新潟県の県庁所在地である新潟市。新潟県の中で人口が最も多い新潟市の保育施設に転職しようと考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。しかし、実際に働くなら、事前にその地域の平均給与や年齢などを知っておきたいですよね。今回は、新潟市を含む新潟県の給与事情や保育士不足を解消するために行なっている取り組みなどを詳しく解説します。
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新潟市の保育施設数や待機児童数
新潟市で保育士として働く際に知っておきたい、保育施設数や待機児童数などの基本情報をまとめました。
保育施設数
2022年時点、新潟市には認可保育施設が286園あります。また、認可外保育施設は51園となっています。
定員数
2022年時点で、新潟市の認可保育施設の定員数は2万4532人です。また、認可外保育施設の定員数は751人となっています。
待機児童数
2023年4月時点で、新潟市で待機児童は発生していません。
保育サービスの充実のため、保育園を新設するなどして保育の受け皿を確保したことにより、待機児童0人を維持できていると考えられています。
新潟県の保育士の現状
保育士求人を見る際は、給料や賞与額などをしっかりチェックしておきたいものですよね。
ここでは、厚生労働省が発表した令和4年賃金構造基本統計調査をもとに、新潟県の保育士さんの労働時間や平均年収などを全国平均と比較してまとめました。
新潟県 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 36.4 | 6.1 | 175 | 26.51 | 90.27 | 408 | 130 |
女性保育士 | 39.3 | 13.3 | 168 | 22.78 | 96.14 | 369 | 3510 |
全国 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 30.5 | 5.7 | 166 | 27.79 | 70.82 | 404 | 16320 |
女性保育士 | 38.6 | 8.3 | 167 | 26.61 | 71.23 | 390 | 267870 |
新潟県の保育士の平均年齢
新潟県の保育士さんの平均年齢は男性が36.4歳、女性が39.3歳です。
全国の保育士さんの平均年齢は男性が30.5歳、女性が38.6歳であるため、新潟県では全国平均よりも男女ともにベテランの保育士さんが活躍していることがわかります。
新潟県の保育士の平均勤続年数
新潟県の保育士さんの平均勤続年数は男性が6.1年、女性が13.3年です。
全国の保育士さんの平均勤続年数は男性が5.7年、女性が8.3年であるため、新潟県では男女ともに全国平均よりも長く勤める傾向にあるようです。
新潟県の保育士の所定内労働時間(残業時間は除く)
新潟県の保育士さんの月平均労働時間は、男性が175時間、女性が168時間です。
全国の保育士さんの月平均労働時間は男性が166時間、女性が167時間であるため、新潟県の保育士さんは男女ともに全国平均より労働時間がやや長いことがわかります。
新潟県の保育士の「決まって支給する現金給与額(給料)」
新潟県の保育士さんの平均給料は、男性が26万5100円、女性が22万7800円です。
全国の保育士さんの平均給料は男性が27万7900円、女性が26万6100円であるため、新潟県の保育士さんの給料は男女ともに全国平均よりもやや低いことがわかりました。
新潟県の保育士の年間賞与その他特別給与額
新潟県の保育士さんの年間賞与は、男性が90万2700円、女性が96万1400円です。
全国の保育士さんの年間賞与は男性が70万8200円、女性が71万2300円となっています。新潟県では、男女ともに全国平均よりも大きく上回っているようです。
新潟県の保育士の平均年収
新潟県の保育士さんの平均年収は、男性が408万3900円、女性が369万5000円です。
全国の保育士さんの平均年収は男性が404万300円、女性が390万5500円であるため、新潟県では男性が全国平均よりも多く、女性が全国平均よりも少ないことがうかがえます。
新潟県の保育士の労働者数
新潟県の保育士さんの労働者数は男性が130人、女性が3510人です。
一方、全国の保育士さんの労働者数は男性が1万6320人、女性が26万7870人であるため、新潟県の保育士さんが全国に占める割合は男性が約0.7%、女性が約1.3%となります。
新潟市が実施する保育士向けの支援や取り組み
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ここでは、新潟市で保育士を目指す方が利用できる事業などをまとめました。どのような事業があるのかを確認しておきましょう。
保育士宿舎借り上げ支援事業
雇用している保育士さんの宿舎を借り上げる事業者に対し、借り上げに必要な費用の一部を市が補助する事業です。
対象となるのは正職員の保育士さんのうち、申請の前年度に指定保育士養成施設を卒業した方や、雇用開始日時点で県外から新潟市に転入して1年以内の方です。
補助金は事業者に対して支払われますが、対象の施設に勤めれば家賃負担を減らして生活できるかもしれませんね。
潜在保育士再就職準備金貸付
保育士資格を持つ方が新たに市内の保育所などに就職する際に、必要な資金を貸付ける事業です。
就職準備金は1人につき1回まで、20万円を上限として無利子で貸付けられ、市内の保育所などで2年間継続して働けば返還が免除されます。
保育士修学資金貸付
指定保育士養成施設に在学し保育士資格の取得を目指す学生さんを対象に、修学資金を貸付ける事業です。修学資金の内訳は以下の通りです。
- 学費:月額5万円以内(在学中の2年間)
- 入学準備金:20万円以内(1回限り)
- 就職準備金:20万円以内(1回限り)
- 生活費加算:月額4万円以内※生活保護受給世帯などの場合
貸付金は、指定保育士養成施設を卒業後、保育士として市内の保育所などで継続して5年間働けば返還が免除されます。
新潟市が実施する子育て支援の取り組み
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新潟市が取り組む子育て支援をまとめました。お子さんをお持ちの保育士さんは、どのような支援が行なわれているのか確認しておくとよいでしょう。
子どもショートステイ
新潟市では子育て短期支援事業として、「子どもショートステイ」を実施しています。子どもショートステイは、保護者が何らかの理由で子どもを養育できない際に、市内の乳児院で子どもの預かりを行なう事業です。
他にも、市内の保育施設で一時預かりや託児サービスなどを実施しているため、保育士の資格を活かして働ける場所は多いかもしれませんね。
ファミリー・サポート・センター
子育てを応援してほしい人と応援したい人が会員となって相互に支援し合う事業です。主な活動内容は子どもの預かりや送迎などで、0歳~18歳までの子どもを対象としています。会員となれば、保育士資格を活かして地域の子育て支援に貢献できるでしょう。
また、支援を行なう人向けの研修があるため、保育の知識に不安がある方でも自信を持って活動できそうですね。
スイートポテトの会
スイートポテトの会は、双子以上の多胎児を妊娠中の方とその家族や、多胎児を育てている保護者向けの交流会です。
テーマごとに講師を迎えて体験を交えた講座を開催しているほか、スタッフが保護者からの相談に対応しています。
スタッフとして働けば、保育士の経験を活かして多胎児を育てる保護者をサポートできるかもしれませんね。
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出典:令和4年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
出典:保育士確保施策/新潟市
出典:子どもを預けたい/新潟市
手厚い支援に取り組む新潟市で保育士として働こう!
今回は、新潟市の保育施設数や定員数などとあわせて、市が取り組む保育士さん向けの支援などを紹介しました。
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