保育のあるある!ゆるりホっと相談室 2018年02月21日

保育士お悩み相談 第11回「初めての学年主任、後輩指導に困っています」

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Q.「初めての学年主任になりましたが、後輩指導が上手くいきません。」
後輩に言わないといけない時(日案を書いてこない、書類期限が間に合わないなど)に強く言うと怖がられたり、職場に来なくなってしまうのではないかと思って、中々上手に言えないときがあります。それでも、しっかり伝えるためにはどのように心掛けるべきでしょうか。

A.「保育のため」「子どものため」という気持ちを真ん中にして話せるよう、思いを共有していきましょう


伝え方が難しい...。最近はたくさんの先生方から同じ悩みのご相談があります。人間は、自分の経験したことからできています。ですから「自分はこう言われて頑張った」「自分ならこう言われたらこうする」という自分基準で声をかけるわけです。そうした自分の経験や基準から外れている人とコミュニケーションしようとする時、難しいな、と感じてしまうのです。
つまり、「自分だったらこう感じる」を一つの基準として、そこから外れている人もいるんだな、と知っておくことが一つ。そして、感じ方は人それぞれだから難しい、ではなく、感じ方は人それぞれだけど、ココはみんながそうだよね、という部分をみつけることです。
例えば、日案を書いてこない。あなたには、書いてこないという時点で基準から外れているので、なぜそうなってしまうのか、さっぱりわからないですね。ですから、なぜそうなってしまうの???というところに着目してしまいますが、それでは噛み合いません。
自分と相手との「違い」にこだわってしまうから伝わらないのです。


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一緒に保育をしていきたい気持ちが大事


自分と相手の「同じ」に視点を合わせるようにします。後輩さんと「同じ」はどこですか?「子どもが好き」「一緒に保育をしたい」ココは同じになりませんか?「どんな保育をしたい?」ココ、同じにしないと一緒に保育していけませんよね。
そこが同じにならないならば、残念ながらその方とは一緒に保育していけません。大事なのは「書類が出てくる」という事実ではなく「一緒に保育していきたい」という気持ちですよね?
まず「気持ち」です。あなたも、「書類が期限内に出てくること」よりもまず、後輩の「気持ち」を大事にしてください。そして、「一緒に保育をしていきたい」という気持ちがしっかり「同じ」になったら、そのためには書類も期限までに出さないと、という「気持ち」になってもらえるようにしていくことです。


後輩も困ることが必要


書類が出てこないことで困るのは誰ですか?職場の皆や子どもたちへの思いが薄ければ、学年主任が困ろうと、保育がよくなっていかなくても、「私は困らない」という後輩のでき上がりです。人は、困らないと動きません。こっちばかり困っていて相手が困っていないと、現状は変わりません。
つまり、同じ気持ちで保育に取り組み、同じように「困る」ことが必要なのです。
書類ができていないと、職場の皆が(私も)困る。保育がよくなっていかないと子どもが(私も)困る、というふうに。保育士バンク!があなたの就活・転職をお手伝いします


後輩と同じ気持ちで目的を共有する


そのために、同じ気持ちで同じ目的に向かっていこう!という話をしていきましょう。
例えばこのような感じです。
「〇〇先生は、子どもが好き? 私も大好き! 子どもたちに、どんな人になって欲しいと思ってる? 保育の仕事ってさ、子どもの将来をイメージして、今なにが必要か、考えていくことだと思うのね。 先生はどう思う?」
本当は、目の前の「書類について」を話したいのですが、まずは「気持ち」が同じであることを、「目的」が同じであることを共有することです。それがあって初めて「こちらの気持ち」も伝わるのです。
だって、その書類は「保育のため」に出して欲しいのですから。
いつも皆が「保育のため」「子どものため」という気持ちを真ん中に、話をしていくことが「伝わる」ための重要なポイントです。


プロフィール



内田淑佳(うちだよしか)
一般社団法人そだち 代表理事。心理カウンセラ―。
保育士、認可保育園の園長などを経て、一般社団法人を立ち上げ、子育て支援、保育運営サポート、研修講師を数多く務める。
カウンセラーとしてメンタルサポートの仕事に取り組みつつ、現役の保育士、保育教諭から主任・園長などの管理職、資格取得を目指して勉強中の人、潜在保育士などに向けて、保育の仕事の素晴らしさや、保育をする上で大切なことを伝え続けている。
ウェブサイト https://www.sodachi.net/

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