埼玉県志木市を中心に、保育所などを運営しています、保育園元気キッズの代表の中村と申します。
今回から、「保育が楽しくなるコラム!」として、私自身の経験から保育現場でお役立ちな情報をシェアしていきます!
さて今回は、何気ない行動の中に隠された!ベテラン保育士ならではのマル秘テクニックを紹介していきたいと思います。
拭いてあげたい、子どもの鼻水
「子どもたちが、鼻が出ている時、みずから拭いてほしいと言ってくるマル秘テクニック」です!
季節の代わり目になると、どうしても鼻水が出てくる子供達がいますよね。
でもそこで、鼻を拭こうとすると、嫌がる園児がいませんか?
子ども達は、なぜ鼻を拭かれるのを嫌がるのでしょうか?
鼻を拭くのを嫌がるのは、痛いから
それは、
「痛いから」
です。
これは、当たり前のことのようですが、案外見落としがちなこと。
鼻をぐっと抑えられたり、ただでさえ荒れている鼻の下の部分をティッシュでふかれると、大人でも力の加減で痛いと感じるものです。
どうすれば子供達が気持ち良く自主的に鼻を拭いてくれるようになるのでしょうか?
そのためには、次の2つのポイントが大事です!
痛くないように鼻を拭くコツ
一つ目が、痛くない方法で拭いてあげる、ということ。
まずティッシュを写真のようにおります。
次に写真のように持ちます。
このまま子どもの鼻の下に持っていきます。
そして鼻につけたまま一気にティッシュを下に引き出します。
みてください。この気持ち良さそうな顔を。
この方法だと全く痛くなく、本当にすっきりと鼻水を取ることができるのです。
鼻を拭く前の声掛けの工夫
もう一つのコツは拭く前の声がけです。
「鼻が出ているから拭こうね」と声掛けすることが普通だと思います。
もう少し工夫して「お鼻すっきり気持ち良くしようね」と語り掛けてみてください。
この鼻を拭く行為が「気持ち良いものなんだ」と感じられるような声がけをすることが大事です。
このように鼻を拭いてあげると本当に気持ちが良いようで、何度も鼻を拭くのをせがむ子供達が続出します。
ぜひ試してみてくださいね。
保育のベテランを目指そう
先生といっても、保育士資格を取得したばかりの新人から、すでに何十年も保育園に勤めている先生とでは、やはり子ども達への対応に大きな差が出てきます。
ベテランの先生になると、何気なく行っている行動が、子ども達にとっても、とても心地よく、子供達に無理なく自主的に行動できるように促すことができます。
みなさんも、こうしたベテランを目指してみて下さい!
プロフィール
中村敏也(なかむらとしや)
(株)SHUHARI 保育園元気キッズ代表取締役。
埼玉県志木市、新座市、朝霞市にて、保育所・小規模保育・児童発達支援事業所を9箇所運営。
2004年、身近な待機児童問題を解決するため、保育事業をゼロから起業。
運営する園は、保育者が気持ちよく働ける環境を整備し、離職者が少ないことで知られる。