水遊びの手作りおもちゃの作り方を知りたい保育士さんも多いでしょう。スポンジやペットボトル、牛乳パックなど身近な素材を使って、船や水車を簡単に作れたらうれしいですよね。今回は、水遊びやプール遊びで使える手作りおもちゃを紹介します。0歳1歳2歳の乳児向けと3歳4歳5歳の幼児向けでまとめました。
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■目次
水遊びにぴったりな手作りおもちゃを作ろう!
保育園や幼稚園では夏の暑い時期になると、水遊びやプール遊びを行うこともあるでしょう。水遊びが好きな子どもたちも多いかもしれません。
保育園で行う水遊びやプール遊びには、以下のようなねらいがあるようです。
- 夏の気候のなか冷たい水にふれて遊ぶ心地よさや解放感を味わう
- 水の中での体の動かし方を学ぶ
水遊びに活用できる手作りおもちゃがあれば、水の性質に気づいたり、より水に親しみを持ったりできるかもしれません。
0歳児・1歳児・2歳児の乳児クラスでは保育士さんが作った手作りおもちゃでいっしょに遊び、3歳児・4歳児・5歳児では子どもといっしょにおもちゃを作って遊びましょう。
ねらいを踏まえたうえで、保育園の水遊びやプール遊びで使える簡単な手作りおもちゃのアイデアを紹介します。
乳児向け(0歳・1歳・2歳)の水遊び用手作りおもちゃ
0歳児・1歳児・2歳児の水遊びで楽しめる手作りおもちゃを紹介します。
ペットボトルの手作りおもちゃ
身近な素材のひとつ、ペットボトルを使って簡単にできる、水遊びの手作りおもちゃの作り方を見ていきましょう。
ペットボトルシャワー
<用意するもの>
- ペットボトル
- ビニールテープ
- 油性ペンなど
<製作のポイント>
ペットボトルに開ける穴の大きさやあける数によってシャワーの種類が変化するので、いろいろとアレンジして楽しんでみましょう。
0歳児や1歳児の子どもたちには保育士さんがペットボトルシャワーを持って身体かけてみると、楽しみながら水に慣れることができそうですね。(詳しい説明はこちら)
ペットボトルのじょうろとスコップ
<用意するもの>
- ペットボトル
- PEテープ
- ビニールテープ
- きり
<製作のポイント>
ペットボトルを活用して、水をすくったりかけたりして遊べる手作りおもちゃを作ってみましょう。
子どもがペットボトルの切り口で手をケガしないよう、しっかりビニールテープで覆うことが大切です。
ペットボトルをカットするときは、専用のはさみを使うと切りやすいですよ。(詳しい説明はこちら)
ペットボトルで作るクラゲのおもちゃ
<用意するもの>
- ペットボトル
- PEテープ
- カッター
- アイロン
<製作のポイント>
ペットボトルとPEテープを使ってクラゲのおもちゃを作ってみましょう。
2歳児くらいになって手先が器用になったら、PEテープを裂く工程も子どもたちといっしょにやってみるとよいかもしれません。
プールに浮かべれば、ゆらゆらと動くクラゲに子どもたちの興味を惹きつけられそうですね。
1歳児や2歳児の子どもなら、手でつかんで動かしたり持っているバケツに入れたりして遊ぶこともできるでしょう。(詳しい説明はこちら)
牛乳パックの水車
水を注ぐとくるくる回る様子が面白い、牛乳パックの水車を作ってみましょう。
用意するもの
- 牛乳パック
- ストロー
- はさみ
- ビニールテープ
作り方
1.牛乳パックの注ぎ口をカットします。
2.(1)でカットした部分を十字に折りたたみ、水車を作ります。
3.(2)の中心にストローを差し込み、ビニールテープで固定したら水車部分のできあがりです。
4.(1)でカットした牛乳パック本体の向かい合った面を、上から7センチ程切り取ります。
5.(2)で切り取らなかった2面の上辺の真ん中をカットし、1cm程の溝を作ります。
6.(5)の溝に(3)で作った水車を乗せたらできあがりです。
製作のポイント
乳児の子どもたちが繰り返し水遊びを楽しめる、水車の手作りおもちゃです。
水車部分はストローの中に竹串を通すという作り方もよいですが、子どもが串の先端でケガをしないよう注意しましょう。
水車の羽に上から水をかけると、水車がくるくると回ります。手先が器用になる、2歳児頃から取り入れるとよさそうです。
スプーンやカップなどと組み合わせて、水車が回る様子を楽しめるようにしましょう。
くらげと魚のふわふわスポンジ
用意するもの
- ネットスポンジ
- はさみ
- 竹串
- 穴あけパンチ
- タコ糸
- 輪ゴム
- 油性ペン
製作のポイント
スポンジをくらげと魚の形にカットして作る、水遊び用の手作りおもちゃです。
作り方は簡単なので、ヒトデやタコなどさまざまな海の生き物にアレンジすることもできますよ。
水中でにぎって遊ぶことで感触を楽しめるほか、水の性質を知るきっかけにもなるため、0歳児や1歳児の水遊びで取り入れてみましょう。(詳しい説明はこちら)
空き容器の水鉄砲
ケチャップやマヨネーズなどの容器を活用して、水鉄砲を作ってみましょう。
用意するもの
- ケチャップやマヨネーズの空き容器
- ビニールテープ
作り方
1.空き容器を綺麗に洗浄して乾かします。
2.ビニールテープで装飾してできあがりです。
製作のポイント
ケチャップやマヨネーズの容器は、先端のノズルが細いものもあるため、水が弧をえがいて飛ぶ様子が楽しめるでしょう。
水遊びで使うときには、先端にストローなどを付けてじょうろのようにアレンジしても面白いかもしれませんね。
簡単!食品トレーの船
用意するもの
- 食品トレー 2個
- 紙コップ
- ビニールテープ(各色)
- はさみ
- 油性ペン(各色)
作り方
1.食品トレーの内側が向かい合うように貼り合わせて、ビニールテープで固定します。
2.(1)の天面に紙コップを逆さにして貼りつけます。
3.(2)の紙コップを船の操縦室に見立てて、油性ペンやビニールテープで船の模様をつけたらできあがりです。
製作のポイント
小さな食品トレーに装飾をするだけで簡単に作れる船です。
紙コップだと濡れたときのことが気になる場合、プラスチックの使い捨てカップを活用しましょう。
プール遊びの際に、水面に食品トレーで作った船を浮かべて遊んでみてくださいね。
水の上をゆらゆらと動く様子が楽しめるので、1歳児・2歳児くらいの子どもたちが楽しめるでしょう。
幼児向け(3歳・4歳・5歳)の水遊び用手作りおもちゃ
ここでは、3歳児・4歳児・5歳児の子どもといっしょに楽しめる水遊びやプール遊びの手作りおもちゃをまとめました。
金魚すくい
用意するもの
- 透明なポリ袋
- 折り紙
- モール
- シールなど
製作のポイント
ビニールプールで楽しめる金魚すくいセットの作り方です。
カラーセロハンや食品トレー、ペットボトルと水に濡れても大丈夫な素材なので、安心してプール遊びに活用できますよ。
ペットボトルのカットは保育士さんが行い、金魚やポイを作るのは4歳児や5歳児の子どもたちにといっしょに楽しみましょう。
丸めて中に入れるカラーセロハンはラップで代用すると、少ない材料で済みそうですね。(詳しい説明はこちら)
ペットボトルを使った手作りおもちゃ
ここでは、ペットボトルを使った水遊びの手作りおもちゃの作り方を紹介します。
ペットボトルの水鉄砲
<用意するもの>
- ペットボトル
- ストロー
- きり
- ビニールテープなど
<製作のポイント>
勢いよく水鉄砲が出るように、ストローを差し込んだ口はしっかりふさいでおくことが大切です。
3歳児や4歳児から取り入れ、子どもには飾りつけをして楽しんでもらうとよいでしょう。
牛乳パックを開いて油性ペンで的をかけば、的当てゲームをすることができます。
保育士さんが的を持ち、子どもたちに水鉄砲を持ってもらい的当てをしてみましょう。
水の竜巻の実験
<用意するもの>
- ペットボトル2本(キャップも)
- 瞬間接着剤
- ビニールテープ
- きり
- 絵の具で色を付けた水
<製作のポイント>
ペットボトルがはがれないよう、しっかりとビニールテープでキャップ部分を固定しておきましょう。
水の不思議な性質を見て、水への興味がさらに増しそうです。
水遊びの導入としてプール遊びを実践する前に行ってみると、子どもたちは水の中で竜巻ごっこなどをして楽しむかもしれませんね。
牛乳パックを使った手作りおもちゃ
牛乳パックを使った水遊びにぴったりな手作りおもちゃを紹介します。
水中メガネ
<用意するもの>
- 牛乳パック
- ラップ
- ビニールテープ
- はさみ
- 輪ゴム
- きり
<製作のポイント>
水の中はそのままだと水面がゆらゆらしていてクリアに見えませんが、水中メガネがあればきれいに見ることができます。
水の中におもちゃを落として、子どもたちが何個拾えるか宝探しをして競い合っても楽しいプール遊びができるでしょう。
牛乳パックをカットするところは保育士さんが担当し、子どもには装飾をメインに担当してもらうとよいかもしれません。(詳しい説明はこちら)
水車の動力付き牛乳パック船
<用意するもの>
- 牛乳パック 1個
- 船のベース 2個
- 竹串 1本
- カットしたストロー 5mm 2個
- カットした牛乳パック 5cm×14cm
- 輪ゴム 2個
- ゴム風船 1個
- ストロー 1本
- ハサミ
- ビニールテープ
- キリ
<製作のポイント>
水車や風船など、さまざまな動力を活用して動く船を使って遊んでみましょう。
少し難しい作り方が含まれているので、保育士さんがメインで製作するとよいかもしれません。
プール遊びの際に持参して、大きなプールで牛乳パックの船を動かすのも楽しそうですね。
4歳児や5歳児などのクラスで取り入れ、どの船が早く進むか競争してみましょう。(詳しい説明はこちら)
魚釣りセット
<用意するもの>
- 牛乳パック 1個
- モール 5cm
- タコ糸 30cm
- 割りばし 1本
- はさみ
<製作のポイント>
身近な材料だけで簡単に作れるので、製作の段階から子どもといっしょに楽しめそうですね。
モールを切り取るには力が必要なので、あらかじめカットしておくとスムーズかもしれません。
プラカップに水を入れて、釣ったさかなを入れる容器として魚釣りを楽しみましょう。(詳しい説明はこちら)
水面カード探し
牛乳パックを活用して、オリジナルのカードを作ってみましょう。
<用意するもの>
- 牛乳パック
- 油性ペン
- はさみ
<作り方>
1.牛乳パックを8cm×5cm程の長方形にカットします。
2.(1)の牛乳パックの裏の白い面に油性ペンで好きな絵柄をかきます。
3.角を丸くカットしてできあがりです。
<製作のポイント>
水に濡れても大丈夫な牛乳パックや食品トレーを活用することで、水遊びで使えるカードが作れます。
カードの模様は、果物や動物、キャラクターなど子どもの好きなモチーフをかくとよいでしょう。
水面に浮かべた状態で、「リンゴのカードを探してね」などカルタ形式で楽しんでみてくださいね。
スーパーボール的当て
牛乳パックの箱を狙ってスーパーボールを投げ入れる遊びを取り入れてみましょう。
<用意するもの>
- 牛乳パック
- 油性ペン
- はさみ
- スーパーボール
<作り方>
1.牛乳パックの一面を10cm程残して、3分の1高さにカットします。
2.(1)で残した面に点数を書き入れます。
3.点数や高さを変えたものをいくつか用意したらできあがりです。
牛乳パックの的ができたら、プールの水面に浮かべます。
プラカップに持ち玉のスーパーボールを入れて、水面でゆらゆら動く牛乳パックの的をねらって、スーパーボールをシュートしてみましょう。
チーム戦で競争を楽しんでもよいですね。
手作りおもちゃを活用して水遊びを楽しもう
保育園の水遊びやプール遊びに使える手作りおもちゃの作り方を紹介しました。
牛乳パックやプラカップ、食品トレーやスポンジを材料にして、船や水鉄砲、魚釣りゲームなどさまざまな手作りおもちゃを作ることができます。
乳児クラスでは、水に親しむことができたり、手先を使って水の感触を楽しめたりするような手作りおもちゃを用意するとよいでしょう。
3歳児、4歳児、5歳児の幼児クラスは、全身で遊ぶことができたり、友だちとルールを守ったりして水遊びができるような手作りおもちゃを選ぶとよいかもしれません。
手作りおもちゃを活用して、水遊びの時間を楽しいものにできるとよいですね。
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