保育園で子どもたちとハロウィンパーティーを楽しみましょう!クイズやゲーム、手作りの衣装を製作するなど、イベントを盛り上げられるとよいですね。今回は、ハロウィンに向けての事前準備や行事を楽しむゲーム・製作・仮装アイデアなどをご紹介します。ハロウィンの由来やねらいなども紹介しているので参考にしてくださいね。

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■目次
ハロウィンの由来とは?
今では大衆的なイベントの一つとして定着しつつある「ハロウィン」。
ハロウィンとは10月31日に行なわれるお祭りで、キリスト教の祝日である「万聖節」の前夜祭にあたる日です。古代ケルト民族が行なっていた「サウィン祭」という秋の収穫祭が起源であると言われています。
古代ケルトでは、10月31日はあの世とこの世の境目がなくなり、先祖の霊と悪い霊が共にやってきて、人間に悪さをすると恐れられていました。
そこで、人間が仮装をしたり、ジャック・オー・ランタンを飾ったりして、悪霊を追い払うようになったそうです。やがて宗教的な意味合いが薄れ、秋の行事としてさまざまな国でお祭りを楽しむようになりました。
保育園でも華やかなパーティーとなるように、手作りの衣装で仮装をしたり、ゲームやクッキングをしたりして、子どもとハロウィンを楽しみましょう。
保育園でハロウィン行事をするねらい
保育園でハロウィン行事を行なうことには、以下のようなねらいがあるようです。
- 季節の行事や遊びも関心を持つ
- 海外の行事や文化について興味を持つ
- 友だち同士や大人との交流を楽しむ
- 仮装通して表現力を養う
ハロウィンは秋の収穫祭であるため、行事を通して季節に触れたり作物の大切さを学んだりすることができるでしょう。
また、イベントを楽しむだけでなく、異文化のできごとにふれることで海外への興味や関心を抱くことにつながりそうです。
このようなねらいを意識して、手作り衣装やお菓子配り、ゲームなどといった行事内容を考えるとよいかもしれません。
保育園でのハロウィンに向けた準備と導入方法
ここでは、保育園でのハロウィン行事をより楽しんでもらうための事前準備と、子どもたちへの導入方法を紹介します。
事前準備
ハロウィンパーティーを開く前にしておきたい準備を紹介します。
装飾をしよう
保育園内をハロウィン仕様の飾りで装飾しましょう。
たとえば、子どもたちが作った壁画製作を壁に貼りつけたり、手作りのかぼちゃやコウモリのモビールを吊るしたりすると、ハロウィンらしい雰囲気を作ることができそうです。
保育室や廊下などにも飾りつけをすれば、子どもたちはワクワクした気持ちで行事に参加してくれるかもしれません。
手作り衣装を作ろう
ハロウィンの楽しみ方の一つに仮装が挙げられます。
保育園のハロウィン行事でも、子どもたちと仮装を楽しむために、衣装を手作りしてみましょう。
魔女やドラキュラなどテーマを決めてお面やマント、帽子などの製作をすれば、子どもたちがハロウィンイベントをいっそう楽しむことができそうです。
先生が出し物をする際も衣装を用意すると、園児がよろこんでくれそうですね。
お菓子を用意しよう
子どもたちがハロウィンイベントで楽しみにしていることといえば、先生たちからお菓子をもらうことかもしれません。
そこで、保育園でお菓子を用意して、子どもたちにハロウィンの文化を知ってもらいましょう。
その際、「トリックオアトリート」と言うことで、お菓子をもらえるようになるということもあわせて伝えられるといいですね。
また、子どもたちとクッキングでクッキーやケーキなどを手作りすると行事がさらに盛り上がりそうです。園児が作りやすいように簡単なレシピを用意しておくとよいですね。
子どもへの導入方法
ここでは、ハロウィンについて子どもたちへ導入する方法を紹介します。
ハロウィンの絵本を読む
ハロウィンを題材にしたお話の絵本を読んでみましょう。
ハロウィンの由来を分かりやすく説明してくれるものや、魔女やかぼちゃをテーマにしたもの、ハロウィン行事に向けてクッキングを楽しむものなど、いろいろなストーリーの絵本があるようです。
絵本を読み聞かせすれば、子どもたちは楽しみながらハロウィンに関心を持ってくれるかもしれません。
ハロウィンについて簡単な言葉に言い換えて説明する
子どもたちが理解しやすいように、ハロウィンについて簡単に言い換える例を紹介します。
【ハロウィンにまつわる言葉の言い換え例】
ハロウィンを説明するときには、子どもたちにとって少し難しそうな言葉を、以下のように簡単に言い換えてみましょう。
- トリックオアトリート:お菓子をくれなきゃいたずらするぞ
- 大晦日:〇〇年の最後の日
- 仮装:まねっこ
- 先祖:みんなよりずっと前に生きていた人たち
以下は、子どもたちからの質問を想定した説明の例になります。
実際に答えるときは、簡単な言い換え例も活用しながら説明してみてくださいね。
<Q1>ハロウィンはどんなことをする日なの?
ハロウィンはもともと、秋にたくさん美味しい食べ物が採れたことをお祝いする日だったんだよ。だけど、悪いおばけがいたずらしにやってくるから、みんなでびっくりさせて追い払おう。
<Q2>ハロウィンにはどうしてかぼちゃがあるの?
ハロウィンの日にかぼちゃを飾ると悪魔やおばけが怖がって逃げていくんだって。保育園でもみんなでいっしょに作ってみようね。
このように、ハロウィンの日を子どもたちにわかりやすく話す方法を考えて、説明するとよいでしょう。
ハロウィンクイズをする
子どもたちがハロウィンについて興味を持てるように、出し物としてクイズをしてみるのはいかがでしょうか。簡単なクイズ例を紹介します。
Q1.いつもは緑色の見た目をしているのに、ハロウィンになるとオレンジ色になるものなんだ?
A.かぼちゃ
Q2.身体の骨だけで動くおばけの名前はなんだ?
A.がいこつ
Q3.「トリックオアトリート」と言われたら、どんなことをする?
A.お菓子をあげる
このようなクイズをすることで、子どもたちはゲーム感覚でハロウィンについて知ることができそうですね。
また、クラスの壁面にクイズをかいておくと、みんなで考えるきっかけになりそうですね。
次に保育園のハロウィン行事で楽しめるゲームや製作、仮装のアイデアを紹介します。
保育園のハロウィン行事:ゲームのアイデア
ハロウィンパーティーで楽しめるゲームのアイデアを紹介します。
スタンプラリー
ハロウィン行事にちなんだスタンプラリーを楽しみましょう。やり方の一例は次の通りです。
【スタンプラリーのやり方】
1.先生が輪投げやすごろくなどのゲームを用意して、園内にチェックポイントを設定します。
2.子どもたちがグループごとにチェックポイントのゲームをクリアして、カードにスタンプをもらいます。
3.全てのスタンプを集めたら、「トリックオアトリート!」と言ってお菓子をもらいます。
先生は、事前にスタンプラリーの台紙とチェックポイントの地図を準備しておきましょう。
おばけや魔女に仮装した先生を見つけたら、じゃんけんやしりとりなどのミニゲームに勝つとスタンプがもらえるというルールを設定するのも楽しそうです。
かぼちゃの福笑い
お正月の定番遊びである福笑いをハロウィンバージョンにアレンジした、かぼちゃの福笑いで遊んでみましょう。
先生は、オレンジ色や黄色の画用紙で大きなかぼちゃの形を切り抜き、黒い画用紙で顔のパーツを用意しておきます。1人でも楽しむことができますが、3~4人ぐらいのグループで協力して遊んでもいいですね。
パーツを正しい位置に置いて達成感を得たり、できあがったへんてこな顔を見て面白がったりと、こどもによってさまざまな楽しみ方があるでしょう。
キャンディ探し
ハロウィンならではのキャンディ探しゲームをしてみましょう。
事前にカラーセロハンなどで作ったキャンディとお菓子を入れるバッグを用意して、保育室のいろいろなところにキャンディを隠し、たくさん子どもたちに見つけてもらいましょう。
キャンディの大きさを大・中・小の3種類用意し、点数制にしても盛り上がりそうです。
個人戦でもチーム戦でもどちらでも楽しめます。チームで遊ぶ際には、分担をしたり役割を作ったりと、友だち同士が協力できるような工夫をするとよいかもしれませんね。
保育園のハロウィン行事:製作
ハロウィン行事に親しみを持てるような製作をまとめました。子ども向けの簡単なアイデアと少し工程が難しい先生向けのアイデアに分けてお伝えしますね。
子どもと作る製作
ここではパーティーを盛り上げる子ども向けの簡単な製作アイデアを解説します。園児といっしょに工作を楽しんでみてくださいね。
かぼちゃのモビール飾り
保育園を飾り付けるハロウィンらしいモビールの製作を紹介します。
<用意するもの>
- 画用紙(オレンジ)
- タコ糸
- はさみ
<製作のポイント>
3歳児後半から4歳児くらいの子どもであれば、線に沿って口の部分を切ることができるかもしれません。しかし、目の部分は少し切りづらいため、三角形に切った画用紙やシールなどを貼りつけるとよさそうです。
キャンディバッグ
もらったお菓子を詰められるキャンディバッグを作ってみましょう。
<用意するもの>
- 画用紙(オレンジ) 1枚
- 紙コップ 2個
- セロハンテープ
- はさみ
<製作ポイント>
年長クラスの子どもであれば、先生が画用紙に目印の線を引いておけば、その線に沿って画用紙を切ることができるかもしれません。
紙コップの側面をオレンジ色に塗っておけば、よりかぼちゃに近い見た目になりそうですね。作り終わったら、ハロウィンパーティーで配られるお菓子を入れて楽しんでみましょう。
ペーパーパンプキン
新聞紙と折り紙で簡単に作れるかぼちゃの置物の製作を紹介します。
<用意するもの>
- 紙コップ
- 新聞紙
- 画用紙(黒、オレンジ)
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
<製作ポイント>
先生は、紙コップの側面に切る際の目印となる線をかいておきましょう。
かぼちゃのふんわりをした立体感を出すために、新聞紙は丸めすぎないのがポイントです。
飾りとしてつけた帽子は、扇形に切った画用紙を丸めて、丸く切った画用紙を貼りつければ簡単にできあがりますよ。
先生向けの製作
ここでは先生向けの製作を紹介します。
半紙で作るジャック・オー・ランタン
<用意するもの>
- 半紙 3~5枚程度
- 水 コップ半分程度
- 絵の具
- 筆
- 風船 1個
- 紙コップ 1個
- ゴム手袋
- 重り
- セロハンテープ
- はさみ
- 接着剤
<製作ポイント>
接着剤と絵の具を混ぜた液は、少しずつ風船に塗ると垂れることがなくきれいに仕上がるでしょう。また、半紙同士にすきまができないように貼り、色を定着させるために、うえから再度塗り直すのもポイントです。
乾燥させるために一晩寝かせる必要があるので、余裕を持って作っておくとよさそうですね。
おばけとうろう
ゆらゆらと動くおばけをモチーフにしたとうろうの製作です。
<用意するもの>
- ペットボトル 1本
- アイロン
- トレーシングペーパー
- タコ糸40cm程度
- 割りばし 1本
- ライト
- キリ
- はさみ
- セロハンテープ
<製作ポイント>
動画ではペットボトルにトレーシングペーパーを貼りつけてからおばけの顔をかいていますが、側面にかくのは難しいかもしれません。そのため、先に顔をかいておくとよいでしょう。
また、トレーシングペーパーを上下とも波型に切って貼りつければ、かぼちゃのとうろうにもアレンジできそうですね。
ハロウィンカップ飾り
<用意するもの>
- プラスチックカップ 1個
- プラ板 12cm×8cm 2枚
- タコ糸 40cm×2本
- 折り紙 7.5cm角 2枚
- 穴あけパンチ
- トースター
- コンパス
- キリ
- 油性ペン
- はさみ
<製作ポイント>
プラ板に熱を加えることを想定して、少し大きめに絵をかくことがポイントになります。
おばけやかぼちゃといっしょに鈴をつければ、揺れると音が鳴る飾りにもなりますね。
保育園でのハロウィン行事:仮装
ハロウィンパーティーでの仮装や出し物などに使える手作り衣装のアイデアを紹介します。
かぼちゃのお面
画用紙で作るかぼちゃのお面の製作を紹介します。
用意するもの
- 画用紙 1枚
- ゴムひも 40cm
- ペン
- パンチ
- はさみ
製作のポイント
折り紙と同じ要領で画用紙を折って作れるため、幼児クラスの子どもであればチャレンジできるでしょう。
オレンジ色以外にも子どもたちに好きな色を選んでもらい、カラフルな画用紙を使って一風変わったかぼちゃのお面作りをしてみてもいいかもしれませんね。
ハロウィンほうき
魔女の仮装のアイテムとして使えるほうきを手作りしてみましょう。
用意するもの
- 新聞紙 1枚
- PEテープ
- ビニールテープ
- セロハンテープ
- はさみ
製作のポイント
柄の部分を差し込むために、PEテープは軽めに束ねておくのがポイントです。
このほうきは、新聞紙を巻いただけなのでそこまで強度がありません。そのため、新聞紙を何枚か重ねて巻くと、しっかりしたほうきに仕上がりそうです。
魔女の帽子とマント
魔女の帽子とマントの手作り衣装を紹介します。
用意するもの
【魔女の帽子】
- 黒い画用紙6枚
- 25cmの紐
- 8cmの紐
- クレヨン
- セロハンテープ
- はさみ
【マント】
- ごみ袋(黒) 1枚
- セロハンテープ
- リボン
- ストロー
- はさみ
製作のポイント
先生は、あらかじめ帽子を作るときに必要になる画用紙のパーツを用意しておきます。
ゴミ袋を切るときは、しわが寄らないようにした状態にすると切りやすくなることを、子どもたちに伝えましょう。また、リボンを穴に通す工程は、手元をくしゃくしゃに縮めながら行うと通しやすくなりますよ。
子どもたちと保育園でのハロウィンを楽しく過ごそう
今回は、保育園でのハロウィン行事のねらいやゲームや製作、仮装などイベントを楽しめるアイデアを紹介しました。
ハロウィンは、子どもたちが異文化に触れることができる行事のひとつです。かぼちゃやおばけなどのお面や衣装の製作、クッキングなどをして、パーティーを楽しむことができるように工夫するとよいかもしれません。
今回紹介したアイデアを取り入れて、子どもたちと保育園でのハロウィン行事を楽しんでみてくださいね。
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