保育園でオムツ替えを嫌がる子どもに、日々悩まされている保育士さんもいるのではないでしょうか。なぜオムツ替えをしたがらないのか理由が分かれば、もっと子どもに寄り添った対応ができるかもしれません。今回は、子どもがオムツ替えを嫌がる理由を挙げ、スムーズに誘導する方法やオムツを取り替える際のコツをまとめました。
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■目次
子どもがオムツ替えを嫌がる!
保育園で何度も行う必要のある、子どものオムツ替え。
オムツ替えになかなか応じない子どもや、オムツを取り替えている最中に足をバタバタ動かしてじっとしていない赤ちゃんもいるのではないでしょうか。
子どもがどんなに嫌がる態度を示したとしても、衛生的にオムツ替えをしないわけにはいかないため、どのように対応すればよいのか悩みますよね。
オムツ替えに誘導する時やオムツを取り替える際にちょっとした工夫を取り入れれば、今よりもスムーズに行えるようになるかもしれません。
日々のオムツ替えに悩んでいる保育士さんは、次から紹介する方法を試してみてくださいね。
子どもがオムツ替えを嫌がるのはなぜ?
そもそも、なぜ子どもはおむつ替えを嫌がるのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
お尻が寒いから
まだ言葉を話せない赤ちゃんが、オムツ替えを嫌がり必死に逃げようとすることもありますよね。
それは、オムツ替えの際に下半身を出す必要があるので、お尻が寒くて嫌がっている可能性も。
また、冷たいお尻拭きの感触が不快なのかもしれません。
自由に動きたいから
オムツを替える際は、赤ちゃんの足が動かないように手でおさえるのではないでしょうか。
子どもは足の自由を奪われるので、動かしたくて抵抗しているのかもしれません。
また、1歳や2歳くらいでも、オムツ替えのときには動かずジッとしなければいけないために苦痛を感じることもあるでしょう。
別の欲求があるから
オムツを取り替えたあとも足をバタつかせて泣き止まない場合、空腹だったり甘えたかったりと、ほかの欲求が満たされていないことが考えられます。
1歳や2歳くらいの子どもがなかなかオムツ替えに応じないのは、もっと遊びたいなど、オムツ替え以上に楽しいことを求めている可能性もあるでしょう。
おもしろいから
2歳くらいになれば、オムツ替えを嫌がることで保育士さんが必死に対応する様子を楽しんでいるのかもしれません。
オムツ替えをしようと保育士さんが子どもを促す態度が、自分に関わってくれるという満足感につながっているのかもしれませんね。
甘えたいから
トイレ・トレーニングを開始する時期と、オムツ替えを嫌がる時期が重なることもあるでしょう。
子どもの成長によって異なるものの、2歳くらいで基本的なことを自分でほとんどできるようになれば、オムツ替えのときくらい保育士さんに甘えたいと思っているのかもしれません。
このように、オムツ替えを嫌がる理由としてさまざまな要因が考えられそうです。
「まだ遊びたいんだね。」などとオムツ替えを嫌がる気持ちに寄り添うことができれば、子どもが安心するかもしれませんね。
子どもがオムツ替えを嫌がる!スムーズに誘う方法
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オムツ替えになかなか応じず嫌がる子どもに対して、どのように誘導すればよいのでしょうか。
ここでは、子どもをオムツ替えにスムーズに誘う方法をまとめました。
遊びながら誘導する
遊びの一環としてオムツ替えに誘ってみましょう。
例えば子どもの好きな音楽を流し、曲が終わる前にオムツ替えに応じることができるかなどとゲーム形式で誘導してみるという方法も。
あるいは、「オムツ替え上手な子ども、見いつけた!」というように、かくれんぼの遊びを取り入れても楽しそうですね。
自主性を育む工夫をする
おむつ替えができたらシールをプレゼントするなど、子どもにとって嬉しいご褒美を設けてみましょう。
1回おむつ替えをするごとにシールを貼れる表を用意すれば、子どもも自分自身の成長を感じながら自主的に行動できるようになるかもしれません。
次の活動につなげる
オムツ替えを促しても、ほかにやりたいことがあるなどの理由で子どもが嫌がることもあるでしょう。
「オムツ替えが終わったら〇〇しよう」というように、次の活動の見通しが立てば子どもが納得して応じる場合があるかもしれません。
子どもがオムツ替えを嫌がる!スムーズに取り替えるコツ
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ここでは、オムツを取り替えている最中に嫌がる子どもへの対処法をまとめました。
笑顔でスキンシップを図る
オムツ替えのとき、保育士さんが無表情だったり無言だったりすれば、子どもがオムツ替えを嫌がる要因につながるかもしれません。
子どもに「新しいオムツに替えたら気持ちがいいね」というように笑顔で声掛けをしたり、子どもを抱きしめたりして、スキンシップを図りながらオムツ替えを行ってみましょう。
玩具を持たせる
子どものお気に入りの玩具を握らせ、「いい音がするね」などと保育士さんもいっしょに遊びに関わる姿勢をみせながらオムツ替えをしてみましょう。
目新しい玩具などを用意できれば、子どもの興味を惹いている隙にオムツ替えをしやすいかもしれませんよ。
欲求を満たす
オムツ替えの最中にぐずる理由として、子どもが空腹であることが考えられます。
事前にミルクを飲ませるなどして子どもの欲求が満たされれば、オムツ替えの際に落ち着くかもしれません。
また、子どもが寒い思いをしないよう、オムツ替えを行う場所の室温に気を配ることも大切です。
時短を意識する
ダラダラ長い時間をかけてオムツ替えを行えば、子どもはオムツを替えることが面倒だと思うようになるでしょう。
時短にもなり、子どももすぐに次の行動に移れるのでうれしいかもしれません。
楽しい環境作りを心がける
子どもの好きな音楽を流したり保育士さんが歌ったりして、楽しい雰囲気になるよう意識してみましょう。
オムツ替えを行うスペースに子どもの好きなキャラクターの装飾を施すなど、子どもが笑顔になるような工夫を取り入れてみてくださいね。
子どもがオムツ替えを嫌がるときは対応の仕方や環境を変えてみよう
オムツ替えの際は、保育士さんが子どもに笑顔で話しかけるなどして楽しい雰囲気になるよう意識することが大切です。
オムツ替えの時間を通して子どもとコミュニケーションを図りながら、スムーズに対応できるとよいですね。
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