小規模保育ってどんな職場?保育士の給与や働きやすさは

2015年に始まった「子ども・子育て支援新制度」により、今までは認可外だった小規模な保育施設が、国や自治体から補助を受けられる認可園として運営できるようになりました。
小規模保育は、乳児だけを預かるので運営しやすい、ビルの一角など狭小な場所でも開設できるとあって、首都圏を中心に急激に数が増えています。

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今回は、小規模保育の詳しい説明と、保育士が働く上でのメリットについてご紹介していきます。

小規模保育ってどんな職場?保育士の給与や働きやすさは

小規模保育とは?


そもそも、小規模保育とはどんな保育施設なのでしょうか?詳しい成り立ちや位置づけについて見てみましょう。


小規模保育は2015年から始まった新しい認可保育園


2015年から始まった「子ども・子育て支援制度」により、新たな認可保育園の形として「地域型保育事業」が作られました。待機児童の約9割を占める0歳~2歳の子どもを受け入れることを目的としています。


地域型保育事業の4つの枠組み



【小規模保育事業】
定員6~19名以下の、小規模な施設型保育施設。家庭的な雰囲気の中、きめ細やかな保育を実施する。
【家庭的保育事業】
家庭的保育者(保育ママ)1人につき3人の子どもを預かり、保育者の自宅などを利用して保育を行う。
【事業所内保育事業】
主に企業が主体となって運営・設置する。定員は施設によってさまざま。認可を受けるためには企業の職員だけでなく、近隣の子どもも一定数入所できるよう枠を設ける必要がある。
【居宅訪問型保育事業】
基本は1:1で、保育者が保護者・子どもの自宅を訪問し保育を行う。

小規模保育施設は、この「地域型保育事業」の枠組みのひとつです。

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小規模保育所が増加している理由


小規模保育所をはじめとした地域型保育は、ここ数年でかなり数を増やしています。
認可を受けた2015年は2737カ所だったのに対し、2017年は4893カ所。その数は倍近く増加しています。
この背景にあるのは、2015年に施行された「子ども・子育て支援制度」。今まで「20名以下は認可外」と対象にならなかった小規模の保育所が認可園として認められ、国や自治体から補助を受けられるようになりました。
都市部では、大型の保育所が土地や建物の関係で造りづらいため、ビルの一角や狭い土地でも設置が可能な小規模保育所は大きく期待されています。

また、認可保育所を新設するとなると、自治体による用地確保や施設建築を経て開園するまでに2~3年かかります。しかし、小規模認可保育所の場合は4~5カ月程度で開園準備が整うため、待機児童が集中しているエリアにピンポイントで保育所を供給できるという利点があります。

待機児童問題解消の切り札として、小規模保育事業は非常に注目されています。
今後もますますニーズは拡大していくことでしょう。


小規模保育事業、A型B型C型の特徴について


小規模保育施設は、A型B型C型の三種類に分かれており、それぞれ子どもの定員や、職員のうちの有資格者の割合が異なります。

自治体により若干の違いがありますが、国が認める基準は以下の通りです。
小規模保育の種類、基準
C型の家庭的保育者と、B型の保育士資格を持たない職員には、それぞれ研修が課せられています。

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小規模保育施設で働く保育士のお給料は?


小規模保育で働く保育士の給与は、一般的な認可保育園よりもやや低くなる傾向にあるようです。これは規模が小さいため、
ただし、2017年度からスタートした副主任制度などを含む「処遇改善2」(最大月額4万円の待遇改善)では、小規模保育についても例外なく適用されるため、平均給与は今後上がっていく可能性があります。


平均月収は約18万円~22万円ほど


まず、社会福祉法人や株式会社など、私立の保育園に勤める保育士全体の平均月収は約22.9万円、年収は約342万円でした(2017年度・全国平均・賞与も含む)。

出典:厚生労働省/賃金構造基本統計調査/2017年
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610
それに対し、小規模保育施設のお給料は、地域や園によって異なりますが平均して18万円~22万円ほど。内閣府・子ども子育て会議の資料(2017年)では、小規模保育事業に勤める常勤保育士の1カ月の給与について、このような結果が出ました(※賞与は除く)。
・A型 194,688円
・B型 197,123円
・C型 165,514円※家庭的保育者の給与
保育士全体の給与と比べると少し低めに感じるかもしれませんが、求人数は首都圏を中心に増加していて、場所によっては25万円以上の高月収が望めるところもあります。


小規模保育で高収入を得るコツは?


小規模保育の月収は、今のところ園によってさまざまです。
しかし、国からの認可を受けたことで補助金が入るので、今後、保育所の運営が軌道に乗れば、少しずつ人件費に資金を当てやすくなっていくでしょう。
求人票を比較すると、首都圏の小規模保育所や、複数の小規模保育所を同時に展開する大きな運営母体の施設だと、比較的給与が高い傾向があります。他に、小規模も通常の認可保育園も両方運営している場合は、施設によって待遇に違いがでないよう、給与の額などを認可保育園に合わせているケースもあります。
人気の求人はすぐに埋まってしまうので、積極的に情報を確認しましょう。


小規模保育で働くメリット



小規模保育は、職場としての規模が小さいという点と、0~2歳児のみが在園しているという特徴から、働く保育士にとってうれしいポイントがいくつかあります。ここではそうした特徴を見ていきましょう。


きめ細やかな保育ができる


小規模保育所で働く一番のメリットは、子ども一人ひとりの個性に応じた丁寧な保育ができるということです。小規模認可保育所(A型B型)の職員配置人数は、通常の認可園で指定されている人数に1名がプラスされています。人員的にゆとりがあるので、子どもたちにしっかり目を配り、手厚い保育ができるでしょう。
受け持ちの人数が少ない分、状況に合わせて臨機応変に保育プログラムが組めるので、子どものやりたいことを優先し、充実した時間を過ごすことができます。


アットホームな環境で働ける


小規模保育所の定員は、多くても19名。ひとクラスよりも少ない程度の人数なので、働くうちに子どもの顔と名前はすぐ覚えてしまうでしょう。小さな場所で同じ時間を過ごしていれば、おのずと愛着も湧いてきます。そのため、小規模保育所はどこの施設も、比較的温かみのあるアットホームな雰囲気が漂っています。

保育に関わる職員の人数は、どこもだいたい10名以下なので、「〇〇ちゃんが歩けるようになった」「ちょっと体調が悪いかもしれない」など、ささいなことでも連絡の共有がしやすいです。職員同士の風通しが良く、チームワークを大事にして働くことができます。
お迎えに来た保護者とも近い距離でコミュニケーションが取れるため、信頼関係を持って家庭と連携しながら子どもを育てていくことができます。


乳児たちのカワイイ成長を見守れる


小規模保育園で預かる子どもの年齢は、0歳~2歳まで。
乳児の保育がメインになるので、はじめて立ち上がったり、おしゃべりをしたり、赤ちゃんが幼児になっていくまでの一番カワイイ時期を見守ることができますよ。
身体を使ったダイナミックな遊びはまだできないので、体力的にも少し楽かもしれません。


大規模園に比べて雑務が少ない


預かる子どもの年齢が低いので、小規模保育所ではあまり大規模なイベントは行われません。職員同士の会議も、毎日の朝礼などで充分やりとりができるので少なめです。
日常の保育に専念できるので、大規模園に比べると、雑務の面では比較的楽に感じるかもしれません。


通勤に便利な立地が多い


ビルの一角や狭小な場所でも開設できるという性質上、小規模保育所は通勤に便利な場所に作られることが多いです。駅から5分以内だったり、大型商業施設の中にあったり、ショッピングしたくなるオシャレな街に設置されることも多いので、お仕事以外にも楽しみが見つかるかもしれません。


小規模保育で働くデメリット



職場の規模が小さいところと、乳児保育中心であることで、働く際に難しさを感じるポイントもあるようです。ここではそうしたデメリットを見ていきましょう。


保育士一人ひとりの責任が重い


2歳以下の乳児たちは、体調不良を自分の口で訴えることができません。
乳児保育は、保育所保育指針に定められている、養護を意識して取り組む必要があり、保育の中での安全性への高い意識も求められます。B型、C型の施設で働く際には資格のない職員も多いので、フォローが必要になる場面もあるでしょう。小規模保育所で働く保育士には、施設の全体に気を配れるような見通しの広さがあるとよいでしょう。


保育士の代わりが利かない


小規模保育所は、保育士の数が少ないため代わりが利かず、突発的な休みをややとりづらい傾向があります。子どもがいたり介護中だったり、プライベートな事情のある保育士さんは、いざというときのことをしっかり考えておきましょう。


保育室が狭い・園庭が無いことがある


国の小規模保育事業の設置基準に、園庭は含まれていません。そのため、都心部の小規模保育では園庭がないところも多いでしょう。保育室についてもそこまで広々としている環境はのぞめません。しかしその反面、開園したばかりの施設が多いので、建物が新しかったり、絵本やおもちゃなど備品や設備が整ったところがたくさんあります。


まとめ 手厚い保育ができる小規模保育所


今回は、小規模保育所で働く際のポイントやお給料についてご説明しました。
運営側にとっても保護者にとってもメリットの多い施設なので、求人は今後もますます増えていくでしょう。

小規模保育所は、手厚い保育ができる、家庭的な温かい環境で働けるとあって、転職を考える保育士さんたちの中でも非常に人気が高いです。
保育士として、乳児保育のスキルをもっと磨いていきたいと思われる方は、ぜひ一度、挑戦してみてはいかがでしょうか?

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