30代保育士の転職事情。理由や求められること、成功するためのポイント

30代になり、さまざまな理由から転職を考える保育士さんもいるのではないでしょうか。その際、転職先からどんなことを求められるのか、どんな心構えが必要なのか気になりますよね。今回は、30代保育士が転職を考える理由や失敗しないためのポイント、転職のメリット・デメリットなどについて紹介します。


保育士 metamorworks/shutterstock.com

30代保育士が転職を考えるタイミングとは?

30代で転職を考える保育士さんもいるのではないでしょうか。

 

働いている園が自分に合わないと感じたり、仕事疲れがなかなか抜けなかったりと理由はさまざまなようですが、実際にやり甲斐をもって子どもと接していたにも関わらず、保育の仕事が楽しいと思えなくなり、職場に行くのが苦痛になっている人もいるようです。

 

一般的に、30代保育士さんが転職する理由には以下のようなことが挙げられます。

 

  • 人間関係がうまくいかないとき
  • 園の価値観が自分の理想とずれていると感じたとき
  • 労働条件に不満を感じたとき
  • 結婚や出産など、家庭における環境が変わったとき
  • キャリアアップをしたいと考えたとき

 

30代保育士さんが保育園を変えたいと考える理由をみると、人生や仕事において次のステージへ進むための選択であることも少なくないようです。

そのなかで、30代からの転職は難しいのではないかと、他の園へ移ることを躊躇している方もいるかもしれません。

 

今回は、前向きに新たなステップを踏めるきっかけになるよう、30代保育士の転職についてまとめました。

まずは、具体的に30代保育士さんが転職を考える理由について見ていきましょう。

30代保育士が転職を考える理由

30代保育士が転職を考えるさまざまな理由について具体的に紹介します。

 

人間関係の悩み

 

仕事をするにあたって、職場の人間関係は働きやすさを左右する一因でしょう。

 

保育園は女性の保育士が多く、女性社会ならではのストレスを感じやすいのかもしれません。園長先生や保育間で気を遣ったり、子どもの保護者との信頼関係などで悩むケースも少なくないようです。

 

理想の保育方針との相違

 

自分の想い描いている保育と働いている園の保育方針にズレを感じた場合も、働き続けることが苦痛になる原因の一つかもしれません。

 

実際に、理想の保育がしたいという思いから、転職を考える人もいるようです。

 

給与が少ないことへの不満

 

長年働いても昇給が見合っていないと感じる保育士もいるでしょう。

 

子どものお世話以外にも、保護者対応や事務作業など、業務量が多いうえに残業が続くといった声も少なくありません。

 

仕事が大変な割に給与が少ないという理由から、転職を考える方も多いようです。

 

勤務条件の不満

 

会議や持ち帰りの仕事が多いなど、手当の出ないサービス残業が続くような場合も転職を考える一因となるケースが多いよいです。他園の勤務条件についてどのような違いがあるのか興味をもつこともあるでしょう。

 

労働時間が長かったりすると、もっとプライベートの時間を充実させたいと考えることもあるようです。

 

身体の不調

 

保育士は体力を消耗する仕事です。勤めている保育園の働き方が自分に合わず、体調を崩す人もいるようです。

 

ほかにも職場の人間関係などから生じるストレスから精神的に不安定になったり、業務中にケガを負ったりと、あらゆる要因により健康面に問題を抱えて転職を考える場合もあるのかもしれません。

 

他の仕事への興味

 

30代は、保育以外の新たな道を見つける可能性も充分あります。

 

他業種の仕事に興味をもったり、保育園で働いた実績を活かせる他の仕事に就きたいと考えたりする人も少なくないようです。

 

キャリアアップのため

 

保育園で数年働いた経験を活かし、主任や園長へステップアップしたいと考える人もいるようです。事務的な仕事が増えるかもしれませんが、役職に就くことで給与の上乗せも期待できるかもしれません。

 

なかには、思い切って保育園を開業しようと考える人もいるそうです。

 

生活の変化

 

結婚や妊娠、出産を機に転職を考える割合は、保育士という女性の多い職場なだけに増えている傾向にあるようです。産休や育休の取得が難しい場合は一旦離職せざるをえないでしょう。

 

また配偶者の転勤により転居を強いられ、止む無く保育園を転職することもあるそうです。

30代保育士が転職する際のメリット・デメリット

保育室

ChiccoDodiFC/shutterstock.com

 

30代保育士が他園に転職する場合のメリットとデメリットについて紹介します。

 

メリット

 

実務経験を活かせる

保育園で働いてきた経験は、自分にとってかけがえのない財産となっているはずです。子どもや保護者と接する際など、新人の頃の自分と比べてどのような気の利いた言葉がけをするといいのか身についているのではないでしょうか。

 

絵本を読んだり、子どもを寝かしつたり、保育のあらゆる場面で経験を活かすことができそうですね。

即戦力になる

保育園生活の一日の流れなどは転職先の園でもそれほど違いはないでしょう。保育園ならではの生活リズムに慣れているところからスタートできるため、戸惑うことは少ないかもしれません。

 

新たな園に移ってもすぐ即戦力として働けるのは、アピールポイントにもなるでしょう。

若い保育士の模範になれる

いままで保育の経験を積んできたことにより、新人として働きながらも保育で模範となる部分があるはずです。

 

分からないところは新人という立場から周りに頼りつつ、ほかの保育士の見本として働けるのではないでしょうか。

給与面で待遇がある

保育園によっては経験年数により、給与加算がされる場合もあります。

 

どの程度基本給に上乗せされるのかなど、事前に調べておくとよいかもしれません。

キャリアアップを目指せる

保育士として経験を積んだことで、最初から主任や園長などの役職を狙うという選択もあります。その場合は役職手当などがもらえる場合もあるので、給与面の不満も改善されるかもしれません。

 

役職の求人情報もあるので、気になる人は最初からキャリアアップを視野に入れて転職先を探してみてもよいでしょう。

 

デメリット

 

プレッシャーを感じることも

子どもと接する保育に限らず、書類作成などの事務処理経験なども経験者だからと頼られることもあるでしょう。30代保育士は実務経験が豊富なことから、新人として働いていながらも期待されプレッシャーを感じることがあるかもしれません。

 

採用側の期待に応えられるよう、就活期間中に苦手な部分があれば改善に向けて準備をしておくとよいかもしれませんね。

体力面の不安

保育士はしゃがんだり立ったり、子どもを抱いたり、子どもと一緒に踊ったり走ったりと、身体を動かすことの多い仕事といえます。

 

20代のときに比べると、体力的にきついと感じてしまうことがあるかもしれません。

新人としての自覚を持つこと

いまの園では若い保育士のお世話係をするなど上の地位にいた保育士さんであっても、転職後は新人となります。そのため、新人として振る舞うことに抵抗を感じることがあるかもしれません。

 

園のやり方に多少疑問を抱くことがあっても、園の方針に従いながら働くことは大切なポイントかもしれません。

年齢制限がある場合も

公立保育園の募集は30歳前後となっているようです。希望する園でもあっても年齢制限により働けないことがあるかもしれません。

 

地域によって定められている年齢制限は異なるので、気になる方は調べてみるとよいかもしれません。

30代保育士が転職先で求められること

保育士と保護者 milatas/shutterstock.com

一般的に30歳になると、転職が難しくなるのではと感じることがあるかもしれません。その一方で、保育士の場合は30代での転職は最も有利、という声も聞かれます。

 

30代保育士さんに採用者側が期待している、いくつかの点を紹介します。

 

実務経験

 

保育の現場では経験値によって、子どもや保護者との接し方に違いが表れることがあるかもしれません。

 

20代に比べて30代は保育経験が長く、採用者側も安心して雇えると感じるのでしょう。

 

精神的な安定感

 

保育現場に長年携わってきた30代保育士は、保育以外に保護者対応や事務的作業などあらゆる業務があることを理解しており、仕事の大変さも重々認識していることでしょう。

 

その経験値から、採用者側からは精神的に崩れにくいと期待される場合もあるようです。

 

責任感の強さ

 

20代に比べて長くいろいろ経験してきたぶんだけ、30代保育士は責任感があると見込まれるでしょう。

 

保育士は離職率が高い傾向にあり、長く働いてもらいたいとの理由で、責任感のある30代を見極めて採用するというケースもあるようです。

 

体力面への期待

 

20代の頃に比べると、体力面を不安に思う方もいるかもしれません。けれども採用者側は30代はまだまだ動けると期待しています。

 

30代だから体力に自信がないなどとネガティブに考えないことが大切です。実際、保育の現場は体力勝負であることは事実なので、できる範囲で日頃から身体を鍛えておくようにするとよいかもしれません。

 

キャリアアップに対する姿勢

 

30代保育士はその経験値の高さから、例え新人として採用となっていても役職へ期待されていることも珍しくないでしょう。

 

転職して間もなく現場で頼れる即戦力として、若い保育士の取りまとめ役などを任されることがあるかもしれません。

30代保育士が転職に成功するためのポイント

30代保育士が転職に失敗しないための秘訣についてまとめました。

 

転職理由を明確にする

 

いまの保育園を辞めたいと思っている理由を明確にすることが大切です。人間関係に疲れたことが原因だったり、待遇面に不満があったりと、転職理由は人それぞれでしょう。

 

何が一番つらくて転職を考えているのかが曖昧のままだと、また次の職場へ移っても同じ不満を抱えてしまうことになり兼ねません。自分の転職する理由を箇条書きにしてみるなど、しっかり見極めるようにするとよいでしょう。

 

転職先に求める勤務条件を整理する

 

自分が転職したい理由を明確にしたら、新たな職場に求める譲れない条件を見出しましょう。例えば、今の園の給与面に不満がある場合は、いまより上の給与かつ、どれくらいの目安を求めているのかを決めたうえで探すことが大切です。

 

有休の取りやすさや年間有休日数なども、転職の際の気になるポイントかもしれません。パートで働く場合は早番遅番がどの程度あるのか、好みの時間枠で働けるのかなど、働き方の条件も転職先を選ぶ際の決め手となるでしょう。

 

どの部分が譲れないのか、妥協できない条件について優先順位をつけながら整理をすると転職先を選ぶ際にスムーズかもしれません。

 

仕事内容などを事前に確認する

 

保育方針や年間行事内容は、保育園によってそれぞれ個性があるものです。どのような活動に力を入れているのか、できる限り事前に把握できるとよいでしょう。

 

また、保育士の仕事は保育をすること以外にもさまざまな仕事があります。日案や月案などの書類作成や定期的な職員会議など、保育以外の仕事はどの程度あるのかも知っておくと働く前に心構えができるかもしれません。

 

園の特色について面接の際にしっかり聞いておきましょう。

 

事前に園の下見をする

 

園の雰囲気は話を聞いただけではわかりにくいかもしれません。できる限り気になる保育園を下見し、実際の現場の様子を肌で感じたほうが安心でしょう。

 

また、保育園の合同説明会などイベントが開催されている場合は、積極的に参加することも転職を成功させるためには重要になります。今まで気にしていなかった保育園に興味が沸くことがあるかもしれません。

 

また、会場ではさまざまな保育園の採用担当者から直接話を聞くことができるので、自分にあった園を見つけられるチャンスが広がるでしょう。

 

広く求人を見る

 

保育士としての経験を活かして働ける仕事はいろいろあります。保育園で働く以外にもベビーシッター、保育ママ、学童保育、病児保育施設、託児所、幼児教室など多岐に渡っています。

 

保育士という職業柄ピアノを習得した人もいるでしょう。なかにはピアノの技術と子ども好きな性格を活かしてピアノ講師に転職した人もいるようです。

 

ほかにも大切なシーンを撮影する写真館などでも実務経験を活かして働けそうです。百日や1歳の誕生日、七五三などの記念撮影など、小さな子どもの笑顔を引き出す場面では保育士として働いてきた経験が強みになるかもしれません。

30代からでも希望に沿った保育園を見極めて転職しよう

待機児童の多い地域では保育士不足に悩まされている問題があります。そのため保育士のニーズは高く、30代保育士でも転職先を見つけることにはさほど困らないかもしれません。

 

ただ安易に新たな園を見つけて転職をすると、また同じ理由から保育園を辞めたいと考えてしまう可能性もあるでしょう。自分の働きやすい園を慎重に選ぶことが大切です。

 

30代保育士ならではの保育経験による知識やスキルを持っていることは、採用者にとって決め手となる大きなポイントでしょう。保育士の場合は30代だから転職にはもう遅いなどとは考えず、これまでの保育経験を強みとして前向きに転職活動をしてみてはいかがでしょうか。

 

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