさまざまです。対象年齢は施設によって異なり、乳児から就学未満まで利用可能なところも多いようです。
利用理由を問わず用事やリフレッシュなど、柔軟に活用できます。
事業所内託児所
事業所内託児所は企業の従業員が子どもを預けて働くことができる保育施設です。
オフィスに併設されていたり、通勤に便利な場所に設置されていたりするため、比較的小規模な託児所が多いようです。
ベビーホテル
夜間保育を実施する保育施設をベビーホテルと呼びます。夜の時間帯に預かるため、夕食の提供や入浴の介助、寝かしつけなどを行うことが特徴です。
仕事などで夜間子どもの面倒を見ることができない保護者から強いニーズがあるでしょう。
院内託児所
院内託児所とは、病院内で働く医師や看護師の子どもを預かる施設です。
夜間も運営しているケースが多く、託児所も24時間体制で子どもを預かることが考えられます。
出典:(セット版)令和元年度認可外保育施設現況取りまとめ/厚生労働省
出典:認可外保育施設に対する指導監督の実施について/厚生労働省雇用均等・児童家庭局長
託児所と保育園は何が違う?
続いて託児所と保育園の違いを確認していきましょう。
利用方法の違い
託児所は月極制や一時的に預かる施設が多い一方、保育園は年間を通して毎日同じ園に通園するイメージです。買い物や用事などを済ませたい保護者にとって気軽に利用できるのが託児所でしょう。
施設環境の違い
保育園は100名以上が在籍する大規模園がある一方、託児所は定員数十数名など小規模の園が多いようです。
また、園庭や畑など施設面積が広いのは保育園、駅の近くなど通勤しやすい場所で開園しているのが託児所の特徴といえそうです。
働き方の違い
保育園と託児所ともに子どもの保育を行うという点は共通しています。
ただ、保育園では大規模な園も多いことから、大人数の子どもの保育を実施するケースもあるでしょう。
一方、託児所は小規模の園がほとんどで一人ひとりとじっくり関わりながら保育することが考えられます。
託児所の仕事内容・働くにあたって
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託児所勤務について詳しく紹介します。
役割・仕事内容
子どものお世話や遊びの提供などがメインとなります。
小規模な施設が多いため行事やイベントにかかわる仕事は少ないでしょう。
主に一時預かりを実施する園では、一斉活動や外遊びなどを行わないケースもあります。
また、乳児を預ける保護者が多い託児所では抱っこしたりミルクをあげたりとマンツーマンで関わる場面も多いようです。
必要な資格
多くの認可外保育施設では保育にかかわる職員のおおむね1/3以上が保育士または看護師資格を持っている必要があります。
無資格OKという求人もありますが、保育士資格もしくは看護師資格があると転職に有利と言えるでしょう。
求人情報
独立型の託児所、商業施設に併設されたキッズルームなど、さまざまな形態の求人が随時あります。
正社員で働くには、月給17万〜20万円程度が相場かもしれません。
託児所はパートやアルバイトの求人も豊富で、施設によっては時給1000円以上という好待遇で働けることもあるようです。
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託児所勤務のメリット
託児所で働いた場合にどのようなメリットがあるのかまとめました。
アットホームな雰囲気の中で働ける
小規模な施設が多い託児所は、アットホームでゆったりとした雰囲気のなか働けるという魅力があります。
子ども一人ひとりと余裕をもって関わることができるため、職員も充実感を感じながら働くことができそうです。また、心にゆとりがあると円満な人間関係を築きやすいというメリットもありますね。
行事や書類作成などの業務が少ない
一時的な預かりがメインとなる託児所では、行事やイベントなどが少ない傾向にあります。
おたよりなどの書類作成がない園も多いでしょう。
行事の準備や書類といった保育以外の業務負担を減らしたい保育士さんにぴったりな勤務先ですね。
いろいろな子どもと接することができる
一時預かりが中心となる託児所ではいろいろな子どもと関わることができるでしょう。
同じ子どもと長い期間をかけて接する保育園とはかかわり方のポイントが異なるため、スキルを伸ばせるかもしれません。
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託児所は預かる年齢や利用条件などはある程度柔軟に設定されていることが多く、保護者のニーズに寄り添った保育ができるでしょう。
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