働く中で楽しみの一つがボーナスですね。ボーナスや年収は働き方によって変動しますが、予想より多くもらえたとよろこぶ方がいる一方で、期待に胸を膨らませていたにもかかわらず、少ない額に驚いた、という保育士さんもいるのではないでしょうか。今回は保育士さんの給料事情と年収アップ対策を紹介します。
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保育士はボーナスが少ない?
そもそもボーナスとは、月の定期給とは別に支払われる給料のことです。
「賞与」とも呼ばれ、支給額は企業によって異なりますが、夏と冬の年2回支払われる場合が多いでしょう。
給料やボーナスについては、身近な人にはなかなか聞きづらい話題かもしれません。
「少ないのは私だけ?」という疑問や、「もっと年収を上げたい!」などの思いがある保育士さんは、今回の内容を参考にしてみてください。
うちの園だけ少ない?保育士のボーナス平均額と査定方法
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株式会社や社会福祉法人、小規模園、大規模園などによってボーナス額の基準は変わるといわれています。
また、私立保育園は、ボーナスの支払い義務がありません。
とはいえ、ボーナスが支給されたにもかかわらず「これだけ…?」と少なく感じてしまう方もいるはず。
ここでは保育士のボーナスの平均額と査定方法を解説します。
保育士のボーナス平均額
賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均ボーナス額は、男性が78万4800円、女性が74万1900円となっています。
ご自身の金額と照らし合わせてみて、金額についてや働き方を改めて検討してみるとよいでしょう。
出典:賃金構造基本統計調査 / 令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種/厚生労働省
保育士のボーナス査定方法
ボーナスは働く場所だけではなく、個人やそのときの状況によって異なる場合があります。
では、何が影響してそれぞれの金額を決定しているのでしょうか。
保育園によって異なりますが、ボーナスの査定方法を紹介します。
企業の業績
保育業界ではありませんが、感染症拡大の影響で業績が悪化した大企業が、ボーナスを大幅減額したというニュースがありました。
私立の保育園も経営状況によってボーナスの金額が変動する場合があるでしょう。
役職や勤務態度などの評価
主任、副主任などの役職の他に、勤務態度や評価が影響する場合もあるでしょう。
職員の評価は、園長が行うことが多いようです。
日頃の勤務態度の他に、園長との面談を通して振り返りを行い、ボーナスに反映されることがあるようです。
新卒や入職1年目で査定期間が短い場合は、少額の可能性もあります。
ボーナスが少ない!保育士ができる年収アップ対策
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「ボーナスの額に納得はいかないけど、自分でどうにかできるわけでもないし…」と金額アップを諦めている保育士さんはいませんか?
繰り返しお伝えしている通り、ボーナスや年収は、働く場所や個人によって変動します。
ご自身の頑張りとスキルを、年収に反映させましょう。
キャリアアップ研修を受ける
キャリアアップ研修とは、保育士さんの専門性強化、待遇改善を目的としてつくられた制度です。
新たに副主任保育士など中堅の役職が創設され、その職務・職責に応じた処遇がなされます。
キャリアアップ研修を受講し、その学びを保育に活かしていくことで、年収アップにつながるかもしれません。
出典:技能・経験に応じた保育士等の処遇改善について/内閣府子ども・子育て本部
主任、園長などの役職を目指す
役職がつくと、給料も上がるでしょう。
しかし、保育現場で子どもとかかわる時間が減ったり、責任が重くなったりするため、昇進を望まない保育士さんも多いかもしれません。
ひとつの方法として検討してみてくださいね。
副業をする
最近は、副業を許可している企業も増えてきているのではないでしょうか。
企業や保育園によっては禁止にしていたり、場合によっては可能としていたりします。
就業規則を確認してから行うようにしましょう。
公立保育園の保育士を目指す
公立保育園で働く保育士を「公立保育士(公務員保育士)」と呼びます。
地方公務員と同じ扱いのため、私立の保育士よりも年収が高いとされています。
公立保育士になるためには、「公務員保育士試験」を受験する必要があり、その受験資格は自治体によってさまざまです。
年齢制限を設けるところもあるようです。
給料の高い保育園に転職する
他の保育園を見比べて、転職を検討するのもよいでしょう。
社会人としてすごす中で、自分の置かれている環境や働く条件に疑問を持つこともあるかもしれません。
他の保育園の話を聞いたり、働く条件を知ったりすることは、ご自身の視野が広がり、社会人としての成長につながるでしょう。
「保育士のボーナスが少ない」は当たり前ではない!
保育士さんのボーナスについて紹介しました。
賃金が少ないと度々話題になる保育士という仕事。
しかし、働く場所やご自身のスキルによって金額は変わっていくでしょう。
ボーナスや年収もやりがいの一つとして捉え、新しい環境に目を向けてみませんか?
ご自身の頑張りやスキルをしっかり給料に反映し、長く、楽しく保育を続けていきましょう。
職場にお悩みがあるという方は、保育士バンク!に相談してみませんか?
保育業界に精通した専任アドバイザーがしっかりとサポートさせていただくので、少しでも気になった方はお問い合わせくださいね。