無資格でも応募が可能?保育補助という働き方について


「資格はないけど保育の仕事がしてみたい」「保育士の資格取得を前向きに考えている」という方にオススメなのが、無資格から応募可能な保育補助のお仕事です。
未経験でも現場で実績を積めて、それなりに収入も得られるとあって、近年徐々に応募者数が増えています。


保育補助求人のご紹介


今回のコラムでは、保育の初心者にピッタリのお仕事、保育補助について解説していきます。


20180525-02a.jpg

無資格からでも働ける!保育補助とは?



保育補助とはその名の通り、保育現場で保育士さんたちのサポートをするお仕事です。
実際の仕事内容はそれぞれの施設によって異なりますが、基本的には資格を持った保育士さんの指示を受けながらいっしょに働く形になりますので、未経験・無資格の方でも応募がしやすく、働きやすい環境にあります。


規制緩和により、保育補助のニーズは高まっている



保育補助のニーズが高まっている背景にあるのは、深刻な待機児童問題です。
保育園に入れる子どもを増やすため、新しい保育園がつぎつぎ増設されていますが、必要な職員の数が十分にそろわないことも多いようです。
そんなときに大きな手助けになるのが、保育補助のお仕事です。
2016年、厚生労働省は保育士の配置基準について規制を緩和しました。従来は、朝夕の子どもが少ない時間帯でも「最低2名は保育士」を置かなくてはならなかったのですが、現在は「保育士1名+保育補助(子育て支援員の研修を受けた者など)1名」の配置が認められるようになりました。
保育所の方も、保育士のサポートを行う保育補助者を多く雇うことで、園全体の運営に余裕を持たせ、保育士の離職防止を図ろうとしています。


有資格の保育士と、無資格の保育補助の違い



それでは、資格を持つ保育士と、持たない保育補助者の具体的な違いを見ていきましょう。


保育補助の雇用形態



2016年の全国保育協議会の調査によると、1保育施設当たりの平均職員数(常勤と非常勤の合計)は26.1人です。
その内訳を見ていくと、
・保育士・保育教諭(有資格者)...19.1人
・保育補助者(無資格者)...1.4人
・その他職員(看護師、栄養士など)...5.2人
となっています。(※小数点第2位を四捨五入して割合計算しているので、合計人数と内訳には百分率で多少の誤差があります。
1保育施設当たりの平均職員数
有資格の保育士19.1人のうち、2/3は正規職員で1/3が非正規職員なのに対し無資格の保育補助者は、ほとんどが非正規のパート・アルバイトとして働いていました。


保育補助の募集について



保育補助の募集は、人員の少ない時間をサポートする、早朝や夕方~夜間が多いでしょう。まれにではありますが、保育所によっては無資格の保育補助でも正社員として募集を出していますので、希望する方はチェックしてみて下さい。


お給料



有資格の保育士の正社員の給与は、公立・私立を含めた全体の平均月収が約22万円、年収は約329.5万円でした(2017年度・全国平均)。
保育補助の場合は基本的にアルバイト雇用となり、時給は約900円~1200円ほど。福利厚生は園によってさまざまです。
では実際に、募集が行われている保育補助の求人を3つほど見てみましょう。

無資格可の求人を保育士バンクで見てみる

無資格可の保育士求人一覧


正社員・首都圏の場合



正社員・首都圏の求人の一例
上記と同じ保育園の(資格を持った)正社員保育士の月給は月給19万3,000円~27万8,000円。有資格者の賞与は月給の2カ月~2.5カ月分が多く、保育補助より多めに設定されているようですが、勤務体系や福利厚生に大きな差は見られませんでした。


パート・首都圏の場合



パート・首都圏の求人の一例
首都圏の求人なので、資格のないパート職員でも時給は高めに設定されています。勤務体系は園によってまちまちですが、週3~5日、1日4~6時間程度の募集をしているケースが多いです。時間外勤務(残業)がないというのも嬉しいポイントですね。


パート・地方の場合



パート・地方の求人の一例
地方の求人ということもあり、時給はやや低めに設定されています。勤務時間は早朝と夕方がメインになっていて、人手の足りない時間を補填しようと考えていることが分かります。社会保険完備とありますが、パートの場合は週20時間以上の勤務が必要など、法律上定められた加入条件がありますので、問い合わせの際にきちんと確認しておきましょう。

保育士バンク!があなたの就活・転職をお手伝いします

仕事内容



保育所によって、保育補助がまかされる職務内容はさまざまですが、今回は一般的な仕事内容を紹介しましょう。
まかされる職務や配属されるクラスによって、業務内容は少しづつ異なります。


0歳~2歳児の乳児クラス



オムツ替えや授乳のサポートをメインにしていきます。
オムツ替えは時間が読めないので、サポートがいると保育士も大いに助かります。
授乳についても、用意してから飲み切るまで1人ひとりそれなりに時間がかかるので、保育補助が入ることで、じっくりスキンシップを図りながらお世話ができます。
離乳食の時期はひとりで食べられない子がほとんどなので、その手助けをしていきます。


3~5歳児の幼児クラス



元気いっぱいな幼児がケガをしないよう、引率や遊び相手をしながら見守ります。
集団行動を覚えていく時期でもあるので、担任保育士の目が届きにくい子どもをお世話したり、遊びや製作のサポートなども行っていきます。


そのほかの雑用



保育園には、清掃や洗濯、イベントの準備、教材の用意など大量の雑務があります。
そのサポートをするのも保育補助の大切なお仕事です。

こうして見てみると、保育士の指示を受けて働く「補助」という立場ではありますが、実際の仕事内容は正規の保育士と大きな違いはないと言えるでしょう。


保育補助として働くメリット・デメリット


メリット



最大のメリットは、資格が無いながらも実際の保育所で実務経験が積めるところです。

保育士の国家試験には学歴の要件が定められていて、通常は短大・専門学校・大学卒業以上でなければ受験することができません。
しかし、高校を卒業し、保育所などの児童福祉施設で2年以上・かつ2,880時間以上従事した経験があれば、専門学校や短大・大学などに通学することなく、保育士試験を受験する資格が得られます。(最終学歴が中学卒業の方は、5年以上かつ7,200時間以上の実務経験が必要)
仮に、高卒の方がこの条件を最短で満たそうと考えると、
・週5日、1日6時間の勤務を2年間
・週4日、1日7.5時間の勤務を2年間
このくらい勤務することで間に合います。これは長期休暇や病欠、遅刻などを含まない、あくまで目安の計算なので、直前になって慌てないようにゆとりを持ってくださいね。

施設によっては、保育士の資格を取得したあと、そのまま正社員として採用してもらえるケースもあります。
保育補助の間の雇用形態はパート・アルバイトが中心になりますが、その分資格試験の勉強をしたり、子育て中の方は家庭を優先しながら、自由な働き方ができますよ。
特に子育て経験のある方にとっては、今までの知識を存分に活かせる魅力的なお仕事です。


デメリット



「保育補助の仕事はここまで」という職務範囲がハッキリしていないため、人員不足の園だと、正社員がやるような仕事を任されてしまうケースがあるかもしれません。逆に、保育所によっては制限を設けすぎて子どもとふれ合えない、なんてことも。問い合わせや面接の際に、仕事内容はしっかり確認しておきましょう。
また、保育補助は保育士の指示の中で働くことになるので、無茶な要求をされてしまわないか、人間関係にも注意が必要です。
パート・アルバイトで働く場合は、収入が安定しづらいというのもデメリットかもしれません。


保育士資格を取得したい方へ、国や自治体の支援


保育士資格取得支援事業



保育施設に勤務している、または保育士試験に合格したあと勤務することが内定した者に対し、国と自治体から、保育士試験受験の学習に要した費用の一部が補助されます。
具体的には、講座の受講費やテキストの購入費、代替えが必要になった職員の雇用費など。
利用できる金額には上限がありますので、各自治体や保育施設に問い合わせてみましょう。


保育補助として採用されやすいのは、こんな人



最後に、保育園から見てどんな人が保育補助として歓迎されるのかをお話します。


子どもに慣れている人



子どもは、正規やパートなど勤務形態によって先生を区別しません。たくさん遊んでくれる魅力的な人の方に集まってきます。育児経験を積んでいたり、子どもと接するのに慣れていて子どもと上手に遊べる人は、園から見て即戦力です。


明るく常識のある人



いっしょに働く上で大事なのは人柄です。いつも明るく振る舞い、基本的な常識を身につけている人は、必ず好印象を持ってもらえるでしょう。面接の際も事前にしっかりマナーを調べ、身なりにも気をつけて丁寧な態度を心がけましょう。


協調性のある人



保育の仕事はチームワークです。周囲の状況に気を配り、困っている子どもや職員には必ず声をかけましょう。保育補助はサポートがメインのお仕事なので、特に心配りが大切です。


まとめ 保育補助に挑戦してみよう!



保育補助のお給料や仕事内容についてご説明しました。
慢性的な保育士不足の影響を受け、無資格の保育補助の方でも、働いて経験を積みながらさまざまなサポートを受けられるようになりました。
保育補助は、子どもとふれ合いやりがいを持って働きながら、将来にもつなげられる、まさに一石二鳥のお仕事です。
もし迷っているなら、ぜひ挑戦してみて下さいね。


関連する記事

保育士資格を目指すのに年齢制限はある?保育士の年齢についての問題

保育士資格を目指すのに年齢制限はある?保育士の年齢についての問題

保育士という資格を取得する、資格取得後に仕事を長く続ける上で、知っておきたい受験資格の年齢...

男性保育士が増えている!活躍や現状、キャリア形成について

男性保育士が増えている!活躍や現状、キャリア形成について

男性は保育園で活躍できるの?男性はどうしたら保育士になれるの? このコラムでは男性が保育士...

保育士の給与事情。平均給料や、今後の賃金引き上げについて

保育士の給与事情。平均給料や、今後の賃金引き上げについて

保育士の退職理由の最も大きな要因に「給料が安いこと」が理由にあげられることや、持ち帰り残業...

保育士におすすめの本とは?保育士が読書する理由とおすすめのジャンル

保育士におすすめの本とは?保育士が読書する理由とおすすめのジャンル

保育士のスキルアップの手段として読書があります。読書が好きな人も、嫌いな人もいるとは思い...

保育士は本当にモテる?モテる理由と出会いのポイントは

保育士は本当にモテる?モテる理由と出会いのポイントは

保育士がなぜ「モテる職業ランキング」の上位の常連なのか、理由を知っていますか? 「周りが女...

ブランク有りでも安心!研修制度の充実した園で働きたい キャリアごとの研修内容

ブランク有りでも安心!研修制度の充実した園で働きたい キャリアごとの研修内容

保育士のスキルをアップさせるため、ほとんどの園で福利厚生としても実施している「研修」。 ...

東京都の保育士キャリアアップ研修!受講の方法からユニークな研修内容まで

東京都の保育士キャリアアップ研修!受講の方法からユニークな研修内容まで

保育の質の向上とキャリアップを同時に実現しようというのが近年新しく創設されたキャリアアッ...

保育士と幼稚園教諭の月収・初任給、手取り額の違い

保育士と幼稚園教諭の月収・初任給、手取り額の違い

国の施策などにより、保育士の給料が年々上がってきていることは、ご存知の方も多いのではない...

保育士の時給の相場は?都道府県別の時給調査

保育士の時給の相場は?都道府県別の時給調査

保育士のパート、派遣社員、正社員、と雇用形態は異なりますが、時給換算で実際どの働き方が最...

幼稚園教諭のお給料は保育士よりも高い?幼保の違いを徹底比較

幼稚園教諭のお給料は保育士よりも高い?幼保の違いを徹底比較

保育士と幼稚園教諭では、どちらのお給料が高いと思いますか?「教諭」や「先生」という言葉の...

保育士さんのボーナス事情 賞与が良い求人を探すには

保育士さんのボーナス事情 賞与が良い求人を探すには

社会人として働くうえで、ボーナスは大事なポイントですよね。これから転職を考えている保育士...

公務員保育士の給料事情 私立との違い、比較

公務員保育士の給料事情 私立との違い、比較

公立と私立の保育園の違いを考えるうえで欠かせないのが給料の違い。地方公務員である公立園の保...

特集コラム一覧

プロ厳選!プレミアム求人

保育士求人を探す

コラム記事を探す