保育園の遠足など目的地まで向かうバスの中で楽しめるバスレク。しりとりや伝言ゲームといった、車中だからこそ楽しめる言葉遊びなどのアイデアを知って、子どもたちと移動中も楽しめるとよいですね。今回は、バスレクのゲームのアイデアとともに、ねらいやバスの車内で気をつけることを紹介します。
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■目次
バスレクでゲームをして車内を盛り上げよう!
保育園や幼稚園の遠足など、目的地に向かうバスの中で行うバスレク。
幼児クラスになると、遠くの公園に出かけたり、遠足に行ったりするときにバスに乗ることがありますよね。
しかし、目的地の距離によってはバスに乗っている時間が長く、子どもが飽きてしまうことが考えられます。車内での時間を全安全かつ楽しく過ごすためにも、しりとり、伝言ゲームといった言葉遊びゲームを取り入れて遠足の期待感を子どもと高めていきましょう。
バスレクでゲームをするのには、以下のようなねらいが挙げられます。
- バスで楽しく過ごす
- 目的地に着くまでの導入にする
このようなねらいをもとに指導案を記入し、想定される子どもたちの姿や配慮する点などをまとめていきけるとよいですね。
今回は、バスレクで楽しめるゲームについてくわしく紹介します。
バスレクでゲームをする前の手遊びや挨拶
バスレクをする前に、子どもたちに伝えることやの導入で使える手遊びを紹介します。
バスでの挨拶や注意することを伝える
バスレクを始める前に、以下を子どもたちにきちんと伝えましょう。
- 皆で挨拶をする(バス乗降の際も)
- 立ちあがらない
- 後ろを向かない
- シートベルトを付けておく
シートベルトを付けられるバスであれば、一人ずつシートベルトがされているのかを確認することが大切です。
保育士さんが先頭で「みんなで運転手さんに朝の挨拶とお願いしますって言おうね」と声をかけて、せーので声をあわせて言いましょう。
手遊びのアイデア
バスに乗車し、注意することや約束事がわかったら、ゲーム前の導入として手遊びを取り入れてみましょう。
ミッキーマウスマーチ
「知っている子がいたらいっしょに歌いながらやろうね」と声がけをするとよいでしょう。ミッキーのお面や耳を付けるなどのアレンジをするとより盛り上がりそうです。その際、「先生は〇〇に変身」と伝えると楽しめるでしょう。
おにぎりくださいな
おにぎりくださいなの手遊びで遊びましょう。
手遊びの説明したあとに確認として「梅おにぎりは?」「おいしい」「クレヨンおにぎりは?」「食べられない」と子どもたちに質問してみるとよいでしょう。バスの中なので、保育士さんから見やすいように、食べられないものの場合は頭の上でバツを作ってもよいかもしれません。
バスごっこ
バスごっこの手遊びをしてみましょう。
実際にバスに乗っているので、横に座っている友だちと顔を見合わせながら楽しむことがあるでしょう。様子を見守りながら、保育士さんが先導して歌っている歌を子どもたちに歌ってもらってもよいですね。
導入が終わったら、早速ゲームを取り入れていきましょう。
バスレクで楽しめるゲームのアイデア
ここからは、保育園のバスレクで子どもたちが楽しめるゲームのアイデアを紹介します。
しりとり
3歳児頃の幼児クラスから楽しめるしりとり。保育士さんからスタートをして、子どもたちに順番に答えてもらうとよいでしょう。
なかなかアイデアが思い浮かばない子がいた場合、ヒントを出したり、「10秒考えてわからなかったらパスって言っても大丈夫だよ」と伝えたりして、次の子へ促すとよいかもしれません。
食べられるものは◯、食べられないものは✕
保育士さんが問題を出し、見本として食べられるものは◯、食べられないものは✕を頭の上で表します。胸の前で◯や✕をしてもバスの座席で見えなくなってしまうかもしれないため、「先生に見えるように頭の上で◯や✕を教えてね」と子どもたちに声がけしておくとよいでしょう。
◯✕ゲーム
◯✕ゲームをしてバスの中での約束事を確認してみましょう。
ゲームを通して、バスの中でしてもよいことといけないことを子どもたちに確認してみましょう。他にも子どもたちと問題を考えて、◯か✕でゲームを楽しんでもよいかもしれません。
わたしは誰でしょう
わたしは誰でしょうゲームをしてみましょう。
保育士さんは事前に答えやヒントを考えておきましょう。その際、子どもたちの身近にある園庭にあるすべり台、縄跳び、保育室にあるイスなどにするとわかりやすいかもしれません。
ヒントは、イラストなど視覚的なものを用意すると子どもも見やすくなります。「わかった人は、答えを言わないではいって手を挙げてね」と伝えましょう。
連想ゲーム
連想ゲームは1つの言葉から連想されるものを出してつなげていきます。一人ひとりの発想でいろいろな言葉が出てくるので面白そうですね。想像しながら答えるため、幼児クラスの子どもたちにピッタリのゲームと言えるでしょう。
例えば、「ごはん」から始まったら「ごはんは白い」→「白いは雲」→「雲は空」→「空は広い」などつなげていきます。慣れてくると、はじめにお題を出したいという子どももいるかもしれません。その場合は、テーマを話し合ったうえでスタートすると楽しめるでしょう。
中身あてゲーム
中見が見えない袋を用意しておき、子どもたちに何が入っているのかを当ててもらいましょう。袋の入り口はきちんと閉めておき、中見が見えないのを確認することが大切です。
バスの中で袋を回す場合、子どもたちが立ち上がって渡そうとすることも考えられるので保育士さんが渡すようにしましょう。答えを言うときは「せーの〇〇」とみんなで言うのもよいですね。
ジェスチャーゲーム
保育士さんがジェスチャーをして、子どもたちに答えてもらいましょう。
バスの座席が後ろの方だと見えにくいことも考えられます。保育士さんはできるだけ自分の上半身で表現できるものを選んだり、答えが動物であればヒントで鳴き声だけ言ってみたりと、全員が回答しやすい工夫をしましょう。
バスレクでゲームをするときのポイント
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最後に、バスレクでゲームをするときのポイントを紹介します。
座ったままできるものにする
バスは動いているので、立ち上がらず座ったままできるものにしましょう。そのためにも、ゲームを始める前のお約束事をきちんと確認することが大切です。
バスの車内では、保育士さんがお題を出して、子どもたちみんなが答えられる言葉遊びのしりとりや伝言ゲーム、私は誰でしょうゲームなどを取り入れてみましょう。
少しだけ体を動かせるものも取り入れる
バスでの移動中はずっと座っているため、飽きてしまったり体を動かしたくなったりする子もいるかもしれません。「足のぶらぶら運動をしてみよう」など、座った状態で体を動かせるようなゲームなどにすると、その場で気分転換できそうですね。
バスレクに子どもが楽しめるゲームを取り入れて車内で盛り上がろう
今回は、保育園でのバスレクで楽しめるゲームをくわしく紹介しました。
バスレクには、バスの車内で楽しく過ごしたり、目的地に着くまでの導入にしたりといったねらいが挙げられます。
しりとりや伝言ゲーム、わたしは誰でしょうゲームなど、幼児クラスの子どもたちが楽しめるアイデアがさまざまあるため、約束事を守ったうえで楽しむようにしましょう。
また、ゲームをするときは、座ったままできるものを選んだり、飽きないようその場で少しだけ体を動かせるものを取り入れたりすることも大切です。
このコラムを参考に、バスレクでゲームを取り入れて子どもたちと楽しんでみてくださいね。