近年は男性の保育士も増えてきて珍しくなくなってきました。
また、ここ数年で男性の保育士志願者が増えてきています。
保育園や児童福祉施設での仕事は力仕事や体力的な仕事が多いため、男性保育士のニーズが高まってきたことも考えられます。
それでは男性保育士として働いている人数の割合はどれくらいなのでしょうか。
また、男性保育士のメリットとはなんでしょうか。
男性保育士のニーズの高まりと現在の割合について
現在、男性保育士が増えてきています!
それは、保育園だけでなく児童福祉施設での保育士の需要が高まってきたというのが一つの要因でしょう。
保育園ももちろんですが、児童福祉施設での仕事は力仕事や体力的な仕事が多いため、男性保育士のニーズが高まってきたと考えられます。
とはいえ、2016年現在は、男性保育士は、保育士全体の約3%となっており、まだまだ全体の割合からすると少なめです。
ちなみに、男性幼稚園教諭の割合は、「約7~8%」ですが、男性幼稚園教諭の場合は、園長や教頭といった職位が多いため、そう考えると男性保育士と男性幼稚園教諭の割合は同じくらいかもしれません。
近年では男女平等の流れが進み、男性でも堂々と保育士を目指せる環境が整っています。それに伴って、保育園側も男性を雇いやすくなり、男性保育士の需要が高まってきたことも考えられます。
男性保育士の職場でのメリットとは
・防犯対策
近年、保育施設にとって大きな問題なのが、防犯策。責任を持って大切な子どもたちを守るかということが重要任務になっています。
安全面を考えると、施設内に男性スタッフが一人でも常駐していると、心理的にも安心できますし、外部からの侵入に対しての抑止力として働くことになります。
・力仕事
保育園では、身体を動かす力仕事もたくさん。
男性保育士の活躍のしどころです。だからといって、力仕事を全て男性の先生に回してしまっていては、不満や悩みに思う男性の先生も少なからずいますので、バランス良く、お互いが助け合える職場作りをしましょう。
・園外保育の男児トイレの連れ添い
「動物園での遠足」や「お泊まり保育」といった園外保育で、必ず必要となるのが、園児をトイレへ連れて行くことです。
公共のトイレでは、女性の先生ですと、男の子の場合は入り口までしかついていけません。
男性の先生が一人いると、安心して園外保育を楽しむことができます。
・男性という存在自体のメリット
近年、シングルマザーも決して少なくありません。
幼児期に父性を知らない子どもにとっても、男性保育士がいることで、保育園の父親的な存在、お兄さん的な存在として保育に良い影響となってくれるでしょう。
父親側からも「同じ男として男性保育士がいることで話がしやすい」などという声もよくあるそうです。
男性保育士にとっての就職の壁とは?
しかし、男性保育士にとって、大きな壁になっているのが収入。
女性の場合ですと、結婚や出産、保育などで職を辞さなければならないこともありますが、男性は働いて家族を養うことを求められるのが、今の日本ですよね。
定年まで働きつづけられて、それなりの収入を得られる私立の園は少なく、私立園の場合は、仕事の力量の有無で早くから将来性を試されます。
男性保育士が採用されるようになってから、まだ10~20年ほどですので、新卒から働いている男性保育士が、力量をかわれて主任や園長になった、という事例があまりないが現状です。
男性保育士にオススメの保育施設って?
保育士として長く働き続けられて、さらに家族を養えるだけの収入を得られる園というと、公立の保育所となるでしょう。
男性で保育士になりたい方は、まずは公立園の採用試験を狙いましょう。
難しい場合は、すでに男性保育士が採用されている園に行くのもオススメですよ。
そして、できれば勤続5年以上の男性保育士がいる園だと、悩み事も相談しやすいと思います。
もし、あなたが、保育園にとって初めての男性保育士だったら、あなたが男性保育士の歴史を作っていくかもしれません。
子どもたちと思いっきり外で遊んだり、ドッジボールやお相撲などする活発な男性保育士さん、はたまた、いつも笑顔のおおらかで優しい男性保育士さんなど、保育のお仕事は決して女性しかできないということはありません。
男性の保育士は、これから増々、増えていくでしょう。
男だから、という偏見もなくなっていくことでしょう。