就職・転職活動中の保育士さんの中には、社員寮や社宅の入所を検討している方も多いよう。特に「地元を離れて新天地で就職・転職しよう!」と考えている方にとって、そもそも勤務先が寮ありなのかというのは気になりますよね。今回は保育士の社員寮の概要や入所した場合のメリット・デメリット、住宅手当などの制度内容などを詳しく紹介します。
Paylessimages/stock.adobe.com
■目次
保育士の社員寮はある?
保育施設の中には首都圏や主要首都を中心に社員寮や社宅制度を用意している法人があります。転職や就職活動の際、地方出身者の方などは入所を検討する保育士さんが多いかもしれません。
まずは社員寮の概要について詳しく見てみましょう。
寮のタイプ
保育士向けの社員寮は、以下のようにさまざまなタイプがあります。
- 学生寮のようなトイレや風呂が共用のタイプ
- 自分で自由に選び、アパートの部屋を寮として利用するタイプ
- あらかじめ勤務園が借り上げ契約をした部屋を寮として利用するタイプ
また、園で契約している不動産会社を通して部屋を選ぶ場合もあるようです。
多様なタイプがあるため、求人票に「寮完備」「社員寮利用可」などと記載しているケースは、事前にどのような寮なのか確認することが大切です。中には社員寮を紹介している動画を用意した園もあるため、チェックしてみるとよいでしょう。
社員寮の家賃相場
一般的な社員寮は通常の家賃相場の20~50%だと言われているようです。そのため、保育士向けの社員寮も安く設定していることが考えられます。中には無料で貸出している園もあれば、1万円前後で借りられる場合もあるようです。
また、自分で部屋を選べるタイプの借り上げ社宅では、家賃+共益費込みで82000円まで補助が受けられるケースもあります。社員寮ありの気になる求人を見つけた場合は、その地域の家賃相場を調べ、寮の金額と比較するとよさそうです。
保育士が社員寮に入所するメリット・デメリット
miya227/stock.adobe.com
保育士さんが社員寮に入所した場合のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
社員寮に住む場合、以下のようなメリットが挙げられます。
- 無料及び格安の家賃で住むことができる
- 家具や家電つきの部屋がある
- 同僚同士の交流が活発になる可能性がある
- 防犯面で安心できる
- 利便性が高い可能性がある
社員寮は保育施設が家賃の一部または全額を負担してくれるため、生活費を安く抑えることができるでしょう。そのうえ、「給食無料」「保育補助あり」といった園で働くと食費を抑えられるというケースもありそうです。
また、社員寮は職場に近い場合が多く、早朝保育や夜間保育などがある保育士さんにとっては通勤しやすいという点が大きなメリットになるでしょう。
デメリット
社員寮に住む場合、以下のようなデメリットが挙げられます。
- 風呂やトイレが共用の可能性がある
- 仕事とプライベートが区別しにくい
- 部屋の家具や内装などのレイアウトを変更できない場合がある
この他に「食事や洗濯をする時間決まっている」「ゴミ出しが当番制」など規定があるケースもあるため、生活の自由度の低さに不満を感じる方もいるかもしれません。
ただ、地方出身者などは同僚といっしょに住むことができるという安心感があるでしょう。新人時代は寮で過ごし、生活が安定してから引っ越すというのもひとつの手段ですね。
▼今の職場に不満がある!住宅手当なしなど労働条件を見直したい方はこちら
保育士が社員寮つきの求人を探す方法
保育士さんが社員寮つきの求人を探す方法を詳しく紹介します。
保育士専門の求人サイトを活用
保育士専門の求人サイトではさまざまな条件で希望の求人が検索可能です。
「寮つき」「福利厚生充実」「住宅手当支給」などの検索ワードを入力して探すとよいでしょう。
また、「上京者歓迎」「住宅補助あり」などの住宅関連の制度が充実した保育施設を紹介しているケースもあります。社宅や寮を完備した求人を見ることができるため、チェックしてみるとよさそうです。
転職エージェントに相談
polkadot/stock.adobe.com
地方から首都圏や主要都市の就職・転職を考えている方は園選びに迷うこともあるでしょう。その際は転職エージェントを活用するのも一つの方法です。
寮や社宅ありの求人はもちろん、あわせて園の特色や勤務内容なども詳しく紹介してくれるため、安心して勤務先を探すことができそうです。
保育士バンク!では各地域のキャリアアドバイザーがあなたの希望に沿って職場をご紹介いたします。「寮あり」「住宅手当あり」など住居の福利厚生が充実した保育施設などもご提案!まずは相談してみませんか?
保育士が活用できる!!住宅支援制度
最後に保育士さん向けの住宅関連の支援制度について紹介します。
借り上げ社宅制度
保育士宿舎借り上げ制度とは、事業者が物件を借り上げて社員に対して家賃を安く設定いて行われます。
して貸し出す制度です。保育業界では市町村ごとに「保育士宿舎借り上げ支援事業」に基づいて行われます。市区町村ごとに月額82,000円を上限に月額の補助金額が設定されています。
対象者は「採用された日から起算して9年以内の常勤の保育士(2022時点)」となります。ただ、全国すべての市町村で行われているわけではないため、各自治体に確認する必要があるでしょう。
▼保育士宿舎借り上げ支援事業について詳しく知りたい方はこちら
住宅手当(家賃補助)
Paylessimages/stock.adobe.com
住宅手当とは、福利厚生の一環として毎月の給与以外に保育士さんが住む住居に対して手当が支給されることを言います。中には「家賃補助」と記載している園もあります。
各園で設定の有無に違いがあるため、求人票をチェックするとよいでしょう。
住宅手当があることで生活費が抑えられるというメリットがあり、保育士さんにとって魅力的な福利厚生ですよね。
▼保育士の住宅手当について詳しく知りたい方はこちら
社員寮や住宅手当などの福利厚生が充実した保育園を見つけよう
求人票に「社員寮完備」「住宅手当あり」といった文言が記載している園は職員への福利厚生が手厚い園と言えるでしょう。
転職先を見つける際はその点も含めて、自身の希望条件に合った園を探すことが大切です。
保育士バンク!では、保育業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの希望条件をもとにぴったりの求人をご紹介いたします。
- 社員寮がある求人を知りたい
- 住宅手当や育休制度など福利厚生が充実した園で働きたい
そんな希望やお悩みを持つみなさん、この機会に保育士バンク!を活用してみませんか?