保育園ではどのレベルのピアノスキルを求められるのか知りたい保育士さんもいるでしょう。朝の会や帰りの会などさまざまな場面で演奏することがあるので、上手に弾けないと心配になるかもしれません。今回は、ピアノが苦手な保育士さんが練習するときのポイントや、保育に使える弾き歌いしやすい曲を紹介します。
UNIKYLUCKK/shutterstock.com
■目次
保育園でピアノ演奏が必要な場面とは?
保育園では、子どもの歌に合わせて伴奏をしたり、いっしょに歌いながらピアノを弾いたりする場面が多いでしょう。
そのためピアノが苦手な保育士さんは、保育園で働く際にどれくらいのレベルで弾けないといけないのか心配に思うかもしれません。
保育園でピアノを演奏する場面は以下が挙げられます。
- 朝の会や帰りの会
- 誕生日会や発表会、卒業式などの行事
- 歌の練習
ほかにもお片付けの時間や、発表会の際にお辞儀などの効果音でピアノを活用することもあるでしょう。
保育士の求人ではピアノを弾けることを条件として掲げている保育園もあるようです。
そのためピアノができないと、転職活動で消極的になってしまうこともあるかもしれません。
保育士として実際どれくらいの技術が必要なのか、見ていきましょう。
保育士に求められるピアノスキル
バイエル終了程度
保育園からピアノの技術を求められた場合、バイエル終了程度の演奏スキルが必要だと考えるとよいでしょう。
バイエルとはピアノを習得する際の教則本で、採用条件として「バイエル修了程度」のピアノスキルを求める保育園もあるようです。
そのためピアノを練習する場合は、バイエルをひと通り弾けるようになることを目標に掲げるとよいかもしれません。
弾き歌いの技術
保育の現場では子どもといっしょに歌いながらピアノ演奏をする、弾き歌いの技術が求められるでしょう。
弾きながら歌うことは、ピアノを苦手とする保育士さんにとってハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、大切なのは子どもが楽しく保育活動を行うことでしょう。
ピアノを上手に弾けなくても、最低限の音を弾きながら歌ってリードしましょう。
保育士がピアノを練習するときのポイント
求められるレベルを踏まえ、ピアノが苦手な保育士さん向けに、練習するときのポイントをまとめました。
簡単な楽譜で練習する
難しい楽譜を使うと、譜読みに時間がかかり練習するのが嫌になってしまうかもしれません。
まずは子どもでも弾けるような、初心者向けの簡単な楽譜を用意しましょう。
好きな曲を選ぶ
童謡に限らずポップスや洋楽など、自分の好きな曲を選びましょう。
上手に弾けるようになりたいと目標をもつことができれば、練習にも身が入るかもしれませんね。
最低限の音を弾く
1小節毎に最小限の音だけ弾く練習をしてみましょう。
メロディーや伴奏の最初の音だけ弾くなどして、慣れてきたら徐々に音を増やす練習をするとよいですね。
片手ずつ弾く
まずは右手のメロディーだけ練習し、上手に弾けるようになったら今度は左手だけ練習してみましょう。
片手ずつの練習に慣れてから両手で弾くようにするのが、上達するための効果的な練習方法のようです。
ゆっくり弾く
最初はかなり遅いテンポで弾いてみましょう。
徐々に通常の速度で弾くと、スピードについていけず苦手とする箇所がクリアになるかもしれません。
できないところはゆっくり弾いて繰り返し確認するとよいでしょう。
動画を参考にする
近年では、初心者向けにピアノの弾き方が学べるような動画もあるようです。
動画を活用して、繰り返し練習してみましょう。
運指を覚える
ピアノの楽譜にはどの指で弾けば弾きやすいのか、指の番号が記されていることがあります。
しかし、指使いを間違えているために、上手に弾けないということもあるかもしれません。
動画で実際の運指を確認にしながら、できないところを丁寧に練習してみましょう。
テンポを調整する
動画の再生速度を自由に変更できる機能を活用しましょう。
弾きやすい速度から練習を始め、最終的には楽譜の指示通りの速度で弾けるようになることを目指すとよいですね。
録音や録画をしながら練習する
練習してある程度弾けるようになったら、自分の演奏を録音して聴いてみましょう。
客観的に聴けば、どこが弾けていないのか気づきやすくなるかもしれません。
音楽教室に通ってスキルを上げる
定期的にピアノ教室に通って、プロの先生から指導を受けるのもひとつの手です。
独学で行き詰まったときにも、できない箇所について的確なアドバイスを受けることができるでしょう。
保育士はどれくらいピアノが弾けるとよいのか心配になるかもしれません。しかし、間違えないように弾くことよりも、子どもを楽しませようという気持ちを忘れずに練習できるとよいですね。
ピアノが苦手な保育士向けの練習曲
保育に役立つ、弾き歌いにぴったりな曲を集めました。
楽譜が読めない方でも、動画を見ながらピアノの練習をしてみましょう。
【ピアノ講座】グーチョキパーでなにつくろう
子どもに人気のある定番の手遊びです。動画を参考にして、指の番号に気をつけながら弾いてみましょう。
【ピアノ講座】はじまるよ
絵本の読み聞かせの前などに歌う曲です。最初は片手ずつゆっくり練習してみましょう。
歌いながら弾けるようになることを目指してみてくださいね。
【初級】初心者でも簡単に弾けるようになるドレミの歌
指使いに注意しながら、はじめは再生速度を変更してゆっくり練習しましょう。
右手は指をくぐらせて弾くところが少し難しいかもしれません。
左手はさまざまなコードが出てきますが、上手に弾けるようになるまで何度も取り組んでみましょう。
今回紹介した動画のほかにも、保育士試験対策用のピアノ講座もあります。
上手に活用して、楽しくスキルアップを目指してくださいね。
関連記事:【保育士試験】ピアノ講座「揺籃の歌」/保育士バンク!
関連記事:【保育士試験】ピアノ講座「どんぐりころころ」保育士バンク!
保育士としてピアノが弾けるように楽しく練習しよう
今回は、保育士さんに必要なピアノスキルや、練習する際のポイントについてまとめました。
保育士さんはピアノが上手というイメージがあるかもしれませんが、なかには苦手とする方もいるでしょう。
あまり弾けない保育士さんは、鈴などの楽器と併用しながら元気に歌うなど、子どもが夢中になれるような工夫をするとよいかもしれません。
ピアノの弾き方に関する解説つきの動画などを活用しながら練習してみるのも、レベルアップに向けたひとつの方法でしょう。
ピアノが苦手な方でもさまざまな練習を重ねて、子どもが楽しめるような演奏を習得できるとよいですね。