小規模保育園への転職。志望動機の書き方のポイントと例文紹介

小規模保育園への転職を考えている保育士さんの中には、志望動機の内容や書き方に悩んでいる方もいるでしょう。文章がまとまらなかったり、言葉選びに慎重になったりとなかなか履歴書作成が進まないこともあるかもしれません。今回は、小規模保育園への転職における志望動機の書き方のポイントや例文を紹介します。


赤ちゃんをだっこする

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小規模保育園の特徴を押さえ志望動機をまとめよう

小規模保育園への志望動機を考えるにあたって、一般の保育園との違いから書き方に迷う保育士さんもいるかもしれません。

 

転職時の志望動機は「希望する仕事内容に就きたい」「キャリアアップを目指したい」「福利厚生が手厚い環境で勤務したい」など、さまざまな理由があるでしょう。

 

まずは、履歴書を作成する前に応募先についての知識を改めて整理することは、選考に通りやすい志望動機を書くうえで、大切なポイントになることを押さえておきましょう。

 

また、園の採用担当者が求める人材を判断する場合、応募者がきちんと事業内容や希望職種の役割を理解しているのかを選考時に確認する園も多いかもしれません。

 

まずは、小規模保育園の特徴や求められる人材の要素を押さえ、志望動機をまとめていきましょう。

 

ここで、小規模保育園の概要を紹介します。

 

概要

 

小規模保育園は待機児童の解消を目的として設置された、子育て支援のための認可保育施です。

 

子どもの人数は園全体で6人から19人以下、対象年齢は0歳児から2歳児の乳児に限って運営しています。

 

小規模保育園は、多くの子どもたちが登園する一般の保育園とは異なり、家庭に近い環境で少人数制の乳児保育を行っています。

 

小規模保育園の種類

 

小規模保育園は、大きく分けて3つの種類があります。

A型

一般の保育園の分園や、ミニ保育所に近い形での運営を行っています。

 

職員は保育士資格の保有が必須であり、職員数は一般の保育園基準+1名以上の配置が必要です。

0歳児と1歳児は、一人あたり3.3㎡、2歳児は1.98㎡の保育スペースが必要であり、給食は連携施設から搬入するか、自園で調理設備と調理人員を設けて提供します。

B型

 

A型とC型の中間に位置する形で運営しています。

 

職員数はA型と同様、職員の保育士資格は全員必須ではありません。

資格保有者が職員の半数以上(保健師、看護師なども対象)であることが条件であり、保育士以外の職員には研修を行います。また、保育スペースと給食はA型と同条件での運営です。

C型

グループ型保育に近い形で運営しています。

 

職員数は保育補助の要員も含めて、園児3名に対して1名の配置が必要です。

職員の資格の保有は必須ではなく、市町村が行う研修を修了した保育士や保育士同等以上の知識と経験を有する方が対象です。

 

保育スペースは全年齢の園児1名あたり3.3㎡が必要であり、給食はA型B型と同条件での運営です。

 

小規模保育園はその運営形態によって、職員の保育士資格の保有が必須ではない場合があります。

乳児専門の保育施設のため、乳児保育の知識や経験が重視されることも採用時の重要な点でしょう。

 

出典:子ども・子育て支援新制度(H27.4.1施行)のポイント/厚生労働省

小規模保育園が求める人材とは

次に小規模保育園の職員に求められることを整理して、志望動機を書く際に役立てていきましょう。

 

一人ひとりの子どもに対してしっかり向き合う姿勢がある

 

小規模保育園は少人数制保育の性質上、子ども一人ひとりにかける時間が一般の保育園よりも長いという特徴があります。

 

そのため、大人数で行う保育遊びや行事などの保育に意欲をもつ方は、小規模保育園の職務内容に戸惑いを感じることもあるかもしれません。

 

また、乳児保育の場は子どもが初めて集団生活をする場であり、保護者がいないことに不安を抱く子どもも多くいるでしょう。

 

子どもの表情やしぐさから感情を察し、安心感を持てるように時間をかけて接していく姿勢は、小規模保育園で働く職員にとって必要なことでしょう。

 

乳児保育の経験や経験がある

 

小規模保育園は預かる子どもの年齢が2歳児以下となる乳児です。

 

乳児保育は幼児への専門的な知識が必要となるため、乳児保育の経験値があると選考の際のメリットとなりやすいでしょう。

 

また、乳児保育の業務経験がなくても、自身の育児経験があれば活用できることは多いかもしれません。

 

子どもの生活基盤の育成に取り組む姿勢がある

 

乳児保育の現場では、以下の点を意識した人材が求められるでしょう。

 

生活の基礎づくり

日々の保育を通して、食事・睡眠・排せつの生活の基礎になる行動リズムを整えることが大切なポイントのひとつです。

 

ごはんを味わう、安心して眠る、心地よさや不快感などの感覚を覚えていくために、子どもの様子を細かく観察し気持ちに寄り添いながら一人ひとりにあわせた保育を行います。

 

子どもの特徴をそのまま受け入れる 

乳児は言葉で自分の感情や状態を伝えることが難しいため、細かな子どもの観察が必要になります。

 

表情や動き泣き方など、それぞれの特徴を受け入れながら、目の前の子どもの気持ち・求めていることと向き合う姿勢が必須となるでしょう。

 

知識、身体の発達に即した保育

子どもは一人ひとり知識や身体の発達のペースに違いがあります。

 

「はいはい」や「つかまり立ち」などその子どもの発達状態を把握し、それぞれの様子を見守りながら保育活動を行います。

 

子どもの生活の基礎づくりに携わる乳児保育は、経験や知識が重要となります。

 

ただし、採用担当者は応募者の経験や知識以外にも、保育に対する考え方や、子どもに対する姿勢がどのようなものかを、重視して選考する可能性があることをおさえておくとよいでしょう。

 

小規模保育園が求める人材の要素と自身の考えを照らし合わせながら、志望動機の内容を考えていきましょう。

 

アットホームの保育士求人一覧

 

【ケース別】小規模保育園の志望動機例文


女性が考える姿

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小規模保育園の特徴と求められる人材のポイントを踏まえて、応募者の状況別の志望動機の例文をみていきましょう。

 

保育士としての勤務経験がある場合

 

例文1

これまでの保育園勤務では、大勢の子どもたちを対象にした保育業務に従事して参りました。


子どもが友だちを接するときの約束事を学んだり、クラスのみんなと協力して取り組んだときに絆の深まりを実感したりと、大人数保育ならではの子どもの成長に携われたことは自分の大きな財産となりました。


その経験を経て、今後はもっと一人ひとりの子どもに密に関わり、子どもにあわせた保育に取り組んでいきたいと思うようになりました。


今後は子どものペースにあわせながら向き合うことで、表情や仕草など小さな変化に気づき、その子どもが健やかに成長できるよう細かなサポートができる保育を行っていきたいと考えております。

例文2

前職の保育園では、長年乳児クラスを担当させていただきました。


表情や身体の動き、泣き方など全身で自分のことを伝えている子どもの姿からは学ぶことがたくさんあり、いかに気持ちを察するか、どうやって安心感を得てもらえるようになるかを考えながら子どもと向き合うことにやりがいを感じます。


衛生面の配慮や子どもへの細かなサポートが必要な乳児保育は難しい分野であるとは思いますが、今後も子どもの生活の基盤作りに携わることができる保育に取り組んでいきたいと考えております。


〇〇園のアットホームな環境は、時間をかけて一人ひとりと密にかかわることができる保育を行える場所であると思っており、この先も保育の業務を続けていくうえで、大きな魅力を感じる保育現場だと感じています。

 

保育園勤務の経験をもとに、少人数制の保育や乳児保育に専念したいことを伝える志望動機の一例です。

 

「今までと違う分野で保育業務を行いたい」「これまで経験した保育をより深めていきたい」というように、自身の経験と小規模保育園の特徴をつなげて書くと、なぜ今回志望したのかがより伝わりやすくなるでしょう。

 

保育園での勤務経験がない資格保有者、または保育士資格の未保有者の場合

 

例文1

小規模保育園の保育形態の中で、子ども一人ひとりの性格や発達状態応じた関わり方ができる点に一番の魅力を感じています。


好き嫌いはもちろんのこと、心地よく感じることや楽しいと思えることは一人ひとりで異なり、その子どもの気持ち寄り添った保育を行うことは、保育士資格の取得を目指した大きな理由でした。


細かな保育はたくさんの子どもが通う大きな保育施設では難しい場合が多く、〇〇園様の家庭に近い保育環境や雰囲気に大きな魅力を感じています。


ぜひこのような環境の中で、子どもと向き合い成長を見守っていく保育士の仕事をさせていただきたいと考えております。

例文2

日頃から自身の姪や友人の子どもなど、幼い子どもと接する機会が多くあります。


いっしょに過ごす時間の中でできることが増えたり、学んだことを試したりする姿を数多く見ているうちに、子どもの成長を見守る仕事に魅力を感じるようになりました。


保育士の資格は取得しておりませんが、子どもの保育に関わりたい思いから地域の子育て支援の取り組みに有志で参加しております。


これまでよりも子どもと遊んだりいっしょに何かを作ったりする機会を多く得られ、その中で子どもとゆっくりと関わる保育業務をしたい思いが強くなり、少人数制の保育を行う施設を探し、貴園の求人を拝見しました。


今回〇〇園様のアットホームでゆとりのある保育方針を知り、ぜひ貴園の持つあたたかい保育環境の中で子育てに携わる業務に就きたいと感じ、志望いたしました。

 

まだ保育施設での勤務経験がない場合や、資格を持っていない方向けの志望動機例です。

 

過去経験を活用する書き方ができない分、小規模保育園での保育のどんな部分に魅力を感じているのか、魅力を感じる理由を前面に出して働きたいという意志を伝えることがポイントです。

 

潜在保育士の場合

 

例文1

自身の出産、子育てのため、保育現場での勤務から離れておりました。


育児中は、仕事と子育ての両立に苦労をすることが多かったことから、今後は働きながら子育てをする保護者の支援をしたいと考えております。貴園の求人を拝見し、低年齢の子どもを持つ保護者の方の支援ができる乳児保育のお仕事に、大きな魅力を感じました。


〇〇園様の保育環境は、非常にアットホーム感があり保護者から離れる子どもの不安感を軽減できるような、あたたかい雰囲気を感じます。


今後はぜひそのような環境の中で、保護者の方が安心して子どもを預けられるように一人ひとりの子どもと向き合い、子どもの成長過程にあわせた保育を行っていきたく、志望致しました。

例文2

これまでの子育ての経験を活かし保育現場でのお仕事をしたいと考えており、乳児保育の求人を探しておりました。


乳児は泣き方や表情、動作で感情を表現するため、日頃から細かく子どもの様子を観察し、寄り添いながら接していくことの重要性は高いと感じております。


私自身子どもが2人おりますが、性格が正反対で乳児の時から子育ての仕方が兄弟で全く異なりました。好きなものや感情表現の仕方など、その子によって性格はさまざまであり、その個性にあわせた保育がいかに大切であるかを、自身の子育てを通して強く実感しております。


大きな保育施設ではどうしても一人の子どもにかけられる時間が限られますが、小規模保育園は子どもとじっくり向き合える保育環境であると思います。


〇〇園様の少人数制の保育は、子どもによって異なる特徴や性格にあわせて細かな保育が行える環境であると思い、大きな魅力を感じます。

 

ブランクがある潜在保育士さん向けの志望動機です。保育現場から離れていると知識や感覚が薄れてしまい、職場復帰が難しいと感じる方もいるかもしれません。

 

出産、子育ての経験がある場合はその経験が大きなアピールポイントになります。育児経験と小規模保育園で働きたいと思った理由を結びつけて書くと、説得力がある志望動機になるでしょう。

小規模保育園に求められる要素を入れて志望動機を考えよう

今回は、小規模保育園の志望動機を書く際のポイントと例文を紹介しました。

 

小規模保育園の特徴や求められる人材を改めて整理して採用担当者が判断しやすい志望動機を作ることは、転職活動においての重要なポイントです。

 

ぜひこの応募者に来てほしいと思われるように、応募先の保育施設の職員に必要とされる要素を整理し、志望動機を作る参考にしてみましょう。

 

小規模保育園の保育求人を紹介

 

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