新潟市は保育士さん向けにさまざまな支援を実施しています。具体的にどんなサポートを受けられるのか知っておけば、転職の際に役立ちますよ。今回は、新潟市の保育施設数や待機児童数などの保育事情をまとめました。あわせて、市が保育士さんや子育て家庭に向けて取り組んでいる支援事業についてもくわしく紹介します。

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■目次
新潟市の保育施設数や待機児童数
新潟市で保育士として働く際に知っておきたい、保育施設数や待機児童数などの基本情報をまとめました。
保育施設数
2022年時点、新潟市には認可保育施設が286園あります。また、認可外保育施設は51園となっています。
定員数
2022年時点で新潟市の認可保育施設の定員数は24532人です。また、認可外保育施設の定員数は751人となっています。
待機児童数
2022年3月時点、新潟市で待機児童は発生していません。
保育サービスの充実のため保育園を新設するなどして保育の受け皿を確保しているため、待機児童0人を維持できていると考えられます。
新潟県の保育士の給料や労働者数

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保育士求人を見る際は、給料や賞与額などをしっかりチェックしておきたいもの。ここでは、新潟県の保育士さんの労働時間や平均年収などを全国平均と比較してまとめました。
新潟県 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 47.4 | 11.7 | 170 | 28.97 | 71.97 | 419.61 | 190 |
女性保育士 | 35.4 | 8.6 | 172 | 29.34 | 86.98 | 439.06 | 2270 |
全国 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 33.0 | 6.9 | 167 | 28.54 | 78.48 | 420.96 | 11400 |
女性保育士 | 38.4 | 8.9 | 166 | 25.51 | 74.19 | 380.31 | 230690 |
新潟県の保育士の平均年齢
新潟県の男性保育士さんの平均年齢は47.4歳、女性保育士さんの平均年齢は35.4歳です。
全国の保育士さんの平均年齢は男性が33歳、女性が38.4歳であるため、新潟県では全国平均よりもベテランの男性保育士さんが活躍していることが分かります。
新潟県の保育士の平均勤続年数
新潟県の男性保育士さんの平均勤続年数は11.7年、女性保育士さんの平均勤続年数は8.6年です。
全国の保育士さんの平均勤続年数は男性が6.9年、女性が8.9年であるため、新潟県では男性保育士さんが全国平均よりも長く勤める傾向にあると言えるでしょう。
新潟県の保育士の所定内労働時間(残業時間は除く)
新潟県の男性保育士さんの労働時間は170時間、女性保育士さんの労働時間は172時間です。
全国の保育士さんの労働時間は男性が167時間、女性が166時間であるため、新潟県の保育士さんは男女ともに全国平均より労働時間がやや長いことが分かります。
新潟県の保育士の決まって支給する現金給与額(給料)
新潟県の男性保育士さんの平均給料は28万9700円、女性保育士さんの平均給料は29万3400円です。
全国の保育士さんの平均給料は男性が28万5400円、女性が25万5100円であるため、新潟県の保育士さんの給料は男女ともに全国平均よりもやや高いと言えます。
新潟県の保育士の年間賞与その他特別給与額

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新潟県の男性保育士さんの年間賞与は71万9700円、女性保育士さんの年間賞与は86万9800円です。
全国の保育士さんの年間賞与は男性が78万4800円、女性が74万1900円となっています。
これより、新潟県では男性保育士さんの年間賞与が全国を下回るものの、女性は上回っていることが分かります。
新潟県の保育士の平均年収
新潟県の男性保育士さんの平均年収は419万6100円、女性保育士さんの平均年収は439万600円です。
全国の保育士さんの平均年収は男性が420万9600円、女性が380万3100円であるため、新潟県の女性保育士さんの年収は全国平均よりも高いことがうかがえます。
新潟県の保育士の労働者数
新潟県の男性保育士さんの労働者数は190人、女性保育士さんの労働者数は2270人です。
一方全国の保育士さんの労働者数は男性が11400人、女性が23万690人であるため、新潟県の保育士さんが全国に占める割合は男性が約1.6%、女性が約0.9%となります。
出典:令和3年賃金構造基本統計調査/厚生労働省
新潟市が実施する保育士向けの支援や取り組み

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続いて、新潟市が取り組む保育士向けの支援策を見ていきましょう。
保育士宿舎借り上げ支援事業
雇用している保育士さんの宿舎を借り上げる事業者に対し、借り上げに必要な費用の一部を市が補助する事業です。
対象となるのは正職員の保育士さんのうち、申請の前年度に指定保育士養成施設を卒業した方や、雇用開始日時点で県外から新潟市に転入して1年以内の方です。
補助金は事業者に対して支払われますが、対象の施設に勤めれば家賃負担を減らして生活できるかもしれませんね。
資金貸付事業
新潟市は、潜在保育士さんの再就職支援や保育士さんの確保を図るために2つの貸付事業を実施しています。
潜在保育士再就職準備金貸付
保育士資格を持つ方が新たに市内の保育所などに就職する際に、必要な資金を貸付ける事業です。
就職準備金は1人につき1回まで、20万円を上限として無利子で貸付けられ、市内の保育所などで2年間継続して働けば返還が免除されます。
保育士修学資金貸付
指定保育士養成施設に在学し保育士資格の取得を目指す学生さんを対象に、修学資金を貸付ける事業です。
修学資金の内訳は以下の通りです。
- 学費:月額5万円以内(在学中の2年間)
- 入学準備金:20万円以内(1回限り)
- 就職準備金:20万円以内(1回限り)
- 生活費加算:月額4万円以内※生活保護受給世帯などの場合
貸付金は、指定保育士養成施設を卒業後、保育士として市内の保育所などで継続して5年間働けば返還が免除されます。
保育士就職・再就職セミナー
保育士資格を持ち、保育所などへの就職・再就職を考えている人に対し、セミナーが開催されています。
セミナーでは、保育士の役割や仕事内容などの話を現役の保育士さんから聞けるよう。
また、希望者に対しては個別相談なども行っているようなので、ブランクがある方や実務未経験で心配な方などは気軽に足を運んでみるとよいでしょう。
新潟市が実施する子育て支援の取り組み

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続いて、新潟市が取り組む子育て支援の内容を見ていきましょう。
子どもショートステイ
新潟市では子育て短期支援事業として、「子どもショートステイ」を実施しています。
子どもショートステイは、保護者が何らかの理由で子どもを養育できない際に、市内の乳児院で子どもの預かりを行う事業です。
他にも、市内の保育施設で一時預かりや託児サービスなどを実施しているため、保育士の資格を活かして働ける場所は多いかもしれませんね。
ファミリーサポートセンター
子育てを応援してほしい人と応援したい人が会員となって相互に支援し合う事業です。
主な活動内容は子どもの預かりや送迎などで、0歳~18歳までの子どもを対象としています。
会員となれば、保育士資格を活かして地域の子育て支援に貢献できるでしょう。
また、支援を行う人向けの研修があるため、保育の知識に不安がある方でも自信を持って活動できそうですね。
スイートポテトの会
スイートポテトの会は、双子以上の多胎児を妊娠中の方とその家族や、多胎児を育てている保護者向けの交流会です。
テーマごとに講師を迎えて体験を交えた講座を開催しているほか、スタッフが保護者からの相談に対応しています。
スタッフとして働けば、保育士の経験を活かして多胎児を育てる保護者をサポートできるかもしれませんね。
手厚い支援に取り組む新潟市で保育士として働こう!

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今回は、新潟市の保育施設数や定員数などとあわせて、市が取り組む保育士さん向けの支援などを紹介しました。
保育士確保に向けてさまざまな取り組みに力を入れている新潟市で、保育士として働くことを検討してみてくださいね!
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