雨が続く梅雨の時期。保育園でてるてる坊主の製作をしたいと考える保育士さんもいるのではないでしょうか。ぶら下げて飾れる立体的な作り方など、0歳児、1歳児、2歳児の乳児クラス向けや3歳児、4歳児、5歳児の幼児クラス向けのネタを知っていると役立ちそうですね。今回は、てるてる坊主の製作アイデアや作り方などを年齢別に紹介します。あわせてねらいや作るときのポイントをまとめました。
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■目次
てるてる坊主の製作をしよう!
5月、6月、7月の梅雨の時期、雨降りが続くことから戸外ではカタツムリやカエルなどの生き物が見られるようになりますよね。保育園では晴れてほしいという願いを込めて「てるてる坊主」を作って飾ることもあるのではないでしょうか。
保育園でてるてる坊主の製作をするのには、以下のねらいが挙げられます。
- さまざまな素材を使っててるてる坊主を表現することを楽しむ
- てるてる坊主製作を通して天気がよくなるようにお願いをする
てるてる坊主の製作を通して、作る意味を知ったり、天気を気にするきっかけになったりするとよいですね。
お花紙やビニール、絵の具などの材料を使いながら、友だちや保育士さんといっしょに製作を楽しみましょう。
今回は、保育園で楽しめるてるてる坊主の製作アイデアを紹介します。
【乳児向け】てるてる坊主の製作
乳児(0歳児、1歳児、2歳児)クラス向けのてるてる坊主製作をみていきましょう。
足形てるてる坊主
子どもたちのかわいい足型でてるてる坊主を作りましょう。
用意するもの
- 画用紙(白・青・水色)
- 絵の具
- ペン
- 足を拭くタオル
- のり
作り方
1.白い画用紙でてるてる坊主の顔を丸く切っておきます。
2.青色や水色の画用紙に絵の具で足型をつけます。
3.(1)の顔に目や口などのパーツをかきます。
4.(3)を(2)にのりで付けます。
5.雨粒や傘などをつければできあがりです。
製作のポイント
足の裏に絵の具がつくのを嫌がる子がいたら、無理せず他の子どもから先に行いましょう。そうすることで、他の子の様子を見ながら子ども自身で大丈夫だと感じ、安心して製作に参加できるかもしれません。
絵の具のついた足を床につけてしまわないように、新聞紙を広く敷いたり、すぐに拭けるようにタオルやバケツを準備をしたりしておくことが大切です。
カラフルなてるてる坊主
カラフルなてるてる坊主を作りましょう。
用意するもの
- 白い画用紙
- 丸シール
作り方
1.てるてる坊主の形を画用紙で切っておきます。
2.(1)に丸シールを貼ればできあがりです。
製作のポイント
事前にてるてる坊主の形に画用紙を切っておくと、子どもを待たせる時間が少なくなりそうです。
丸シールは5個ぐらいずつに分けて子どもの前に置くと、取り合いにもならず楽しめるでしょう。1歳児や2歳児の場合、シール貼りが楽しくなり次々と貼っていく姿が見られるかもしれないので、保育士さんは見守るようにするとよいですね。
手形のてるてる坊主
0歳児、1歳児、2歳児の子どもたちの小さい手形で作るてるてる坊主を紹介します。
用意するもの
- 画用紙(A5サイズ一枚、白画用紙1枚)
- 絵の具
- ペン
作り方
1.A5サイズの画用紙を用意します。
2.子どもの手に絵の具を塗り、(1)に押します。
3.白の画用紙を丸く切り、てるてる坊主の顔をかきます。
4.(2)が乾いたら、(3)を手のひら側に貼りつければできあがりです。
製作のポイント
子どもの手が広がったり閉じたりしていても、かわいいてるてる坊主ができそうです。1歳児や2歳児くらいであれば、手を広げるのか閉じて手形を押すのか、見本を見せてから進めてもよいですね。
ビニール袋で作るてるてる坊主
ビニール袋を使っててるてる坊主を作りましょう。
はさみ
- 油性ペン
- セロハンテープ
作り方
1.くしゃくしゃに丸めたお花紙をビニール袋に入れます。
2.てるてる坊主の首の部分をスズランテープで結びます。
3.丸シールで顔を貼り付けます。
4.ビニール袋の下の部分を好きな長さに切り、丸シールで飾りつけをします。
5.毛糸を輪っかにしてセロハンテープで貼り付ければ、吊るして飾れるてるてる坊主のできあがりです。
製作のポイント
お花紙は、1色だけでなくいろいろな色を混ぜるとカラフルなてるてる坊主ができるでしょう。0歳児さんの場合、お花紙をくしゃくしゃに丸めることを楽しみ、袋に入れるのを保育士さんが行ってもよいかもしれません。
染紙のてるてる坊主
好きな色で染めるてるてる坊主を作りましょう。
用意するもの
- 新聞紙
- 障子紙
- 輪ゴム
- 絵の具
作り方
1.新聞紙を大人のこぶしくらいの大きさに丸めます。
2.障子紙で(1)を包んで輪ゴムでとめます。
3.(2)の輪ゴムで留めた下半分を染め紙をします。
4.(3)が乾いたらペンで顔をかいてできあがりです。
製作のポイント
障子紙でとめる工程は、0歳児、1歳児、2歳児の子どもたちには難しいため、保育士さんが行いましょう。0歳児が新聞紙を丸めるときは口に入れないように、目を離さないことが大切です。
子どもたちの身体などに絵の具が付いてしまうことが想定されるので、汚れてもよい服装で行うとよいでしょう。
【幼児向け】てるてる坊主の製作
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幼児(3歳児、4歳児、5歳児)クラス向けのてるてる坊主の製作をしてみましょう。
折り紙のてるてる坊主
折り紙でてるてる坊主を作りましょう。
用意するもの
- 折り紙
- ペン
製作のポイント
保育士さんが折り方を説明をするときは、子どもたちが見やすいように大きな紙を使うとわかりやすくなるでしょう。3歳児の場合、先に折り線を目印としてかいておけばどこを折るのかがわかりやすくなり、製作をスムーズに進めることができそうです。
いろいろな色の折り紙を用意して、子どもたちに好きな色を選んでもらいカラフルなてるてる坊主を作ってみましょう。(詳しい説明はこちら)
コーヒーフィルターで作るてるてる坊主
コーヒーフィルターでてるてる坊主を作ってみましょう。
用意するもの
- コーヒーフィルター
- 色画用紙
- シール
- ペンや絵の具
- ハサミ
- のり
- クレヨン
- ペン
作り方
1.白い画用紙を丸く切ります。
2.(1)にてるてる坊主の顔をかきます。
3.コーヒーフィルターに好きな模様をかいたり、シールを貼ったりします。
4.(2)を(3)にのりで貼り付けたらできあがりです。
製作のポイント
コーヒーフィルターには、子どもたちが自由に模様などを付けるとオリジナリティあふれる作品ができるでしょう。
3歳児や4歳児の場合、白の画用紙に丸く顔の形をかいておくと切るところがわかりやすくなるため、カットする工程から挑戦できるでしょう。5歳児は丸の型紙を作っておき、切る線を自分でなぞる工程から始めてみてもよいかもしれません。
ティッシュで作るてるてる坊主
保育士さんは1度は作ったことのある、ティッシュでてるてる坊主を作りましょう。
用意するもの
- ティッシュ
- スズランテープ
- ペン
作り方
1.ティッシュを丸めます。
2.別のティッシュで上から包みます。
3.首になるところをスズランテープで縛ります。
4.顔をペンでかいたらできあがりです。
製作のポイント
子どもたちに作り方を説明したら、大きさなどは自由に作れると面白いかもしれません。
3歳児の子どもたちは作り方に迷ってしまうことも考えられるので、保育士さんがフォローするとよいでしょう。4歳児や5歳児の子どもたちの場合は、基本的に見守り、援助が必要そうな子がいた場合は「~してみようか」など子ども自身でできるようにヒントを与えるとよいですね。
保育園でてるてる坊主の製作をするときのポイント
保育園でてるてる坊主を制作するときのポイントをまとめました。
導入をきちんと行う
製作を始める前に、てるてる坊主をなぜ作るのかを子どもたちにわかりやすく説明しましょう。
6月の梅雨時期や行事などで雨が降ることが予想されるときに「晴れますように」と願いを込めて作ることを伝えれば、自分の作ったてるてる坊主で晴れることへの期待が膨らみ、雨の日も楽しみながら活動ができるかもしれません。
作ったものを窓に飾ったり壁面にするだけでも気持ちが晴れやかになりそうですね。
子どもたちのアイデアも取り入れる
一般的にてるてる坊主は白いイメージですが、子どもたちに「何色のてるてる坊主がよいかな?」「何で作ろうか?」など聞いて意見を出してもらってもよいでしょう。
素材は、ビニールやお花紙、ティッシュなどのいろいろなものを用意しておき、子どもたちが「これでやってみたい」と言ったもので作れるようにしておくと、個性あふれる作品ができそうですね。
てるてる坊主の製作を子どもたちといっしょに楽しもう
今回は、5月、6月、7月の梅雨の時期にぴったりなてるてる坊主の製作をくわしく紹介しました。
てるてる坊主の製作を行うのには、いろいろな素材を使いながらてるてる坊主を作り、晴れて欲しいという願いを持つことがねらいとが挙げられます。
製作前には、なぜてるてる坊主を作るのかということを子どもたちにきちんと伝えたうえで、平面なものから立体的なものなど、子どもからでた意見を取り入れながら作ると楽しめそうですね。
この記事を参考にしながら、さまざまなてるてる坊主を子どもたちといっしょに製作してみてくださいね。