幼稚園教諭ってどんな仕事?資格取得方法や仕事内容、やりがいなど

主に3歳児以上の子どもの教育をする幼稚園教諭。資格の取得方法や保育士との違いなどが気になる方もいるかもしれません。特徴や働き方を知って、転職するうえでの視野を広げてみましょう。今回は、幼稚園教諭の役割や仕事内容、給料などをくわしく解説します。また、向いている人ややりがいについてもまとめました。


先生と子ども

yamasan0708/shutterstock.com

 

幼稚園教諭とは

幼稚園教諭とは、公立または私立の幼稚園で3歳児から小学校就学前の子どもたちに「教育」を行う者のことを言います。 

まずは、幼稚園教諭の役割と保育士との違いから確認してみましょう。

 

役割

 

そもそも幼稚園は、運動カリキュラムに力を入れている園や勉強を重要視した園など、それぞれの特色が強いのが特徴です。そのため、幼稚園教諭には園の特色を理解し、教育方針にあったカリキュラムを計画することが求められるでしょう。

 

具体的には、担当する子どもの年齢に合った運動や遊びを取り入れたカリキュラムを設定し、教育することで成長の手助けをします。また、子どもたちの協調性や社会性を育て、一人ひとりの「よさ」を引き出す役割を担っています。

 

したがって幼稚園教諭は、幼児期の成長をサポートする重要な仕事であると言えるでしょう。

 

保育士との違い

 

幼稚園は文部科学省の管轄で、主な目的が3歳以上児への「教育」であるのに対し、保育園は厚生労働省の管轄で、0歳~5歳児への「保育」を目的としています。

つまり、担当する子どもの年齢に違いがあったり、保育士よりも教育的な関わりが多かったりすることが特徴と言えるでしょう。

 

また、幼稚園の開園時間は1日4時間が基本ですが、保育園は原則1日8~11時間など、スケジュールや勤務スタイルにも違いがあるようです。

役割や保育士との違いを押さえたところで、幼稚園教諭免許の種類や取得方法について見ていきましょう。

幼稚園教諭になるには

ここでは、幼稚園教諭免許の種類ごとの取得方法と入職方法を紹介します。

 

資格の取得方法

 

幼稚園教諭になるには、高校卒業後、大学の教育学部や短大の幼児教育学科、専門学校などに入学し、所定の単位を修得して取得するのが一般的です。

 

幼稚園教諭免許の種類は「一種免許状」、「二種免許状」、「専修免許状」の3種類に分けられ、卒業する学校によって取得できる免許状の種別が異なっています。それぞれの取得方法を確認しましょう。

一種免許状

4年制大学で幼稚園教諭養成課程を修了して卒業すると取得できます。

就ける役職に制限はありません。

二種免許状の取得方法

短期大学や専門学校で所定の単位を修得して卒業すると取得でき、通信教育を利用した取得も可能です。ただし、就ける役職は主任までとされています。

専修免許状の取得方法

4年制大学を卒業後、大学院にて修士課程を修了して卒業すると取得できます。

就ける役職に制限はなく、将来的に園長職を目指す人に向いている免許状です。

 

どの免許状でも幼稚園教諭として働くことはでき、仕事内容に差はないようです。ただし、免許状の種類によって給与や待遇に差が出ることもあるほか、将来的に園長など主任以上の役職に就くことを目指す場合には、幼稚園教諭一種免許状や専修免許状が必要になります。

 

また、2009年4月1日以降に初めて授与された免許状には10年の有効期限が付され、取得してから10年後には更新をしなければなりません。

 

入職方法

 

次に、幼稚園教諭として入職する方法を紹介します。

公立幼稚園の場合

地方自治体が運営する公立幼稚園の幼稚園教諭は地方自治体の公務員となります。したがって、公立幼稚園の教諭になるには資格を取得したうえで、自治体で行われる教員採用試験に合格しなければなりません。

私立幼稚園の場合

私立幼稚園において教諭として働くには、幼稚園の選考に応募し、採用試験に合格すれば入職できます。園によって採用試験の内容は異なるので、求人情報などをよく確認しましょう。

幼稚園教諭の仕事内容と給料

ここでは、幼稚園教諭の仕事内容と給料について、くわしく解説します。

 

仕事内容

 

勤務時間

勤務時間は、教育時間を中心とした午前8時から午後5時ごろまでが一般的です。

主に週休2日制のところが多いようですが、土日や祝日に行事が行われることもあるかもしれません。

 

ただし、預かり保育を行っている園では、早朝や夕方、土曜日にも勤務することがあるでしょう。開園時間や勤務パターンについては、それぞれの園に確認しましょう。

一日の流れ

幼稚園教諭の一日の流れ
時間 内容
8時 出勤、活動や園児の受け入れ準備
9時~10時 園児登園、受け入れ、朝の会
10時~11時半 カリキュラムに沿った活動や自由遊び
12時 昼食
13時~14時 自由遊び、園児降園、送迎バスの添乗など
15時~17時 預かり保育、行事の準備、事務作業、清掃など
18時 退勤

 

園の特色によってカリキュラムに沿った活動内容が実施され、リトミックや英語、水泳、読み書き計算、楽器の指導などを取り入れている園もあるようです。

 

また、子どもと関わること以外にも、毎日の教育カリキュラムの作成や活動のための準備、行事の企画や進行といった書類作成、送迎バスの添乗員、保護者対応など、仕事内容は多岐にわたります。

 

預かり保育がない場合、園児が降園したあとに行事の準備や事務作業の時間がとりやすいことが特徴と言えるでしょう。

 

給料

 

厚生労働省が行った「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、男女別の幼稚園教諭の平均月収・年間賞与・年収は以下のようになっています。

 

  • 男性:平均月収36万800円、年間賞与113万7100円、年収546万6700円
  • 女性:平均月収24万7400円、年間賞与76万4400円、年収373万3200円

 

このように、男性のほうが給料が高い結果になっています。日本国民の所得の平均は436万円であるため、男性の場合はほぼ平均値、女性の場合は低めであると言えるかもしれません。

 

ただし、上記の結果を上回る給料を支給する園や賞与を多めに支給する園などさまざまあるようなので、求人情報をしっかり見比べるとよいでしょう。

 

出典:賃金構造基本統計調査/厚生労働省

出典:令和元年分民間給与実態統計調査/国税庁

 

幼稚園教諭の求人一覧

 

幼稚園教諭に向いている人の特徴とは?


手洗い指導をする先生

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では、幼稚園教諭にはどのような人が向いているのでしょうか。その特徴について紹介します。

 

リーダーシップがある

 

リーダーシップがある人は、幼稚園教諭に向いていると言えるかもしれません。

教諭1人に対して、20人~30人の子どもをまとめるケースあるため、率先して行動する力が必要になります。

 

クラスのなかには、歌が得意な子、走るのが得意な子、ひとり遊びが好きな子などさまざまいるでしょう。一人ひとりの個性を理解しながら、どのようなカリキュラムを組めば子どもの力が伸ばせるか考えて指導にあたることが大切です。

 

遊びや運動を通して、総合的な教育を行えるリーダーシップが現場で役立つでしょう。

 

コミュニケーション能力がある

 

現場では、子どもだけでなく職員や保護者との会話が必須となるため、コミュニケーション能力がある人も幼稚園教諭に向いているかもしれません。

 

園で問題が起こった場合は、保護者と密に連携を取ることで子どもも安心して園に通うことができるでしょう。

また日々の生活はもちろん、運動会などの行事では職員同士のチームワークが大切な場面が多くあるかもしれません。

 

子どもの教育をスムーズに行うためにも、保護者や職員と信頼関係を築けるようなコミュニケーション能力があるとよいですね。

 

真面目にコツコツと取り組む力がある

 

真面目な性格で、コツコツと取り組む力のある人も幼稚園教諭の適性があるかもしれません。

 

幼稚園教諭の仕事には、事務作業も多くあります。教育計画や保育中の子どもの様子を記入する保育日誌など、一つひとつの物事に真面目に取り組む姿勢が必要です。

教育者としてカリキュラムや行事など、期日付きのゴールに向け遂行していく力も欠かせないため、コツコツと続けていく持続力も大切になるでしょう。

幼稚園教諭として働くやりがい

最後に、幼稚園教諭として働くやりがいを紹介します。

 

子どもの成長を感じるとき

 

幼稚園教諭として、以下のような場面で子どもの成長を実感しやりがいを得られるようです。

 

  • 昨日までできなかったことができるようになった
  • 友だちと関わることが苦手だった子が、仲よく遊べるようになった
  • 目標を立てて挑戦し、達成したときにいっしょによろこべた

 

このように、日々のいろいろな場面で子どもの新たな一面や成長を感じられることがあるでしょう。

自身の指導によって子どもが「〇〇ができた!」と自信をもつことにつながれば、幼稚園教諭としてやりがいを感じられるかもしれません。

 

行事が成功したとき

 

幼稚園での行事が成功したときにも、やりがいを感じることがあるようです。

季節に応じたイベントや保護者参加型の行事など、大変な思いをして準備したものが無事に成功すると、達成感を得られるでしょう。

 

一つひとつを乗り越えることで、計画性やリーダーシップなど幼稚園教諭としてのスキルアップにもつながったと実感できれば、「頑張ってよかった」とやりがいを感じるかもしれませんね。

仕事内容を把握して幼稚園教諭を目指し、転職の視野を広げよう

今回は、幼稚園教諭の役割や資格の取得方法、給料などについて紹介しました。

 

幼稚園教諭は、子どもと関わるだけでなくカリキュラムの設定などの仕事もあるため、リーダーシップやコミュニケーション能力がある人が向いているかもしれません。

計画した行事が成功する、子どもの成長を間近で感じられるときなどにやりがいを感じるようです。

 

仕事内容について把握したうえで幼稚園教諭の資格取得を目指し、転職先の選択肢を広げてみましょう。

 

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