看護師として保育園で働きたい!仕事内容や役割、給料事情など

看護師の資格を活かして働ける場所の一つとして保育園があります。病院とは異なり夜勤シフトがないため、看護師さんに人気のようです。今回は、保育園で働く看護師の仕事内容や役割、給料や求人事情などについて紹介します。保育園で看護師として働くことに興味がある方は、参考にしてみてくださいね。


看護師と子ども

maroke/shutterstock.com


保育園で働く看護師の必要性や配置基準

ここでは、保育園における看護師の必要性や配置基準について紹介します。



保育園における看護師の必要性


近年、職員の一人として看護師を配置している保育園も多いようです。


その理由として、乳幼児は体調を崩しやすく、医学的な知識がない保育士さんだけで対応するのは難しい面が挙げられるでしょう。


看護師さんがいることで急な体調の変化にも適切に対応することができます。


また看護師さんがいることにより、子どもたちの健康管理が進んだり保育の質が向上したりすることが期待できるため、需要が高まっているようです。



保育園での看護師の配置状況


これまで、乳児が4人以上いる保育所の場合、1人に限って看護師や保健師を保育士としてカウントされていました。


しかし2015年より、准看護師についても1人に限って保育士としてみなされるようになりました。


これにより、正・准看護師を配置する保育所の割合は、2014年から2017年にかけて7%増加しました。


准看護師の配置が認められたことで、保育の質向上や准看護師の就職の選択肢の拡大などといった効果がもたらされているようです。



出典:保育の担い手となれる看護師の対象拡大により、健康管理など保育の質が向上/内閣府

出典:保育所等における准看護師の配置に係る特例について(通知)/厚生労働省

保育園で働く看護師の役割や主な仕事内容

保育園で働く看護師の役割や仕事内容について紹介します。



役割


保育園に勤める看護師には、以下のような役割があります。


  • 子どもへの健康支援
  • 職員への保健指導
  • 保護者の健康相談対応

子どもだけでなく、職員や保護者の健康についてのフォローも行う役割があるようです。



仕事内容


保育園に勤める看護師の仕事内容を3つのポイントにまとめました。

子どもたちの健康管理

保育園に勤める看護師の仕事の一つに子どもたちの健康管理があります。


保育中にケガをした子どもの応急手当や、体調を崩した子どもの看護、インフルエンザやノロウィルスなどへの感染予防のための指導も仕事内容の一つです。


ただ、保育園に勤める看護師が点滴や採血といった本格的な医療行為を行うことは基本的にないようです。

職員への保健指導やサポート

保育園で働く看護師は、職員にも保健指導を行うようです。


特に感染症などは保育士さん自身も気を遣うため、職員に対して流行りの病気や予防方法についての適切な知識を周知することなども大切な仕事になります。


また、保育補助の仕事を任されることもあるようです。

手が空いているときは保育士のサポートに回って、園児や保護者と密接に関わることもあるかもしれませんね。

保護者との連携や健康相談への対応

保育園に勤める看護師は、保護者の保健指導や相談対応なども行うようです。


具体的には、子どもの病気やケガについて不安を抱える保護者の相談に応じたり、子どもの健康状態について連絡を取り合ったりします。


また、「保健だより」を書いて、流行りの病気や予防接種などについて情報提供をするのも、看護師の仕事内容の一つです。

病院勤務の看護師と保育園勤務の看護師の違い

看護師の女性

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ここでは、病院勤務の看護師と保育園勤務の看護師の違いについてくわしく説明します。



室内環境による体調管理


病院は一年を通して建物内の室温が安定しているでしょう。


一方で、保育園は施設によって空調設備が整っていないがことがあるようなので、時には夏場の暑さや冬場の寒さを感じることもあるかもしれません。


また保育園は、真夏のプール遊びや運動会などの行事もあるため、体調管理に気をつけて仕事をすることが大切になりそうです。



関わる相手や仕事内容


一般的に、病院で働く看護師が相手にするのは、病気やケガを抱えた患者さんがメインとなるでしょう。


そのため、看護師は快方に向かうために食事を提供したり、身の回りのサポートをしたりします。


一方で、保育園で働く看護師は基本的に健康な子どもを対応することが多くなるでしょう。


子どもたちが健康でいられるようにきちんと観察したり、体調を管理したりするなど対象となる相手や仕事内容に違いがあります。



仕事のやり方


病院勤務の看護師の場合、複数人の看護師や医師と連携して仕事をすることが多く、自分の判断で行うことはほとんどないでしょう。


どちらかといえば、医師の指示に基づいて、患者に適切な処置を行うことの方が多いかもしれません。


一方、保育園勤務の看護師は1人や2人といった少人数のため、自分の判断によって主体的に仕事を進めていくことが多くなるでしょう。


また、医学的な専門知識を持っている人材が自分のみということも考えられるため、しっかりとした技術や知識を身につけておく必要がありそうですね。

保育園で働く看護師に必要な資格やスキルはある?

保育園で看護師として働くために必要となる資格やスキルについて紹介します。



必要な資格


保育園で看護師として働くうえで看護師の資格以外が求められることはほとんどないでしょう。


小児科などでの勤務経験があると採用時にアピールポイントになりそうですが、未経験者を歓迎する保育園も増えてきているようです。また、准看護師でも応募できる園もあります。


冒頭で看護師も保育補助の仕事を行うこともあるとお伝えしましたが、看護師の仕事がメインになるため保育士資格が求められることはあまりないようです。


ただし、保育士資格を持っていれば、選考を有利に進めることも期待できそうですね。



役立つスキル


保育現場で役立つスキルや経験として、たとえば以下の様なものが挙げられます。


  • ピアノや楽器が弾ける
  • 絵本を読むことが好き
  • お絵かきや工作が好き
  • 体を動かすことが好き
  • 子育て経験

看護師が保育補助として業務に当たったときに、このようなスキルや経験があると保育の場で活かすことができるでしょう。


看護師でありながら保育士の仕事もフォローすることができれば、園にとって貴重な人材となりそうですね。

保育園で働く看護師の給料・求人事情

保育園で働く看護師の給料や求人状況についてくわしく見ていきましょう。



給料


保育園で看護師として働いた場合、給料はいくらくらいになるのでしょうか。保育園勤務の場合と病院勤務の場合を比較しました。

保育園勤務の看護師

2019年の内閣府「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】」の資料によると、私立保育所に勤める常勤看護師の給料は、月給34万142円、パートや派遣などの非常勤看護師の場合は月給24万8833円となっています。(どちらも賞与込み)


また、公立保育所に勤める常勤看護師の給料は、月給39万6931円、非常勤の場合は月給20万8389円となっています。(どちらも賞与込み)


この数字を年収換算すると以下のようになります。


  • 私立保育所・常勤看護師:年収408万1704円
  • 私立保育所・非常勤看護師:年収298万5996円
  • 公立保育所・常勤看護師:年収476万3172円
  • 公立保育所・非常勤看護師:年収250万668円


このように年収換算してみると、公立保育所で働く常勤看護師は、私立保育所の常勤看護師よりも約70万円も給料が高いことが分かります。

病院勤務の看護師

2019年の賃金構造基本統計調査によると、男女を合わせた全国の看護師の決まって支給する現金給与額と、年間賞与やその他特別給与額は以下の表のようになります。



給料の表

出典:令和元年賃金構造基本統計調査/厚生労働省



これらの数字用いて年収に換算すると、482万9100円となります。


保育園勤務の常勤看護師と比べると、やや病院勤務の看護師の方が給料が高いことが分かります。


しかし、病院勤務の場合は夜勤シフトや早朝シフトがあるため、手当がつくことで給料が高くなることが考えられそうですね。



求人状況


保育園で働く看護師は需要が高いこともあり、求人は豊富にあるようです。


正社員やパート・アルバイト、派遣などさまざまな雇用形態があるため、自分に合った働き方を選ぶことができるでしょう。


また、応募条件として「准看護師も可」としている場合もありますが、正看護師のみ募集している保育園もあるので、きちんと求人内容を確認することが大切です。



出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】/内閣府

出典:令和元年賃金構造基本統計調査/厚生労働省





保育園看護師の保育士求人一覧




保育園で看護師として働くメリットややりがい

子どもを診察する看護師

maroke/shutterstock.com


保育園で看護師として働くことには、どのようなメリットややりがいがあるのでしょうか。



ワークライフバランスが取りやすい


保育園で働く看護師は一般的に日勤がほとんどで、夜勤シフトはあまりないようです。


また、残業もほとんどないため、プライベートと仕事のバランスもとりやすいかもしれません。



専門的な知識を活かして働ける


保育園で看護師として働くことのやりがいとして、専門的な医学の知識を活かせるということが挙げられるでしょう。


通常、看護師は1人あるいは2人程度配置されています。

そのため、保育士や保護者から医療のプロとして頼られることも多いかもしれません。


病院勤務の看護師のように医療行為は行わないものの、病気の予防やケガの処置など、看護師としての知識や技術を最大限活かして働くことができるでしょう。



子育ての経験を活かせる


保育園で働く看護師は、場合によっては保育士のサポート業務を行うこともあります。


保育補助として子どもたちと関わるうえで、自身の子育て経験で得た知識を発揮できる場面はたくさんあるでしょう。


子育て経験のある看護師にとっては、うれしいメリットとなりそうですね。

保育園で働く看護師が辛いと感じることや悩み

さまざまなやりがいやメリットがある一方で、保育園勤務の看護師が辛いと感じるポイントをまとめました。



病院勤務に比べると給料が低め


先ほど説明したように、病院勤務の看護師と比べると保育園勤務の看護師の給料は低くなっています。


そのため、病院から保育園へ転職した場合、ギャップを感じる方もいるかもしれません。


しかし、保育園で働くと夜勤や休日出勤などが少ないため、私生活とのバランスを保った働き方を実現できそうですね。



一人で判断することもあり責任が重い


保育園では、医学的な知識を持つ人材が自分のみという場合もあり、体調不良の子どもへの対応などを自分一人の判断によって行うことに責任を感じることもあるかもしれません。


また、看護師という立場で相談できる相手がいないことを辛いと感じてしまう方もいるようです。


仕事の負担が大きい場合もありますが、看護師として必要とされているという実感を得ながら働くことができそうですね。



保護者対応が難しい


保護者の方との関わり方について悩む看護師さんもいるようです。


保護者の方は子どもの健康状態について敏感になってしまうもの。

看護師としては問題ないと判断した場合でも、保護者の方に不安を残してしまっていることもあるかもしれません。


保護者対応のコツを保育士さんに相談するなど、問題を1人で抱え込まないようにしましょう。

保育園勤務の看護師になるための志望動機の書き方

保育園勤務の看護師に転職する際に役立つ志望動機の書き方を紹介します。



志望動機を書く時のポイント


看護師としての経験をアピールする

看護師としての経験から、子どもの健康状態を健やかに保つために、どんなことに取り組めるのか、具体的にアピールできるといいでしょう。


働いた経験が少ない、または未経験だとしても、仕事を通じてどのように子どもと関わっていきたいかなど、看護師としての取り組む姿勢や決意をしっかり伝えることが大切です。

保育の現場で役立つスキルがあれば伝える

保育園では看護師としての役割だけでなく、保育補助としての役割も求められる場面もあるでしょう。


ピアノや歌といった保育に役立つ実践的なスキル、保育に対する興味や積極的な姿勢を伝えるといいかもしれません。

条件面のことを伝えるのは控える

夜勤がないことや、シフト制でライフワークバランスがとりやすいことは、保育園勤務のメリットの一つかもしれません。


しかし、志望動機に書いてしまうと、条件面を重視していると捉えられてしまうようなので控えるようにしましょう。



志望動機の例文


「私は、保育園で子どもたちの健康管理の手助けをしたいと考えたため貴園に応募いたしました。
5年間看護師として勤めていた小児科病棟では、治療を必要とする子どもたちと関わっていましたが、その前段階として子どもたちの健康を守ることが大切なのではないかと考えるようになりました。
貴園は、子どもたちが心身ともに健やかに育つような環境作りをしていると園見学の際に感じました。自身の看護師の経験を活かし、貴園で子どもたちが毎日安全に楽しく生活するためのサポートをしたいと考えております。」

看護師の知識や経験を活かして保育園で働いてみよう

今回は、保育園で働く看護師の役割や仕事内容、給料事情、転職に役立つ志望動機の書き方などを紹介しました。


子どもたちの健康を管理するだけでなく、保護者や職員への保健指導なども行う役割を担っている保育園看護師。


配置される人数が少ないことによって、責任を感じたり保護者対応に悩んだりすることもあるようですが、専門的な知識を活かして働けたり、ワークライフバランスを保って働いたりできるといった魅力的な面もたくさんあります。


役割や仕事内容、給料面など病院勤務との違いはさまざまですが、保育園で看護師として働くことを選択肢の一つに入れてみるのはいかがでしょうか。



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