2017年01月30日

公立保育園と私立保育園の雇用面での違いって?

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◆公立保育園と私立保育園の待遇差



保育士を目指している皆さんの中には、公立保育園への就職を真剣に考えている方も多いことと思います。

理由はやはり安定性・給与面といったところでしょうか。

確かに、現在の段階では公立保育園と私立保育園の待遇差はものすごく開きがあると言われています。今回は、公立保育園と私立保育園の雇用面での違いについて徹底調査したレポをお届けします。参考にしてくださいね。


◆公立保育園の雇用面でのメリット



保育士さんたちに就職先として圧倒的な支持を受けている公立保育園。まずは、人気の公立保育園の雇用面でのメリットをお伝えします。



〇公立保育園は給与が高い!

公立保育園は、市区町村などの地方自治体が運営母体となっています。公立保育園で働く保育士は地方公務員となりますので、給与や待遇は地方公務員の基準に準拠したものとなります。公務員の給与は基本的には民間とあまり差がつかないように調節されているものの、基本的には毎年昇給がありボーナスをもらうこともでき、私立保育園より安定した待遇が受けられるのがメリットです。

以下に、私立保育園(全国)と公立保育園(練馬区)の平均給与の比較を挙げておきます。

・全国の保育士の平均給与(厚生労働省 平成26年度 賃金構造基本統計調査より)

給与月額:216,100円

年間賞与:573,800円(月給2.6ヶ月分)

年収平均:3,167,000円

平均年齢:34.8歳

・公立保育所の保育士平均給与(東京都練馬区 平成26年度 職員の給与の状況より)

給与月額:331,601円

年間賞与:1,399,066円(月給4.2ヶ月分)

年収平均:5,378,278円

平均年齢:44歳

全国の保育士平均給与と、練馬区の公立保育士の給与を比較してみると、年間で1.7倍(約200万円)の差があることがわかります。公立の場合、給与は年功序列型で増えていきます。余程のことがない限りは、能力の差に関係なく、順調に昇給を望めるでしょう。また、民間のように給与が世の中の景気に左右されることがないので、不況にも強い職種と言えます。

〇育児休暇などの福利厚生がしっかりとしている

公立の場合は、地方公務員としての恩恵をたっぷりと受けることができるため、公務員としての有給休暇をきちんと消化することができます。産休も取りやすく、妊娠・出産での離職率が極めて低いのも特徴です。

〇現場の人手は十分!

公立保育園は認可保育園であるため、国の定める人員の配置基準をクリアしています。そのため人材不足ということが少なく、仕事量もしっかり管理されているため、業務にも余裕があります。延長保育も少なめです。


◆公立保育園の雇用面でのデメリット



良いことばかりをあげつらってきましたが、実は公立保育園にも雇用面でのデメリットがあります。



〇転勤がある

公立保育園の保育士は、公務員なので、数年に一度異動があります。一つの保育園に長く勤務することはできません。大体は3~6年ごとに同地区内で転勤を命じられるようです。もちろん、どの保育園に勤務するか自分で決めることはできません。

〇若い先生が少ない

勤続年数が長い公務員保育士の場合、自然とベテラン保育士が多くなり、同世代は少なくなります。メリットと取るかデメリットと取るかはあなた次第です。

〇採用試験が難しすぎる→合格しても就職できるかは時の運!?

公立保育士になるには、地方自治体が実施する採用試験に合格しなければなりません。採用試験を受験するには、保育士資格を持っているか、もしくは採用されるまでに資格を習得する見込みがなければなりません。また、年齢制限があるのも特徴です。大体の自治体で、30歳もしくは35歳までの保育士でなければいけないと規定されています。

採用試験受験の希望者が多いにもかかわらず、保育士の採用試験は毎年行われるとは限りません。自治体にもよりますが、基本的には欠員が出た場合にのみ採用試験が行われます。そのため倍率が数十倍になる地域もあるそうです。

公立保育士の採用試験には、一般的に一次試験と二次試験があり、一次試験は筆記試験、二次試験は面接や実技試験であることが多いようです。

筆記試験は高校卒業レベルの一般教養問題が出題されるのが普通です。また、専門試験として保育についての問題も出題されます。二次試験の実技ではピアノの演奏や絵本の読み聞かせなどを実施しているところが多いようです。

ただ、採用試験に合格したからといって必ずしもすぐに勤務できるわけではありません。試験に合格すると採用候補者名簿に登録されることになり、施設から採用のオファーを待つことになります。採用候補者名簿の登録期限は1年間と決められているので、その間に採用がない場合は、次年度に再度採用試験を受験しなくてはなりません。

〇公立保育園はゆくゆく廃止される!?

現在は待遇の良い公立保育所ですが、国の政策で保育所の民営化が自治体裁量で進められています。現状、既に公立の求人は減少しており、狭き門となっていますが、将来的にすべての保育所を民営化することを多数の自治体が公表しています。

そのため、現在、公立保育所で働いている保育士も、将来的に自身が働いている自治体の公立保育所がなくなってしまったら、公務員として全く別職種で働くか、保育の仕事を続けるのならば私立保育所への就職が必要となってきます。


◆私立保育園の雇用面のメリット&デメリット



ここからは私立保育園への就職を考えている保育士さんのために、私立保育園の雇用面でのメリット&デメリットをお伝えします。



〇多様な保育形態

私立保育園は、民間企業やNPO団体、学校法人などが経営母体となっています。それぞれの園によって保育方針なども大きく異なり、あらゆる保育ニーズに対応するため、宗教色があったり、外国語教育に力を入れたりといった、多種多様な特色があります。園によって業務内容も違ってくるため、公立保育園と比較すると、園ごとに覚えることが多いと感じるかもしれません。

しかし、公立よりも園のカラーが強い分、個々の保育士の裁量が大きく、やりがいを感じやすいと言えます。自分の価値観にあった園を見つけましょう。

〇若い先生が多い&異動がない

私立保育園は、若い先生が多く、転勤に伴う異動もない場合が多いというのが特徴。新人として配属されても、話の合う同世代がいるのは心強いですね。また、家から通える範囲で通勤したいという希望があるなら、異動がないというのもメリットかと。

〇給与が低い

先ほどもお伝えしましたが、私立保育園に勤務する保育士の平均給与は月額216,100円。ボーナスなども合わせ、年間の収入は3,167,000円となっています。実際はこれよりも低い水準のところも多いようです。

ただし、これも園によりさまざまなので、経営状況の良い園などは公立保育園よりも良い待遇が期待できる場合もあるかもしれません。反対に、昇給が全くない保育園などもあるため、就職する際は園の保育方針とともに、待遇面も事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

〇産休制度などの福利厚生がほとんどない

私立の保育園は出産・子育てによる離職率が高く、私立保育園と比べると平均年齢には10歳以上もの差があります。また、有給休暇なども実際にはほとんど使えないという園が多いようです。


◆公立保育園と私立保育園のメリット&デメリットを考慮して就職先を選びましょう!



以上、公立保育園と私立保育園の雇用面からのメリット&デメリットをお伝えしました。給与面など圧倒的に公立保育園が良いのはもちろんなのですが、将来的になくなるかもしれないというリスクや就職試験の困難さなど、現実問題としてとらえていきましょう。

保育士の離職理由として一番多いのは給与所得の低さです。低賃金と離職増加の負のスパイラルを食い止めるため、保育士の処遇改善の対策が国をあげて取り組まれており、自治体や事業者による独自の給与アップも相次いでいます。さらに、長く働くための福利厚生面での職場環境づくりも、各事業者が努力しており、中には育休復職率90%の私立保育所も出てきました。将来的には私立でも現在の公立同様、勤続年数の長い保育士が増え、給与平均が向上していくことも期待されています。公立保育園一本に絞り込むのではなく、私立保育園の選択肢も考えながら就職活動を進めていきましょう。

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