低離職率の園とは?人がやめない保育園で働くために


厚生労働省の調査によると、働く保育士のうち、毎年約3万人以上が退職しており、その割合は全体の約10%にもなるそうです。その一方で、保育業界には低離職率の園で長く働いている保育士さんもいます。長く仕事を続けられれば、保育士としてのスキルが高まることはもちろん、キャリアを積んでいくことで、給与や有給休暇が増えたり、退職金が増えたりと、たくさんのメリットがあります。


離職率が低い求人を紹介



今回のコラムでは、一つの園で長く働きたい保育士さんのために、そもそも離職率が低い園とはどういったところなのか、人が辞めにくい園を探すポイントについてまとめてみました。


20180607-02a.jpg

離職率が低い園とは?



離職率が低い園というと、職場の雰囲気が良い園というイメージがまずあるのではないでしょうか。多くの園では、それだけではなく、長く働けるような工夫をして保育士さんの定着率を高めています。低離職率の園にはどんな特徴があるのか見ていきましょう。


給料が安定している



給与が比較的高い、賞与の支給がある、残業代がきちんと支払われるなど、給与体制が整っていることは、人が辞めにくい大きな要因です。また、保育経験が給与に反映されたり、賞与が約4カ月分以上と多かったり、資格手当や住宅補助など各種手当の充実も、働く保育士さんの満足度につながるでしょう。


残業が少ない



昨今は「残業が月平均5時間以内で少なめ!」「基本的に残業なし!」と、保育士の残業削減に積極的に取り組んでいる園が増えてきています。行事や壁面装飾の製作物を過去のものを再利用したり、書類作成を手書きではなくアプリやパソコンを使ってするなどして、効率的に業務に取り組んでいる園も多いでしょう。持ち帰り残業を含めて、残業を減らす工夫をしている園は、働き方に不満を抱える保育士も少なくなり、人が長く働く園になっていきます。


休みが多い



年間休日120日以上、土日休み、有休消化率が高いという園は、プライベートの時間をしっかり確保できるため保育士さんの満足度も高いでしょう。また、人員配置がしっかりしている園は代休や有休を取得する際にも休みが回りやすく、心身ともに余裕を持って働ける環境と言えます。

保育士バンク!があなたの就活・転職をお手伝いします


人間関係が良好



職員同士の仲が良い園は離職率が低いところが多いようです。ただし、人間関係が良好というよりも、学生サークルのような仲の良さではありません。園長のリーダーシップのもと、子どもや職員のために言うべきことはしっかり言い合える、風通しのよい職場環境が大切でしょう。こうした職場の雰囲気は仕事のしやすさにも影響します。


「他の条件が良くても、人間関係が良くないと耐えられない」という人もいるほど。職員間の雰囲気は、子どもの様子にも伝わることも多いため、保育園で長く働くために、人間関係の良さはとても重要と言えます。

低離職率の求人を保育士バンクで見てみる

低離職率の保育士求人一覧


働きやすい制度がある



産前産後休暇、育児休暇、時短勤務制度など、結婚や出産などのライフイベントがあっても、仕事を続けられる制度が整い、またその利用率が高いことが離職率の低さにつながります。こちらは制度があるだけではなく、実際に利用されているかというのが重要なポイントです。


実際に低離職率の園を探すポイント



どんなお仕事でも、離職率は実際の求人票では公開されていないことが多いです。
そこで、求人票や園見学でチェックしたいポイントを、前章と同じように「給料が安定している」「残業が少ない」「休みが多い」「人間関係が良好」「働きやすい制度がある」の5項目に沿って考えてみました。


給料が安定している


残業代は固定支給なのか、別途支給なのか



残業代は毎月決まった額なのか、給料とは別途に支給されるのかは、応募する前にきちんと確認しておきましょう。固定支給である場合、何時間相当が含まれているのかも確認した方がよいでしょう。また固定支給の場合は、その時間を超えた分は別途支給、となっていなければ、サービス残業をしてしまう可能性もあります。残業代の支給方法と、残業時間との兼ね合いも併せて確認してみましょう。


残業が少ない


年間行事の数



行事の数に比例して準備作業にかかる時間も増えるので、たくさん行事を開催する園では保育士さんの負担が増えてしまいます。園を訪れた際に、年間の行事計画表を見せてもらって行事の数を確認したり、力を入れている行事を聞いてみると、行事に関わるおおよその忙しさを把握しやすいでしょう。近年では、行事の情報をウェブサイトに掲載している園も多いので、園の公式サイトなどの情報も参考にしていきましょう。


壁面の装飾の凝り具合



壁面装飾が細かいところまで凝った作りになっていたり、短いスパンで装飾を変えるなどして製作物にこだわっている園は、持ち帰り残業が多い可能性があります。園見学の際にどのくらいの期間で変えるのか探りを入れたり、持ち帰り残業がどのくらいあるのか確認してみましょう。


書類の作成方法



事務作業の多い保育士さんですが、製作物の他に持ち帰り残業でやることのもう一つが、書類作成です。保護者向けのおたよりや、保育計画、週案などの大量の書類を作成するにあたり、パソコンやタブレットを取り入れているようであれば、持ち帰り残業は少ない可能性があります。


残業の少ない事業所内保育施設



企業内保育園や病院内保育園は園児数が少ないので、保育経過記録や製作物などの仕事の負担が少なく、残業が少ない施設が多い傾向にあります。また行事も少なく、衣装を作ったりたくさん練習をしたりということもありません。残業の少なさを最優先にしたい場合は、事業所内保育施設にしぼって転職先を探してもよいかもしれませんね。


休みが多い


週休2日なのか、「完全」週休2日なのか



「週休2日」と「完全週休2日」の表記の違いは見落とされがちですが、大きな違いがあります。完全週休2日の場合は週に必ず2日休みを取ることを保証されていますが、週休2日の場合は、週に1日しか休みを取れないこともある、ということを含んでいます。また、完全週休2日≠土日休みということも認識しておきましょう。


年間休日120日は有給休暇を含んでいるか



「年間休日120日」という記載の園の中には、120日の中に有給休暇を含んでいる場合もあります。有給休暇の取得率が低ければ、実際に休める日数とのギャップが発生するかもしれません。初年度に付与される日数や取得率など、明示されていない場合は確認してみましょう。


職員の人数と園の休日をチェック



土日に開園して平日に代休取得という形を取っている園では、職員数が少ない場合、休みがうまく回らないことが考えられます。そうなると職員一人ひとりの負担も増えるほか、平等に休みが回らない場合には人間関係にも支障をきたしかねません。


休日保育を実施している園は職員の人数がしっかり確保されているか、平日の代休がきちんと取れているか、有給休暇が取りやすいか、チェックした方がよさそうです。


人間関係が良好


園見学で雰囲気をチェック



人間関係が良好かどうかは、園見学の短い時間だけではわかりにくいかもしれませんが、見学している間にできる限りしっかりチェックすることが大事です。複数担任のクラスを見て、そのクラス内での保育士同士のやりとりや、保育士の園長・主任とのコミュニケーションに注目してみましょう。また、どうしても気になる場合は、全員の人間関係を1から構築できる、新規園を選ぶのも一つの方法です。


平均勤続年数よりも、職員それぞれの勤続年数と年代のバランスをチェック



20代の職員とベテランの職員が多いという園は、中堅レベルになる前に辞めてしまっていたり、ベテランのパワーが強いという可能性も考えられます。その園の平均勤続年数だけを見ると定着率が高いようにも見えますが、勤続年数が浅い人が多く、入れ替わりが激しいという実情はその数字からは見えにくいです。職員の年齢層が20代~60代ぐらいまでと幅広くバランスのよい園ならば、そうした可能性は低いでしょう。


働きやすい制度がある


制度の実際の利用率はどうか



求人票には「産休・育休制度あり」「時短勤務OK!」と記載されている場合でも、実際には利用率が低かったり、園の雰囲気的に利用できないということもあるかもしれません。園見学の際には、これから産休に入る人や、復帰した人を、職員全員で支えるような環境であるかどうかにも注目してみましょう。産休や子育て中の職員がいるかどうかをさりげなくたずねてみるとよいですね。こうした制度を年功序列で利用する雰囲気があるなど、制約がある園も中にはあるようです。結婚や出産を考えている人は、育児休暇の取得率や、復職者がどのくらいいるかなど、園側にしっかり確認した方がよさそうです。


低離職率の保育園で、長く働くことを目指しませんか



同じ保育園で長く働くということは、キャリアアップや、給料、有給休暇が増えたりすることにもつながります。また、子どもたちや保護者にとっても、同じ先生たちが長く園にいてくれると安心できます。


給与も休みも完璧な低離職率の園、というのはなかなか見つけるのが難しいかもしれませんが、自分の中で一番に優先したい条件を大切にしながら、低離職率の園を探すポイントを参考に、定着率の高い園を探してみてくださいね。


関連する記事

保育士のキャリアアップ研修制度とは。受講条件や処遇改善とその実態

保育士のキャリアアップ研修制度とは。受講条件や処遇改善とその実態

2017年度に新しく導入された、保育士の昇格をサポートするキャリアアップ研修制度。新しい役...

保育士とは。保育士になるための資格取得の方法や国家試験と仕事内容

保育士とは。保育士になるための資格取得の方法や国家試験と仕事内容

保育士とは、保育所はじめさまざまな保育施設で、子どもたち一人ひとりの状況に応じて、子どもた...

絵本専門士とは。資格の取り方や仕事内容と活動、求人状況など

絵本専門士とは。資格の取り方や仕事内容と活動、求人状況など

絵本専門士とは、民間団体が管理・認定する資格の1つです。2014年度から導入された新しい資...

絵本専門士になるには。絵本専門士養成講座の申し込み倍率や難易度について

絵本専門士になるには。絵本専門士養成講座の申し込み倍率や難易度について

現在保育士さんなど、絵本にたずさわる仕事をしている人が注目している資格「絵本専門士」になる...

保育園の加配保育士とは。補助金や制度について

保育園の加配保育士とは。補助金や制度について

保育士の加配という言葉を聞いたことはないでしょうか。主に障害児保育を実施する保育園に関する...

特集コラム一覧

プロ厳選!プレミアム求人

保育士求人を探す

コラム記事を探す

ランキング記事

【10の姿】改定保育指針のポイント 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 1
【10の姿】改定保育指針のポイント 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
保育士とは。保育士になるための資格取得の方法や国家試験と仕事内容 2
保育士とは。保育士になるための資格取得の方法や国家試験と仕事内容
認可保育園と認可外保育園の違い。制度や基準、保育料金について 3
認可保育園と認可外保育園の違い。制度や基準、保育料金について
保育士の給与事情。平均給料や、今後の賃金引き上げについて 4
保育士の給与事情。平均給料や、今後の賃金引き上げについて
「なめられない保育」はもうやめよう(前編) 5
「なめられない保育」はもうやめよう(前編)

新着記事

【動画】大道芸人になった気分を味わおう!紙皿まわし
【動画】大道芸人になった気分を味わおう!紙皿まわし
【動画】ハロウィンの遊びは輪投げで決まり!ハロウィン輪投げの作り方
【動画】ハロウィンの遊びは輪投げで決まり!ハロウィン輪投げの作り方
【動画】画用紙一枚で簡単にできる、ハロウィンの壁飾り
【動画】画用紙一枚で簡単にできる、ハロウィンの壁飾り
【動画】なんの音かなゲームをしてみよう!
【動画】なんの音かなゲームをしてみよう!
【動画】出し物にも最適なシルエットクイズをやってみよう
【動画】出し物にも最適なシルエットクイズをやってみよう

カテゴリー

注目の求人

社会福祉法人つぼみ会

勤務地
東京
職種
保育士

株式会社Kids Smile Project

勤務地
東京 神奈川ほか
職種
保育士ほか

株式会社アソシエ・インターナショナル

勤務地
東京 神奈川
職種
保育士
株式会社第一住宅 みらいく保育園

株式会社第一住宅 みらいく保育園

勤務地
東京
職種
保育士
社会福祉法人興善会

社会福祉法人興善会

勤務地
東京
職種
保育士ほか
社会福祉法人妙泉会

社会福祉法人妙泉会

勤務地
東京都
職種
保育士
フェア 新卒特集 保育士バンク!チャンネル【公式】