2017年03月22日

保育士が子どもと接する際に気を付けたいこと

◆「子どもは褒めて育てよ」は本当?



「子どもは褒めて育てよ」という風潮があります。
子どもは放っておいても日々何かしら成長していくもの。
出来るようになったことに対し「すごいね」「えらいね」と褒めて育てるのは一見当たり前のようですが、実はこれが子どもにとって毒となることもあるのです。




保育士が子どもと接する際に気を付けたいこと



今回は、保育士としてどのような態度で子どもと接するべきなのか、またどのようなことばがけをすれば子どもが伸びていくのかを考えていきたいと思います。



◆保育士が子どもと接する際に気を付けるポイント①誉め言葉



子どもの成長において、「褒める」ことはとても大切です。
子どもが自分一人で何か出来るようになったときは、「すごいね!」「○○ちゃんはえらいね!」と褒めてあげる保育士さんも多いのでは?しかし、実はその言葉がけ、子どもの心に響いていないかもしれません。
ここでは、子どもの心に響く褒めことばについて考えます。



○褒め過ぎは成長に悪影響!

まず気を付けたいのが「褒め過ぎる」ということです。
褒めることが大事とはいえ、何でもかんでも子どもを褒めちぎってしまうと、次第に「何かを達成したい」よりも「褒められたい」という目的で物事を判断するようになってしまいます。

そうすると、誰も見ていない所では行動しなかったり、褒めないとやる気を無くしてしまう恐れがあります。



○「すごいね」の連発では心に響かない?

子どもが一人でお片付けや、着替えを出来るようになったときなど、「やったね、すごいねー」と褒めていることと思います。
ですが、この「すごいね」は子どもの気持ちに沿ったことばとしては完璧ではありません!努力している過程をちゃんと理解せずに結果だけを過剰に褒めても、子どもにとってあまり嬉しくないものです。

一番大切なのは、褒めることよりも「共感すること」です。

自分で何か出来るようになったときは、「出来たね」「良かったね」これで大丈夫です!大げさに褒めるよりも頑張った姿を認めて貰えた、ということが子どもにとって一番嬉しいポイントです。
子どもをしっかり観察して、認め、子どもの心に共感していくことが大切です♪



◆保育士が子どもと接する際に気を付けるポイント②失敗を阻止する言葉



当たり前のことですが、子どもは大人に比べて未熟な存在です。
大人から見たら「なんでそんな失敗を!?」とビックリするようなことを平気でやったりします。
しかし、その失敗こそが子どもにとって成長の大チャンスなのです。
大人が先回りしてその成長の芽を摘んでしまうことのないよう、ここでは、保育士が言ってはいけないNGワードについて取り上げます。



○失敗を恐れてつい言ってしまうNGフレーズ4つ

まずは、大人が子どもに対してつい言ってしまいがちなNGワードを4つほど挙げます。


・喧嘩も何もしてないときから「仲良く遊ぶのよ」と言う

・歩こうとする前から「転ばないのよ」と言う

・子どもが失敗したら「もう、先生の言った通りでしょ!」

・または「ホラ言わんこっちゃない!」などと叱る



このような言葉ばかり浴び続けると、次第に子どもは失敗して指摘されるのを恐れて、自分から行動する勇気を失ってしまうかもしれません。



○指示待ち人間になってしまう恐れも

こういった状態が続くと、何でも「先生、○○してもいい?」と聞いてくるようになってしまう危険があります。
一見素直で従順な子に見ますが、本質は自分で何も決めることが出来ない、主体性を失った状態です。

物心ついたときから大人の指示に従うように育ち指示待ちの人間になってしまうと、小学校低学年から影響が表れてしまいます。
休み時間に毎回「先生、トイレに行ってもいいですか」「○○くんと遊んでもいいですか」と聞いてくる、判断の出来ない子も実際に報告されています。



○失敗から学ぶことは大切なことばかり

用心する心、自分で考えて行動する心はその人の過去の経験や沢山の失敗から育まれていくものです。
失敗があるからこそ、正しい行動を理解することが出来ます。



◆保育士が子どもと接する際に気を付けるポイント③穏やかなことばがけ



その日の体調や気分によって、子どもに対する態度に大きな差のある保育士がいるとします。
子どもたちはその日の保育士の機嫌がいいのか悪いのか、終始ビクビクとして過ごさなければなりません。
最低ですね。
子どもたちと関わる人間として、穏やかに接することは基本中の基本です。
ここからは、子どもたちに信頼される保育士となるべく、子どもの心に響く穏やかなことばがけについて考えます。



○子どもが育つ「ことばがけ」

「なみちゃん、だいすきだよ」などとちょっとしたひと言でも、子どもは「自分を見てくれているんだ」と安心し嬉しく思い、それに応えようとするものです。
子どもの心が育つ言葉を沢山投げかけてあげましょう。
気持ちがこもっていないことばがけは、子どもの心には届きません。

また、感情的なことばがけは、子どもを不安にさせてしまいます。
まず、保育士自身が安定した気持ちで、明るい言葉を発することが大切です。
人柄や感性がにじみでますね。



○子どもを動かす「ことばがけ」

行動を促すことばがけで気を付けなければならないのが、「早くしなさい!」「ダメでしょ!」などの命令口調と断定口調です。
無理矢理言うことを聞かせようとする強引な言葉は避けましょう。

基本はやさしい口調で!「スボン、じょうずにはけるかな?」「そろそろ終わりにしてお片付けする?」などと、子どもに問いかけるようなことばがけを工夫しましょう。



○子どもの気持ちを枯れさせてしまう「ことばがけ」

言葉をうまく使えない子どもには、大人がお手本になってあげなければなりませんね。
イライラしたり落ち着きのないときに出てくる言葉は、トゲトゲしいものになってしまいます。

「いい加減にして!」「もうやらなくていい!」などの押さえつけた言い方や、見捨てた言い方は子どもを傷つけてしまいます。

また、「そんなのほっときなさい!」と子どもの思いを無視した言い方や、「さあ、言ってごらんなさい!」と追い詰めるような言い方も避けましょう。
特に、注意や制止、間違いを正したいときは、きつく投げやりな言い方にならないように気を付け、工夫した表現にしてみましょう。

保育士がいつも心にゆとりを持ち、やさしい気持ちで接すれば子どもを良い方向に導けるはずです。
幼い頃からのやさしい言葉は愛情の貯金のようなもの。
沢山投げかけ、大切に積み重ねていけたらいいですね。



◆保育士が子どもと接する際に気を付けるポイント④保護者を意識した言葉がけ



それでは最後に、『ぐりとぐら』等で知られる絵本作家の中川李枝子さんのお話をご紹介します。
中川さんは7年間保母(現在の保育士)として働いていた経験があり、その経験を活かして子育て論を語った著作などもあります。

中川さんが友人と起した「みどり保育園」の保育方針や中川さん流子どものしかり方をお伝えします。



○人と人とのコミュニケーションを大切にした保育

中川さんの働く「みどり保育園」では子どもたちが遊びながらしっかりと体づくりが出来る環境を大切にしていて、小学校に上がる前に鉄棒の逆上がり、棒のぼり、跳び箱、プール、でんぐり返しは出来るように決めていました。

また、「面倒なことは一切やらない」という言葉をモットーに、園だより、連絡帳も使わず必要事項は全て口で伝えていました。
今日の出来事や、子どものちょっとしたエピソードなど紙に書いたものを読むより直接顔を見て話すことを大切にしていました。


勿論現代とは設備や環境も大きく異なりますが、「保護者は保育士を信頼して子どもを預けている」「母親の信頼を絶対に裏切るわけにはいかない」という強い信念に基づいて、毎日保護者としっかり向き合うことはとても大切ですね。



○子どもを叱るときは「お母さん」がキーワード

保育園に通うのは親が働いているから仕方なく...というわけでは勿論ありません!子どもがこの保育園に行きたいから、お友達に会いたいからこそですよね。
それでも、子どもにとって一番の心の拠り所はお母さんとお家です。

中川さんが子どもを叱るときはいつも「そんなことをしたらお母さんが悲しむでしょう」そして、励ますときはいつもお母さんが喜ぶわよ」と言葉を掛けていたそうです。

大好きなママに嫌な思いをさせたくない...と、思いやる気持ちに気づかせてあげることが大切なんですね。



◆保育士の接し方によって子どもはグングン伸びる!



闇雲に褒めることが子どもにとって害悪となり、またイライラとした安定しない保育士の態度が子どもを不安に陥れることや決して子どもに言ってはいけないNGワードなどを取り上げてきました。

また、その逆に、保育士が子どもに語り掛けてほしいことばや、子どもに対する態度なども取り上げました。

自分自身の普段の保育を振り返ってみて、何か当てはまることがあったならば、ぜひ意識して改善するよう心がけてみてください。
保育士の接し方ひとつで、子どもたちはグングンと伸びていきます。


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