保育園の一大イベント、夏祭り。お神輿や盆踊りなどの出し物を行って、子どもたちと楽しい夏の思い出を作れるとよいですよね。今回は、ゲームやお神輿など、保育園の夏祭りで保育士さんが行う出し物のアイデアを紹介します。また、ヨーヨーやうちわの製作など、夏祭りをさらに活気づけるアイテムもあわせてまとめました。
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■目次
出し物で保育園の夏祭りを盛り上げよう
保育園で開かれる夏祭りは、子どもも保護者も心待ちにしている夏の定番のイベントでしょう。縁日のゲームで遊んだり盆踊りをしたりと、日本ならではの文化に触れられる機会でもあります。
そんな夏祭りには、以下のねらいがあるようです。
- 屋台やゲームなどを経験して、日本の伝統文化に関心をもつ
- 夏祭りを通して季節の行事に親しみをもつ
- 保護者と子どもが交流を深める
これらのねらいをふまえて、子どもたちが夢中になって楽しめる出し物を取り入れてみましょう。
たとえば、金魚すくいやヨーヨー釣り、お神輿など、夏祭りならではの出し物を用意すれば、さらに子どもが盛り上がるかもしれません。
また、保護者が参加するケースも多いため、親子でいっしょに楽しめる出し物もあるとよさそうですね。
【職員向け】保育園の夏祭りにぴったりな出し物
まずは、保育園の職員さんが準備する夏祭りの出し物を見ていきましょう。
お神輿
子どもたちといっしょにお神輿を担いで、園内を練り歩きましょう。
「わっしょいわっしょい」の掛け声とともに息を合わせて担げば、子どもたちの連帯感が一層強くなるかもしれません。
お神輿を目にする機会は普段はなかなかないので、夏祭りならではの貴重な経験に、子どもたちのテンションも上がりそうですね。
盆踊り
保育士さんがお手本となり、保護者や子どもたちと盆踊りをしてみましょう。
p>全員が踊りを楽しめるよう、簡単で覚えやすい振りつけにするとよいかもしれません。
子どもたちに人気のキャラクターが歌ったり踊ったりする盆踊り動画なども参考にしながら練習してみてくださいね。
フォトスペース
保育園の夏祭りの思い出を写真に残せるよう、フォトスペースを設置するのもよいでしょう。
夏祭りの日付とタイトルが印字された看板といっしょに、風鈴・うちわ・ちょうちん・金魚など、夏祭りらしいモチーフを飾りつければできあがりです。保護者が自由に撮影できるのはもちろん、職員さんがカメラマンとして親子の写真を撮るのもよいですね。
夏祭り以外で浴衣や甚兵衛を着る機会は少ないため、その姿を写真に残しておくのは、保護者にとってもよい思い出となりそうです。
縁日・屋台ごっこ
夏祭りならではの縁日や屋台を開き、子どもたちに昔ながらのゲームや食べ物を楽しんでもらうのもよいかもしれません。
お店屋さんごっこのように保育士さんが店員さん役となり、お客さん役の子どもたちを迎えましょう。また、子ども同士で店員さんとお客さんの役を担当してもよいですね。
では、縁日や屋台で楽しめる出し物のアイデアをくわしく見ていきましょう。
保育園の夏祭りで楽しめる手作りゲームの出し物
ここでは、縁日や屋台ごっこに活躍するゲームを紹介します。使用するアイテムは手作りできるので、子どもたちといっしょに準備してみてくださいね。
金魚すくい
用意するもの
- カラーセロハン 2枚
- カラータイ 1本
- 食品トレー 1枚
- ビニールテープ
- ペットボトル 1本
- ビニール紐
- はさみ
- キリ
遊ぶときのポイント
幼児クラスの子どもが行う場合は、ビニールプールに水を張って金魚すくいにチャレンジしてみるのもよいでしょう。プカプカと浮いているためすくうのが難しくなりますが、そのぶん夢中になって楽しめそうです。
制限時間内にすくった数を競うほか、金魚の色ごとに点数をつけて得点制のゲームにしてみてもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
輪投げ
用意するもの
- 乳酸菌飲料の容器 数個
- マスキングテープ
- 台紙
- 鈴
- モール 2色
- 両面テープなど
遊ぶときのポイント
乳児クラスの場合、うまく輪を入れられない子どももいるかもしれないので、年齢にあわせて輪の大きさや投げる位置を変えるなど調整しましょう。
投げる回数を決めてシンプルに数を競う以外にも、保育士さんが指定した的に輪を入れてもらうルールにアレンジしてみても楽しそうですね。(詳しい作り方はこちら)
的当て
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- 色画用紙
- 輪ゴム
- テープ
- はさみ
遊ぶときのポイント
比較的簡単な作り方なので、幼児クラスであれば子どもたちが手作りしたものをゲームに活用してみましょう。
遊び方に慣れたら、「一列に並んだ的を右から順番に倒していく」などのアレンジルールを取り入れても面白そうです。
クリアできたら景品をもらえるルールを加えれば、子どもたちは夢中になって楽しんでくれるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
保育園の夏祭りを彩る手作り看板のアイデア
夏祭り用の看板を作ることで、園内のお祭りの雰囲気がぐっと高まるでしょう。
ここでは、職員さんに向けて夏祭りの手作り看板のアイデアを紹介します。
のれん風看板
大きな模造紙や画用紙を使って、のれん風の看板を作ってみましょう。
必要な長さのひもを用意したら、ひもを中心として長方形の画用紙を半分に折り、画用紙同士を貼り合わせればできあがりです。屋台用なら片面のみ、入り口や通路用なら両面に飾りつけをしましょう。
空いているスペースに子どもたちの手形や足型をつければ、かわいいデザインに仕上がるでしょう。看板作りから参加することで、子どもたちの夏祭りへの期待感を高めることにもつながりそうですね。
すだれとうちわの涼しげな看板
画用紙で文字を作り一文字ずつうちわに貼ったら、大きなすだれに並べて貼りつけるだけで簡単に作れる看板です。
すだれとうちわの見た目が夏らしさを演出してくれるので、たくさん飾りつけをしなくても涼しげな雰囲気に仕上げられるでしょう。もちろん、ヨーヨーや朝顔の花など夏らしいアイテムを装飾して、さらに華やかにしてもよいですね。
風船で作るポップな看板
風船をたくさん使ってかわいらしい立体的な看板を作るのもよいでしょう。
風船に空気を入れて20~30個程隙間なくつなぎ合わせ、その上に文字をかいた画用紙を貼りつければできあがりです。
仕上げとして、風船に絵や顔をかいたり、ガーランドや折り紙の輪っかをつなげたテープなどで飾りつけたりすれば、カラフルな看板になりますね。
保育園の夏祭りに使えるアイテムの製作
最後に、保育園の夏祭りに活用できるアイテムの製作アイデアを紹介します。
ヨーヨー
用意するもの
- おもちゃのカプセル(蓋部分に穴があいているもの)
- ビーズやビー玉
- 輪ゴム
- ビニールテープ
製作のポイント
カプセルにビーズやビー玉を入れるだけなので、乳児クラスの子どもでも挑戦しやすいでしょう。
ただし、年齢によっては誤飲の危険性がある子どももいるかもしれないので、保育士さんがそばにつきながら目を離さないことが大切です。(詳しい作り方はこちら)
スクラッチうちわ
用意するもの
- 牛乳パック 2個
- 割りばし 1本
- 画用紙(半径10cm) 2枚
- ヘアスプレー
- コンパス
- はさみ
- テープ
- ガムテープ
- 接着剤
製作のポイント
保育士さんはあらかじめ牛乳パックを丸くカットしておきます。
スクラッチするとどんな模様が出てくるのか、子どもたちと想像しながら製作してみましょう。
ヘアスプレーを使う際は周囲に子どもがいないことを確認し、換気ができる窓の近くで行うこと
が大切です。(詳しい作り方はこちら)
牛乳パック提灯
用意するもの
- 牛乳パック
- タコ糸などのひも
- フェルトペンなど
- パンチ
- はさみ
- ホチキス
製作のポイント
等間隔で切り込みを入れる工程は難易度が高いため、保育士さんが前もって鉛筆で薄い目印の線をかいておくと切りやすくなるでしょう。
また、重ねた牛乳パックを切る工程は少し力が必要なため、5歳児向けの製作かもしれません。切りづらそうにしている子どもがいたら、保育士さんが切り込みを入れるなど、適宜サポートしてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
おばけ灯籠
用意するもの
- ペットボトル 1本
- アイロン
- トレーシングペーパー
- タコ糸40cm程度
- 割りばし 1本
- ライト
- はさみ
- テープ
- キリ
製作のポイント
ペットボトルのふちにアイロンを当てる工程や側面に穴を当てる工程は、保育士さんが前もって済ませておきましょう。
夏のイベントとして肝試しを行う園では、手持ちのライトとして活用することもできますよ。
おばけのデザイン以外にも、自由に絵をかいたりシールを貼りつけたりして、オリジナルの灯籠作りに挑戦してみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
楽しい出し物を取り入れて、保育園の夏祭りを盛り上げよう
今回は、職員さんが行う保育園の夏祭りにぴったりな出し物や、手作りアイテムを紹介しました。
保育園で行う夏祭りは、子どもたちが昔ながらの文化に触れることができる大切な行事です。
季節の行事に親しむことや保護者との交流を深めることをねらいとし、金魚すくいや的当てなどのゲームをしたり、フォトスペースを設けて親子で過ごす時間を作ったりしてみましょう。
お神輿や盆踊り、縁日など、お祭りならではの出し物を取り入れて、子どもたちと保育園の夏祭りを盛り上げてくださいね。