保育士の転職 ~円満退職のために~


晴れて転職先の内定をもらっても、現職を円満に退職できなければ、次の職場で気持ちよく働き始めることはできません。
そのためには、いつ、どのように退職の意志を示せばよいのでしょうか。
ここでは保育士さんが円満退職するために気を付けるべきことをまとめました。

保育士の転職 ~円満退職のために~

退職の意思の伝え方



現職を円満に退職するためには、退職について「どう話すか」「話すタイミング」がとても重要です!
いつ、誰に、どのように切り出すのか、以下を参考に考えてみて下さい。

半年~最低でも3カ月前までには伝えよう


多くの保育士さんは、転職する際、クラスの担任業務が区切りを迎える、年度の変わり目を選ぶと思います。
一般企業なら、転職する最低一か月前に話すのが一般的ですが、保育士の場合は3か月~半年ほど前に話をするのが良いでしょう。
多くの園では、年末にはクラス編成および担任編成が始まり、2月には来年度の受け持ちのクラスが決定しています。

そのため、編成決定後に退職希望を伝えるとなると、来年度の園の運営に大きな支障を及ぼします。
そこで、余裕を持った半年ほど前、年度末退職なら10月~11月頃に園長や上司と話し合えると、スムーズで円満な退職につながるでしょう。
年度途中でやむをえず離職するケースもありますが、その場合でも、代替の保育士さんを確保したり、十分な引継ぎのために、最低3か月前には、退職の意志を伝えるべきです。

まず直属の上司(主任)などに話し、園長に伝えてもらう


一般的なマナーとして、まずは直属の上司(保育園なら主任、もしくは副主任)に話します。
ただし、時には主任に「園長に話しておくよ」と言われものの、園長に伝わっていないというすれ違いも起こるので、時間をあけずに園長にも話します。
小規模な園や、業務上で関わりが薄い主任の場合は、園長に直接話しましょう。

いきなり「辞めます」はNG!相談の時間をとってもらう


どうやって退職の話を切り出すか、なかなか言えないという方も多いことでしょう。
まずは直属の上司に、「ちょっとご相談があります」や「話す時間をくださいませんか?」と時間の調整をお願いしておきます。

ポイントは、けして大げさな感じにせず、また誰かに聞かれるような場所ではない個室をとってもらうこと。
あまりに露骨に「辞めます」と声をかけると、すぐに噂が広がってしまいます。
また、相手が忙しい場合は、あらかじめメールなどで相談の時間をとってもらってもいいですが、退職についての話はメールや電話ではなく、必ず直接話しましょう。

なるべく子どもがいない就業時間外で


きちんと話すためにも、時間は子どもがいない、比較的に余裕がある就業時間外が望ましいです。
朝は、子どもがこれから登園するのでやることも多く、バタバタしているので避けましょう。
シフト制で日程が合わない場合は、お互いの時間に余裕がありそうなところを見計らって話しをしましょう。

退職理由は前向きに伝えよう


相談といったかたちで時間をとってもらったら、まずは、転職を考えていることを前提に話します。
そして、現職場と比較するような話し方ではなく、「ここでの経験を活かして、更なるスキルアップを目指したい!」といった、現職での経験も糧となっているという話し方をすることが大事です。

保育士の退職理由は、給与面や人間関係となることが多くいので、園長や上司にどう伝えたら良いのかは迷いますよね。ただし、円満退職のためには、こうした後ろ向きな理由であっても、前向きな言い回しで話すことが重要です。
あまりに現職の悪いところを上げてしまうと、今後も働き続ける同僚や上司からすると、良い気分はしないものです。

もしも引き止められたら...転職への強い意志を持とう



理由によっては、給与を上げたり、残業の削減など、職場環境の改善案を提案される場合もあります。
その際には、「転職するんだ」という強い意志を持つことが重要です。
その上で、現職になるべく迷惑をかけないような姿勢を強調して話し、引継ぎをスムーズにこなすなど、辞める場合にも、同僚の負担をなるべく減らしたい、という姿勢を明確に伝えましょう。


有給休暇が残っていたら?



フルタイムに近い時間、働いている人には有給休暇が発生します。
有給休暇が残っているならば、次の職場で働く前に、活用してリフレッシュすることも大切です。
次の職場でいつから働き始めるかを決めた後、現職の管理職と相談しましょう。

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転職先に入職日を交渉



転職先に内定を頂いた後、内定先と入職日を話し合います。
新卒とは異なり、転職の場合は、ある程度内定者に合わせてくれることもあります。
現職の退社日を確認して、確実に働き始められる日を内定先と交渉していきましょう。

退職願などが必要な場合



退職が決まった後、園によっては退職届などの書類の提出を求められることがあります。
退職のための書類は名前は似ていますが、職場や立場によって異なります。
「退職願や退職届、辞職願(辞表)」とある中で、ご自身が何を提出したらいいのか確認しましょう。

退職願や退職届、辞職願(辞表)の違い


・退職願......自己都合で会社を辞める際使用
・退職届......会社都合で会社を辞める際使用
・辞職願......公務員や役職に就いている場合に仕事を辞める際使用

保育士が自己都合で辞める場合は、=退職願or辞職願(辞表)
保育士の場合は勤めている保育園が公立か私立かで、提出する書類が変わってきます。私立保育園・幼稚園に勤めている場合には「退職願」。公立の園に勤めている場合には「辞職願(辞表)」です。また、私立の園でも役職をもらっていた場合には、「辞職願(辞表)」となります。

退職願の書き方


一般企業の場合は書式が決まっていることが多いのですが、保育士の場合は定形の書式がないことが一般的。ポイントとしては下記の通りです。

〇用紙・封筒・筆記具...B5用紙に黒のボールペン、縦書き


用紙は市販の白無地のB5用紙が一般的です。黒ボールペンか万年筆で、縦書きで書きましょう。白地の縦長封筒の表の中央に「退職願」、裏に部署名と名前を記入します。

〇基本の書式・型...理由は「一身上の都合」でOK



まず、退職願と書いた表題から1行あけて、一番下に「私事」または「私儀」「私は」と書き、園長や主任などに事前に相談の上、退職日を決定し日付を記入します。所属している部署と名前を記入し、その下に押印します。
退職職理由は具体的理由を書く必要はありませんので「一身上の都合」と書きましょう。
退職願を提出する日を記入します。書いた日ではないのでご注意ください。
宛名は、園長など、その保育園の代表宛てするのが一般的です。
「〇〇保育園 園長〇〇〇〇様」のように書きましょう。
保育園の名称は必ず正式名称で記入します。

退職願を出すタイミングは一か月前が目安


「退職願」の提出時期は、各園の就業規則で定まっています。
一般的には一か月前が目安となるでしょう。
ただし、引継ぎ等によっては、一か月で辞められないケースもありますので、余裕をもって準備することが大切。
特に保育士の場合、年度途中の退職は拒否されてしまうこともあります。
年度替わりの退職を希望しても、あまりに報告が遅れてしまった場合も辞表を受け取ってもらえないことがありますので、最も良いタイミングは次年度の人事計画が行われる前です。
いつ現職の人事計画が行われるのかリサーチしてタイミングを計りましょう。

退職を表明してから、辞めるまでの「気まずさ」をどう減らす?



上司に希望を伝え、保育園を退職することが決まってからは、他の職員の目線を気にしてしまったり、来年度の打ち合わせに参加することができなかったりと、気まずさを感じる場面が多いかと思います。
その際、気まずさを減らすために、心掛けることを紹介します。

今の仕事を最後までやり抜く姿勢を見せよう


退職が決まってからも、いつも通り保育を行うことが大切です。
その際、上司や同僚に「どうせやめるんだから」といった冷たい目で見られることもあると思いますが、最後まで自分の受け持っている仕事はやり抜き、しっかりと働いている姿勢を示しましょう。

引継ぎはいつも以上に丁寧にしよう


転職することでご自身の役割を、別の方に引き継がなければなりません。
後任が決まっている場合は、退職までに効率よく、漏れがないように計画的に取り組みます。
ご自身が責任の重い役職を勤めていた場合は、引継ぎマニュアルなどを作成すると、より丁寧でしょう。

退職後の話はなるべく避けよう


新たな職場で働くことにワクワクして話したくなることもあると思いますが、転職後の話をしてしまうことで、現職に身が入っていないと思われてしまうかもしれません。
現在のご自身の役割にしっかり取り組むためにも、自分から転職後の話をするのは避けましょう。

保護者への挨拶はするべき?


保護者や園児にとっては、急に先生が辞めてしまうのは不安になるもの。
ですからどんな理由であっても、保護者に退職を伝えることは必要です。
できるだけ一人ひとりに直接挨拶ができると丁寧ですが、連絡帳のやり取りの場合は、最終日に一言お礼を添えるといいですね。

まとめ 話を切り出すタイミングと、現職に迷惑をかけない姿勢が大切



以上、保育士が転職する際に、現職での円満退職につながるコツを紹介してきました。
退職の話をいつするのか、というタイミングに気を配りながら、早めに打ち明けて、現職になるべく迷惑をかけないという姿勢を示すことが大切です。
また、転職先が決まると、先のことに気がとられてしまい、現職がおろそかになってしまうこともあります。
辞めるからといって現職をおざなりにせず、最後まで精一杯取り組む姿を見せることで、現職の同僚も、あなたの転職先での活躍を応援してくれるはずですよ。

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