2歳児の運動遊び。保育に役立つ、マット運動やサーキットなど室内外のアイデア

2歳児の運動遊びのアイデアについて知りたい保育士さんもいるでしょう。そこで今回はマットやサーキット遊びなど、室内外で身体を動かして楽しめるアイデアを紹介します。あわせて、2歳児の運動遊びを行う際に配慮する点や、保育士さんが援助するポイントについてもまとめました。


ボールで遊ぶ子ども

HappyChildren/shutterstock.com

 

2歳児の運動遊びを行うねらい

2歳児の保育において、どのような運動遊びを行うとよいのでしょうか。

 

2歳児になると歩行が安定するようになり、自由に走れるようになったり高いところから飛び降りられるようになったりと、運動能力が発達する様子が見られるでしょう。

 

また、活発に動き回れるようになることで自分でしたいという好奇心が高まる半面、自己主張が強くなりイヤイヤ期に入る子どももいるかもしれません。活動に入る前に保育士さん同士で見本を見せて楽しさが伝わるように、導入を工夫することも大切なポイントになりそうです。

 

2歳児に運動遊びを取り入れることには、次のようなねらいが挙げられます。

 

  • いろいろな運動に楽しみながら取り組む
  • できたときの達成感を味わい、自信につなげる
  • 友だちに興味を持ち、真似をしながら一緒に取り組む
  • 全身を使った遊びを繰り返し楽しむ

 

2歳児は行動範囲が広がる年齢でもあるので、ケガをしないよう保育士さんは一層の注意が必要となります。より安定させて身体を動かせるように、マットやフラフープなどの道具を活用した運動遊びを取り入れるとよいかもしれません。

 

運動遊びをする際に活動におけるねらいを明確にすると、保育指導案を作るときも方向性が見えてきて、立てやすくなるかもしれませんね。

【室内】2歳児の運動遊びのアイデア

室内でも楽しめる、2歳児の運動遊びのアイデアを見ていきましょう。

 

マット遊び

 

2歳児が室内で楽しめる、マット遊びを紹介します。

ゆりかご

マットの上で膝を抱えて丸まり、前後左右に身体を揺らして遊びましょう。

 

保育士さんが子どもの手を膝に補強するなどの補助をすると、子どもは膝を抱えやすくなり身体をユラユラ揺らしやすいかもしれませんね。

いもむし

手を上に伸ばし、身体がまっすぐになるようマットの上で横になります。

 

マットの端から端まで身体を曲げないように意識しながら、ゴロゴロ転がりましょう。

 

ボール遊び

 

新聞紙でバットを作り、室内で野球ごっこを楽しみましょう。野球ボールに見立てた軽くてやわらかいボールを用意します。

 

子どもにバットを持たせ、保育士さんはバットに当たるようボールをそっと投げましょう。バットの振り方はあらかじめ保育士さんが見本を見せると、子どもはよろこんでマネをするかもしれません。

 

フラフープ遊び

 

フラフープを一列に並べます。フラフープを踏まないようフラフープの中を渡り歩いてみましょう。好きなフラフープを拾って身体をくぐらせるのも楽しそうですね。

 

2歳児になると両足跳びや片足立ちができるようになる子がいるかもしれません。フラフープの中に両足ジャンプをして入るなど、成長に見合った動きを取り入れながら遊べるとよいでしょう。

 

サーキット遊び

 

サーキット遊びとは、さまざまな道具を組み合わせたコースを設置し、周回しながら運動遊びが楽しめる活動です。2歳児ではマットやフラフープ、やわらかくて軽い小さなボール、縄跳び、低めの平均台などを活用するとよいでしょう。

 

マットの上をうさぎのようにジャンプをしながら進んだり、縄跳びを床の上に置いてクネクネ道を作ったり、小さなボールで的当てをしたりして、子どもが興味を持ってやってみたいと思えるようなコースが作れるとよいですね。

 

平均台は保育士さんが手を繋いで渡るなど、子どもの能力に合わせてフォローをするとよいでしょう。安全のため周りにマットを敷くことも忘れないようにしたいですね。

 

ゲーム性のある遊び

 

2歳児が室内で楽しめる、ゲーム性のある運動遊びを紹介します。

チリ紙ゲット

保育士さんがチリ紙を上からふわりと落とします。予測不能な落ち方をするチリ紙を子どもがキャッチをして遊びましょう。何枚つかまえることができるのかを競ってもよいですね。

 

うちわを使ってチリ紙に風をあてたり、より高いところからチリ紙を落としたりしても楽しそうです。

カード探し

あらかじめ動物や乗り物などの描かれたカードを2枚ずつ用意しておき、片方のカードを床に広げて並べます。保育士さんが子どもにカードを見せ、同じ絵の描かれたカードを見つける遊びです。

 

複数の子どもが同時にカード探しをしてもよいでしょう。その場合は大き目のカードを用意し、見つけたらみんなでタッチします。なんの絵が描かれているのか名称を確認し、絵の動物や乗り物に成りきって遊びましょう。いろんな物に成りきることによって、体全体を動かすことができるので、楽しめそうですね。

キャタピラー

段ボールでキャタピラの形を作っておきます。グループごとにクレヨンで好きな絵を描いたりシールを貼ったり、共同制作を楽しみましょう。

 

できたキャタピラーでグループ対抗リレーをします。キャタピラーのなかでハイハイをしながらゴールをめざしましょう。

【戸外】2歳児の運動遊びのアイデア

男子 後ろ姿

Kathy Matsunami/shutterstock.com

 

戸外で楽しめる、2歳児の運動遊びのアイデアを紹介します。

 

ボール遊び

 

2歳児が屋外で楽しめる、ボール遊びを紹介します。

ボール渡し

一列に並び、足を広げてトンネルを作りましょう。トンネルの下をボールが通るようにくぐらせて、隣の友だちにパスします。

 

ボールの大きさを変えたり、友だちとの距離を長くしたり、徐々に難易度をあげても盛り上がりそうですね。

あてっこ

園庭に大きな円を描いて、その中に子どもが入ります。保育士さんは枠の外からボールを転がし、子どもはあたらないよう円の中で逃げましょう。

 

子ども同士がぶつからないよう一緒に遊ぶ子どもの人数に配慮し、ボールは子どもが逃げられるよう静かに転がすよう調整するとよいかもしれません。

 

縄跳び遊び

 

マットを敷き、子ども2人で向き合って座ります。縄跳びを綱引きのように互いに引っぱり合って遊びましょう。

 

音楽に合わせてギッコンバッタンと動くと、リズム感も養われそうですね。

 

ゲーム性のある遊び

 

2歳児が室外で楽しめる、ゲーム性のある運動遊びを紹介します。

大玉転がし競争

子どもが手で持てないほど大きな玉を用意し、手で押しながら転がして遊んでみましょう。

 

2人ペアになりスタートからゴールまで息を合わせて大玉を運べるのか、グループで競っても楽しそうですね。

なんの形?

縄跳びなどで丸、三角、四角など、子どもが入れる大きさの枠を地面に作っておきます。保育士さんが形の名前を伝え、子どもは同じ形の中に入りましょう。何回か移動を繰り返して遊びます。

 

あらかじめ保育士さんが形を描いた画用紙を用意して、描かれた形を枠の中に運ぶルールにしても楽しいでしょう。

 

屋外という広さを活用して、移動距離を遠くするなど子どもの運動量に合わせて調整するとよいかもしれません。子どもがいろいろな形に興味を持つきっかけになるとよいですね。

2歳児の運動遊びにおいて配慮するポイント

2歳児が運動遊びを楽しむために、援助するポイントをお伝えします。

 

安全性を確保する

 

子ども同士が活動中にぶつからないよう子どもの動きを考慮し、子ども同士の距離を保てるようにルールを定めて遊ぶとよいでしょう。例えばサーキットでは回る方向を決めたり、前の友だちが終わってから進むなど約束をしたりするとよいかもしれません。

 

転倒したり落下したりする恐れのある場所には、あらかじめマットを敷いておくことも大切です。

 

軽くてやわらかい素材のものを選ぶ

 

使うボールは子どもにぶつかっても痛くないような、やわらかくて軽いものを用意しましょう。

 

遊びの内容により片手で持てる大きさなど、用意するボールのサイズを調整するとよいかもしれません。

 

目的地を明確にする

 

目的の場所を定めた活動の場合は子どもが迷わず進めるように、子どもの好きなマークを目印にするなどして目的地を分かりやすく示しましょう。

 

子どもが無理なく楽しめるよう、保育士さんが一緒につくなどしてフォローをするとよいかもしれません。

 

難易度を子どものレベルに合わせる

 

ルールのある遊びが子どもにとって難しいと感じるときには難易度を調整し、子どもが無理なく達成感を味わえるよう工夫するとよいでしょう。

 

戸惑っている子どもには個別に保育士さんがルールを分かりやすく説明をしたり、見本を見せながら一緒に取り組むなど、子どもが活動を楽しめるよう配慮をすると、今後の活動への意欲に繋がるかもしれません。

 

最低限の援助を心掛ける

 

2歳児になると自分でしたいという意欲が高まるでしょう。それでもまだ思うようにできず、苛立つ行動を起こすこともあるかもしれません。

 

子どもの気持ちを受け止めながら可能な限り子どもが自分でできたと思えるよう、「〇〇まで自分で頑張れるかな?」「〇〇まで自分でできるとかっこいいね。」という風に子どもへ声掛けをしたり、手を添える補助も最小限に留めることができるとよいですね。

2歳児が楽しめる運動遊びを取り入れよう

2歳児は自ら身体を動かすことを楽しみ、1歳児の頃に比べ行動範囲がグンと広がるでしょう。イヤイヤ期に入る子どももいるかもしれませんが、子どもの気持ちを受け止めながら、自分でできたことを認めてあげることで、自立に向けた援助に繋がるかもしれません。

 

室内だけでなく室外でも楽しめるような運動遊びを保育に取り入れ、子どもの好奇心の芽を育てましょう。

 

保育士さんが楽しく取り組む様子を子どもに見せるなど、活動に入る前の導入を工夫することで、子どもが興味をもって運動遊びができるかもしれませんね。

 

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