これからある運動会や発表会といった行事。
きれいに並んだかっこいいところを見せたいのは、保育士も子どもも同じですね。
また、行進して入場したり、普段のお散歩などの時も、まっすぐに並んで歩かせなければいけませんよね。
でも、これがなかなか難しいものです。
そこで今回は、子ども達にまっすぐ並んでもらうコツをご紹介致します。
分かりやすく伝えよう
子どもたちができるかできないかは、言葉がけ次第です。
子どもが行動しやすい言葉で具体的に、分かりやすく伝えてあげましょう。
「まっすぐ」と言っても大人と子どもの間隔は異なります。
多少ずれていたり、まがっていても子どもたちはまっすぐに並んでいるつもりです。
ですから、「目の前の子の頭、おしり、足をまっすぐ見て並んで」などと、具体的に伝えます。
全員がその言葉通りに動けば、列は自然とまっすぐになりますよ。
上手にできたら、「きれいに並べたから、一番前の○○ちゃんしかみえなくなっちゃったよ」などと、笑顔で声かけしてあげましょう。
ここで、注意したいのは、「そこ、ずれてるよ」などと前から差し示さないことです。
名前を呼んでどちらに寄ればいいのか手で指示するか、その子のそばに言って直してあげてください。
並んだ状態できれいに歩いて欲しい時は
「1、2、1、2」とかけ声などをかけて、歩調を合わせやすくしましょう。
少しくらい曲がっていたり、間隔が詰まりすぎたりあきすぎたりしても、大らかに受けとめ、みんなで一緒に上手に歩けたことをまず認めてあげましょう。
「ちゃんと並んで歩きなさい」などと口だけで注意するのではなく、保育士がお手本を見せてどこをどうすればいいのか、教えてあげましょう。
でも、お散歩など道路で歩く時に、蛇行したり、広がってしまうのは危険ですね。
この時は、危険と隣り合わせということを、ちゃんと教えてあげましょう。
子どもたちを止まらせ危険を知らせ、状況を確認させます。
「白い線の向こうは車が通るから危ないよ。白い線から出て歩いたらだめだよ」と注意点をきちんと指導します。
また、広がって歩くと人の迷惑になることも教えてあげましょう。
人とすれ違う時は、保育士が具体的によける方向を指示します。
相手が止まって待ってくれた場合は、「ありがとうございます」とお礼を言うマナーも教えてあげるといいですね。
草花や動物に興味を惹かれ、列が広がってしまうような時は、「白い線の向こうは安全なの?危ないの?」と問いかけましょう。
普段から道の歩き方を指導しておけば、すぐにその状況が危険だと判断できるはずですよ。