こどもの日に向けて、折り紙で鯉のぼりを折ってみましょう。今回は、3歳児向けの簡単な折り方から立体的な鯉のぼりの箸置きなどを動画つきで詳しく解説します。また、かぶとやリースのアイデアも紹介するので、4歳児・5歳児クラスを受け持つ保育士さんも参考にしてみてくださいね。導入時に子どもへ伝えたいこどもの日の意味や由来もまとめました。
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■目次
こどもの日に向けて3歳児クラスで鯉のぼりを折ろう
5月5日のこどもの日に向けて、鯉のぼりの製作遊びをしようと考えている保育士さんもいるでしょう。
3歳児向けの簡単な折り紙のアイデアを知って保育に取り入れられるとよいですね。
今回は、こどもの日向けに鯉のぼりの折り方やかぶと壁面に飾るリースの作り方も紹介します。かわいらしい作品を作ってこどもの日をみんなでお祝いしましょう。
【3歳児向け】鯉のぼりの折り紙の導入にぴったり!こどもの日の伝え方
ここでは、3歳児向けの鯉のぼりの折り紙の導入に使えるこどもの日の伝え方をまとめました。
こどもの日(端午の節句)とは?空に鯉のぼりを飾る意味
こどもの日は端午の節句ともいわれ、かつては男の子の健やかな成長を祝う行事でした。
「端午」とは、月初めの午(うま)の日という意味があり、午という字が「ご」と読めることから、5月5日が端午の節句と言われるようになったようです。
現在は、「こどもの日」として子どもの成長を祝う日となっています。
また、空に鯉のぼりを飾るのは「子どもたちに健康に育ってほしい」「立派に成長してほしい」という意味が込められているようです。
鯉のぼりの色は家族を表しています。
黒い鯉:お父さん
赤い鯉:お母さん
青い鯉:子ども
また、他の色が飾られている理由は子どもが増えるたびに鯉のぼりの数と色を増やしたからだそうです。
こどもの日の伝え方
保育園でこどもの日についてわかりやすく説明するための伝え方を紹介します。
伝え方の例1
みんなはこどもの日がどういう日か知っているかな?
こどもの日は、みんなが元気にすごせることをお祝いする日です。
お母さんもお父さんも家族みんなが元気に育ってくれることをよろこんでいます。
これからもみんなが元気いっぱいにすごせるように、みんなで鯉のぼりを作って飾ろうね。
伝え方の例2
みんなは赤ちゃんの頃のことは覚えているかな?
ミルクを飲んだり、ハイハイしたり、小さくてかわいい赤ちゃんでしたね。
赤ちゃんだったみんながこんなに大きくなって、周りの人みんながよろこんでいます。
こんな風に、みんなが元気に育ったことをお祝いする日が「こどもの日」です。
これからも水の中を泳ぐ鯉のように元気にたくましく育ってほしいという気持ちを込めて「鯉のぼり」を作って飾ってみようね。
このような例を参考に、子どもたちに向けてこどもの日がどんな日なのか伝えてみてくださいね。
【3歳児向け】こどもの日の折り紙製作:鯉のぼり
3歳児向けの鯉のぼりの折り紙製作アイデアを紹介します。
簡単こいのぼり
用意するもの
- 折り紙 1枚
- 画用紙で作ったこいのぼりの目
- ペン
作り方
1.折り紙の表面を上にして置き、手前から3cm程度のところで折ります。
2.(1)の折り目が左にくるように折り紙を90度回します。
3.(2)の手前側から上辺に向かって、縦3分の1程度を目安に折ります。
4.折り紙を裏返し、(3)で折った幅にあわせて余っている部分を折ります。
5.(4)の右下の角が上辺に重なるように三角形に折ります。
6.(5)を開き、三角形の中心の折り目を内側に畳んで折ります。
7.(6)を裏返し、右下の角が上辺に重なるように三角形に折ります。
8.(7)を裏返して画用紙で作った目を貼りつけ、ペンでうろこをかけばできあがりです。
ポイント
折り方自体は複雑ではないものの工程数が多いため、子どもの様子を見ながら取り組んでみましょう。
折り方に慣れてきたら、たくさん折ってこいのぼりの親子を作り、保育室に飾りつけてみてくださいね。
こいのぼりの箸置き
用意するもの
- 折り紙 1枚
- ペン
作り方
1.色がついた表面を上にして置き、半分に折って四角形を作ります。
2.(1)を開いて左に90度回して向きを変え、半分に折って四角形を作ります。
3.(2)を開き、手前の辺が中心の折り目に重なるように折ります。
4.(3)を裏返し、左に90度回して向きを変えます。
5.(4)の手前の辺が(1)でつけた中心の折り目に重なるように折り、反対側も中心に向かって折ります。
6.両辺を開き、上下の角を(5)でつけた折り目に向かって三角形に折ります。
7.(6)を裏返し、こいのぼりの目とうろこをかきます。
8.片方の角をもう片方の角の折り目に差し込み、三角柱のような形を作ればできあがりです。
ポイント
この箸置きはシンプルな折り方で作れるので、2歳~3歳児頃から挑戦できそうです。
折り紙よりも素材がしっかりしている画用紙で作れば、スプーンやフォークなども置けるかもしれませんね。給食やおやつの時間に使ってみましょう。
立体的な親子こいのぼり
用意するもの
- 折り紙 1枚
- 割り箸
- のり
- ペン
ポイント
作り方はそこまで難しくないものの、しっぽをねじる工程に苦戦する子どももいるかもしれません。
保育士さんはお手本を見せながら、折り紙が破れないように少しずつねじるとよいことを伝えてみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
こいのぼりリース
用意するもの
- 折り紙 6枚
- かぶとやこいのぼりなどの飾り
ポイント
工程数は多くないものの、折り目がわかりづらい部分があるため、保育士さんは子どもたちに見本を見せながら同じペースで進めましょう。
この製作は、飾りつけるアイテムによってさまざまなテーマのリースに変身します。21歳児や2歳児クラスでは作ることが難しいので、保育士さんが製作して飾ってみるのもよさそうです。
こいのぼりの他にもあやめや金太郎、柏餅など、こどもの日ならではのモチーフで飾りつけてみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
【3歳児向け】こどもの日の折り紙製作:かぶと
3歳児向けのかぶとの折り紙製作アイデアを紹介します。
かぶと(基本編)
用意するもの
- 折り紙 1枚
作り方
1.折り紙を半分に折って三角形を作ります。
2.(1)の左右の頂点を中心の頂点に重ねるように折ります。
3.(2)で折った左右の頂点を、手前の頂点に重ねるように折ります。
4.(3)の折り目を軸として左右の頂点をそれぞれ外側に折り、180度向きを変えます。
5.手前の頂点を、上部の頂点から4cm程度あけた地点に向かって折ります。
6.(5)で折った三角形の下辺を上に向かって1㎝程度折ります。
7.(6)を折り返し、手前の頂点を上部の頂点に重なるように折ればできあがりです。
ポイント
スタンダードなかぶとの折り方です。難易度はそこまで高くないため、保育士さんといっしょであれば3歳児頃からチャレンジできるかもしれません。
ただし、どこで折ればよいのかわかりづらい工程がいくつかあるため、保育士さんは見本を示しながら子どもたちと同じペースで折り進めるようにしましょう。
折り紙で金太郎やこいのぼりも作り、大きな画用紙に貼って5月の壁面装飾に活用してみるのもよいですね。
立体かぶと(応用編)
用意するもの
- 折り紙 1枚
ポイント
先ほど紹介したかぶとよりもやや難易度が高い工程があるため、3歳児クラスで取り入れるときは子どもたちの様子を見ながらゆっくり進めるとよさそうです。
大きな画用紙や新聞紙を使って作れば、実際にかぶることもできますよ。
折り紙で作った立体ミニかぶとは保育室に飾りつけ、大きなかぶとは子どもたちみんなで身につけて遊ぶのも面白そうです。(詳しい作り方はこちら)
かぶとリース
用意するもの
- 折り紙(青) 4枚
- 折り紙(金) 4枚
ポイント
2つのパーツを組み合わせて作るかぶとのリースです。
1人で1つのリースを作り上げるのは時間がかかるため、子ども同士で協力して作ってみましょう。
4歳児や5歳児クラスであれば、友だちとの共同製作に取り組めるかもしれません。
保育室の壁や窓にかけたり、小さめに作ってメダルのようにアレンジしたりと、飾り方を工夫してみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
【3歳児向け】こどもの日の折り紙製作:風車・あやめ
続いて、こどもの日の飾りつけにもぴったりな「風車」「あやめ」の折り紙を紹介します。
風車
用意するもの
- 折り紙
- つまようじ
- ストロー
- はさみ
- のり
ポイント
シンプルな作り方なので、つまようじを刺す工程を保育士さんが行なえば、2歳~3歳児頃から取り組めるかもしれません。
はさみで切り込みを入れる工程では、どの程度切らずに残しておくかがポイントになります。
保育士さんは、あらかじめ折り紙に目印を書いておいたり、始める前に見本を見せて子どもたちに伝えたりしましょう。(詳しい作り方はこちら)
あやめ
用意するもの
- 折り紙(花と葉・茎用)
- はさみ
ポイント
茎や葉を細長く折る工程があるため、やや難易度が高いかもしれません。3歳児クラスで取り入れることが難しい場合は、4歳~5歳児クラスで取り組むとよさそうです。
子どもの年齢にあわせて、花だけ折り紙で作り茎や葉はお絵かきで表現するなど、作り方をアレンジしてみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
3歳児クラスでさまざまな鯉のぼりの折り紙を取り入れてみよう
こどもの日には、かぶとやこいのぼり、金太郎などさまざまなモチーフがあります。
それらを折り紙で作るのはもちろん、リースや箸置きなどと組み合わせて表現してみるのも面白いでしょう。
シンプルな折り方で楽しめる製作であれば3歳児頃からチャレンジできるので、子どもの年齢にあわせてさまざまなアイデアを取り入れてみてくださいね。
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